風がヴギウギ

自由気ままな風の様に毎日を切り取っていく

親父の自作本・・・青春の詩<耳鳴り>10

2020年11月13日 | 自作本

<望郷>  3

5

その夢も 破れ果てぬ

その声も 消え果てぬ

とりもどす よすがもなし

甲斐なしや

この 想

いまひとたび

見よや このまなこ

あたたかき 家の灯

開けや このみみ

きよらけき せせらぎの音

 

甲斐なし=どうにもならない・ききめがない・むだである

6

まこと ふるさとは いかがなりしや

問ふよしもなし

ふるさとは 遠ければ

思ひやる

よすがもなし

あはれ 国危なくして 何のふるさと

あはれ 国勝たずして 何のふるさと

昭和20年8月13日

 

国・・・日本の勝ち負けが

思い願う ふるさとの存在価値さえ変えてしまう

日々のすさんだ心も

故郷を思うことで癒されるものの

その 故郷のために受け入れていた時代もある

語れない思い出もある


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