気に入った中古マンションが
見つかって一安心。
つつましい暮らしで
なんてもんでもない。
ご主人の仮審査は通ったけれど
本審査はこれから。
手間もかかるしお金もかかる。
そんな負担をご主人にさせるのが
本当は心苦しい。
頭金は私が払うんだけど
未来への不安は
過去の怒りを思い出させる。
こうなったのもみんな
姑とくれないのせいだと。
あいつらさえいなければ、と。
そんなこと言っても
仕方のないことなんですけどね。
今の私に出来るのは
ただ時の流れに乗ることだけ。
あぁでも本心は……
早くここを出たい
新しい物件の話の前に
今の私の住み処について
姑との別居に嫌気がさし
脱出するために借りた今の部屋。
狭くて小さいアパート。
入っているのは6軒。
引っ越してきて初日
各部屋に挨拶に行きましたが
どこも出てもらえず
1階のジジィには怒鳴られた。
どんな住人かわかるのは
怒鳴りんジジィの部屋と
ひと部屋は近くの病院の休憩室に
されているとこだけ。
病院の人たちは
挨拶も交わしてくれるし
会話もしてくれる良い人たちですが
怒りんぼジジィには
嘘つきのヘルパーが来ている
ある時ヘルパーさんに
部屋の前で会ったので話をしたら
「隣の部屋にアパートの管理人が
住んでいて週に何度か来てる」
なんて言ってた。
ジジィは1階の真ん中で
隣は病院の休憩室で
もう片方は普通の住人。
不動産屋も管理人はアパートに
部屋を持って無いって言ってた。
新しく越してきた住人に
知りもしないのに適当な情報を
よこすヘルパー(笑)
なんだかなぁ……
な、感じで始まった
私のひとり暮らし。
その後も
他の住人に出会うこともなく……
私の下の部屋は
多分だけどサラリーマンの男性。
朝決まった時間に起きてるし
時々聞こえる咳払いがおじさん(笑)
隣は多分
同年代くらいの女性。
自転車で帰って来たところを
上から見かけたことがある。
あとひとつは年配の女性か男性？
単身住みのアパートのはずなのに
何故かいつも年配の男性と女性の声が自転車置場で同時にしてる。
こそこそ様子見ながらしか
同じアパートの住人を
知ることが出来ないなんて……
なんか世知辛い世の中だなぁと
昭和のおばちゃんな私は思う。
同じアパートの住人以外にも
不思議な人が近くにいる。
私の部屋は2階で
向かい側に3階建てのアパートがある。
こちらのベランダに面しているのは
向こうの玄関側なので
普通の人が住んでる分には
何の問題もないのだけれど……
私の部屋の正面の3階の人
ちょっと変わってる？みたい。
ずっと玄関開けっ放し！
多分、風通し良くするため
だとは思うのだけれど……
夜、真っ暗になってからも
台風の影響で大雨の日も開いてる
なんなんだ？
しかもその玄関からは
私の部屋が丸見えになる。
こちらが2階で向こうが3階だから
ちょうど覗ける感じ。
そりゃあね。
私みたいな中年のおばちゃんの部屋なんて
好き好んで覗きはしないとは思うけど
見えちゃう場所の扉って。
開けてる方は気にならないかも
しれないけれど
開けてるのが見える側
には気になるものなのよね
男性の一人暮らしみたいで。
お酒か何かの空き缶をよく
外(廊下)でガラガラ出し入れしてる。
この間なんて
水か何かわからない液体を
こちらのアパートの敷地内
に上から捨ててた
あれ見たら
さすがにまともな人には思えなくて
こちらのカーテンを開けたり
ベランダに出たりとかが怖くなった。
同じアパートの住人にも
向かいのアパートにも
なんだか安心出来ない。
おまけに。
狭い道の行き止まりにある
アパートだから
外で近所のお家の人に会えば
必ず挨拶はするのだけれど
近所のじいさん
挨拶しただけで睨みつけてくる
とても『楽しい一人暮らし』
とは言い難い今の暮らしの中で
ご主人からの
中古マンション購入の提案は
ある意味私には
救いでもあったのでした
つつましい暮らしで
ゴミ箱も空き箱使用中(笑)
部屋は6畳もないくらいの大きさで
キッチンが部屋にそのままあるから
なんだか台所で暮らしてるみたい
それに
なんと言っても一番の面白ポイントは
洗濯機とトイレが一緒！
なのでした
便器で洗濯するわけじゃないのよ
洗濯機とトイレが同じ場所にあるの(笑)
ひとりで暮らしてる分には
そんなに気にならないけど
クローゼットは扉なくて
カーテンだし。
夜になると
隣にある居酒屋の2階と
向かいのアパートの廊下の電気が
やたら明るくて…
カーテン閉めても昼だか夜だか
よくわからないほど明るい。
遮光カーテンにしとけば良かった。
ひとりでいることには
慣れて来たけれど
環境にはまだ馴染めない感じ。
部屋って。
実際住んでみないと
周りの環境なんてわからないし。
自分で選んだとは言え
さすが安いアパートは凄いな
早く引っ越したくなってきた
ε=ε=┏(・＿・)┛