「森のグレンタ」

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2007年春

2007年05月07日 16時48分41秒 | Weblog
前回の記事は、3月中旬にAnders PerssonとGine Gaustad Anderssenとのツアーで北海道を訪れた際に書いたもの。その前の記事は、アーレ・ミュラーとの久々の出逢いを書いたものだったと思う。
実にまるまる2ヶ月近く、記事を更新していなかった事になる。
皆さんに報告したい事は沢山あったのだけれども、愛用のコンピューターが3月末から末期的な変調を起こしてしまい、4月上旬からほとんど機能しなかった。
システムを入れ直してはみるが、システムを入れ直すという事は、全て一からのやり直しという事でもある。
演奏が無かったのは移動の日だけと云う演奏に明け暮れる毎日だった為に、落ちついて記事を書く事も叶わず、そのままになってしまった。お恥ずかしい次第である。
遅ればせながら、この2ヶ月を振り返り、ご報告したいと思います。

<3月のスカンジナビアン・コネクション>

3月第29回スカンジナビアン・コネクションは、Anders Perssonのピアノと、Lina Nybergの代役として急遽参加したGine Gaustad Anderssenの歌、そして小生のコントラバスという編成だった。

釧路、網走、札幌、小樽、苫小牧と北海道からスタートして、東京の「Body & Soul」、そして福岡のアジアン・コネクションとのジョイントで、市の「杜の舟」、そして最後に新潟の「Gioia Mia」と廻り、スウェーデンに戻った。

Gineの人柄がとてもチャーミングで、彼女なりの表現方法を模索しているのがよく判った点、とても嬉しかった。
Anders Perssonのピアノは、その芳醇なハーモニーが美しかった!

今回、新潟では鶴谷智生さんと云う日本のドラム奏者に加わって頂いた。鶴谷さんとは、ほとんどリハーサルをする間も無かったのだが、ドラムセットのみならず、ジャンべー等、様々なパーカッションも駆使して、非常に柔軟なリズムと色彩豊かなサウンドで僕達の演奏をフォローして呉れた!

新潟から朝一の上越新幹線で東京に行き、東京から成田エクスプレスのホームに移動している際、コントラバスがエスカレーターの階段の角とぶつかるという事故があり、大きなヒビが入ってしまったのは残念だった。しかし、今回のツアーはそれなりにとても楽しいツアーだった。

スウェーデンの自宅に着いたのが、3月20日の夜11時。日本から戻る日は、一日が31時間になるからやたらと長い一日だ。

<BBB、Cecille Norby~Lars Janssonエジプト>

早速、帰宅した翌朝からボーヒュスレーン・ビッグバンド(BBB)のリハーサル。
デンマークを代表する歌手でLars Danielssonの夫人のCecille Norbyとのツアーが29日まであった。
僕は夫君Lars Danielssonの代役で、これまで何回も一緒に演奏させて貰ってきたが、さすが、Cecille Norbyの歌のうまさは貫禄がある。表現力、安定度、音楽性、・・・どれを取っても最高級の歌手だ!

30日にLars JanssonとBBB、それにゲスト歌手ジャキーでエジプトでのコンサートのリハーサルを行い、31日にはエジプトのアレキサンドリアへ出発。
アレキサンドリアとカイロでコンサートを行った。アレキサンドリアでは、スウェーデン国王の長女、ヴィクトリア王女がお忍びで、突然、僕達のコンサートに来て下さった。・・・エジプトの件は、別に記事にしたいと思う!
4月4日の晩にカイロから、Frankfurt経由でイェーテボリに戻る。

<4月林、嘉本、森トリオ~TRIO'ツアー>

翌5日の夕方には日本へ出発!
ロンドン経由で成田に着いたのが6日。
電車で池袋経由で大泉学園の「In F」に向かう。
林正樹さん、嘉本信一郎さんとの初顔合わせトリオ・セッション!成田からの直行だったので充分なリハーサルは出来ないし、僕は二人とも存知あげているが、林君と嘉本君は初顔合わせ!
どうなる事かと思いながら嘉本、林両君の曲、小生の曲、そしてスタンダードを演奏するが、これがなかなか楽しかった!「In F」の佐藤さんのアイデアで実現したセッション!
林君の曲は何時も面白いのだが、嘉本君の曲もかなり面白い!
ドラマーだからと云って、侮ってはいけない!!!どれもこれもなかなか素晴らしい曲ばかり。
ともかく「In F」の佐藤さん、有り難う!!!!林君、嘉本君、有り難う!そして来て下さった多くの皆さん有り難う!

そして7日から15日迄は、市原康さん、福田重男さんとのTRIO'のツアー。今回は第3作目のCD発売記念ツアーである。
東京から始まり、大阪、出雲、神戸、浜松、東京、、東京と毎日演奏があったが、本当にこのトリオは楽しい。面白さがやる度に増してくる不思議なトリオだ!
15日に演奏が終わり、16日には慌ただしくスウェーデンに戻る。

<BBBミュージカルの伴奏>

やはり、一日31時間の16日の晩にイェーテボリに戻り、早速、翌日からBBBのリハーサル。今回はミュージカルの伴奏。イェーテボリ音大の中にはミュージカル科があり、そこを今春卒業する7名の学生の卒業記念公演。題して「City of Angels」。
ブロードウェイ、ロンドン、ストックホルムでも上演され、ブロードウェイでは賞も取っている作品だ。勿論、7名の学生以外にも、外からのスタッフ、俳優、歌手が参加。

Vara Konserthusとイェーテボリ音大との協力事業の一つとして実現した。
指揮者も監督、振り付け師も英国人とかが多く、外国からの交換留学生も多い為か、皆、会話は全て英語!4月27日から、イェーテボリ音大で公演が始まり、先週の
土曜日に成功の内に無事終了!残念なのは、オーケストラ・ブースが舞台の下にあるので舞台を何も観れなかった事。
この卒業公演、皆、好演していた。
明日のミュージカル・スターを目指して欲しいし、今後の活躍を期待している。

<イェーテボリ音大Anders Jorminとコペンハーゲン音大Django Bates>

イェーテボリ音大でミュージカルのリハーサルをやっていると、休憩時間にイェーテボリで教えているミュージシャンと会う事が多かった。久々にコントラバスの旧友Anders Jorminとも会う。

コペンハーゲンでやはり教授として教えている英国人ピアニスト&作曲家Django Batesが、イェーテボリ音大の教授Anders Jorminと両校の交換プログラムを作り、Django BatesとAnders Jorminが選抜学生を率いてコンサートを行うという。
3月に一緒だったギーネがAnders Jorminの選抜メンバーに入っていた。
コペンハーゲンからの学生とDjango Batesの演奏は、聴く事が出来た。本当に素晴らしかった!
Django Batesの「My Way」、聴いた事無い方は是非聴いてみて下さい。
ちなみにDjango Batesの選抜学生はスウェーデン人とノルウェー人
が多かった!





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