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好きなもんは好き☆響鬼大好き電王大好き特撮大好きな女子大生Yu★がお届けいたします。。。
キミこそOne&Only♪

『善き人のためのソナタ』

2007-03-21 21:45:12 | 映画
友達と渋谷に行きました
若者の聖地、渋谷です。

……わざわざ映画を観るために(笑)

びっくりしました……周りの年齢層の高さに
明らか私たち場違いモード全開です

友達と話しました。
「若者の街で若者らしくない行為をする女子高生2人」とw

……ということで『善き人のためのソナタ』を観てきました(マエオキ、ナガッ
独特な雰囲気の映画で、ワーとかいうアクションもなく、かといってあまり頭を使うような映画でもなく。
クラシック音楽を聴いている感じです(ドンナカンジダヨ
とにかく独特なんです。
人間心理を考えさせられる映画でした

ここからネタバレいきますね。


舞台は東西分裂時のドイツ。
反体制的な者には容赦なく罰が下った。
休む間も与えずに続けられる尋問、盗聴器を付けての完全監視……その行為はあまりにも非人間的だった。

……ここまでは良かったけど、これ以上書くのは私には無理ってことでチラシのあらすじ書いちゃいます(ぉぃ

「国家保安省(シュタージ)局員のヴィースラーは、劇作家のドライマンと舞台女優である恋人のクリスタが反体制的であるという証拠をつかむよう命じられる。成功すれば出世が待っていた。しかし予期していなかったのは、彼らの世界に近づくことで監視する側である自分自身が変えられてしまうということだった。国家を信じ忠実に仕えてきたヴィースラーだったが、盗聴器を通して知る、自由、愛、音楽、文学に影響を受け、いつの間にか今まで知ることのなかった新しい人生に目覚めていく。ふたりの男女を通じて、あの壁の向こう側へと世界が開かれていくのだった…。」

まぁそんな感じです。
盗聴することによって自分の中で何かが変わっていくヴィースラー。
しだいに報告書に虚偽の内容を書くようになっていくんです。

最終的にドライマンを密告したことに罪悪感を感じたクリスタは自殺してしまうのですが、ヴィースラーの助けによってドライマンは政府の手から逃れられます。

その何年か後にベルリンの壁が崩壊、東西ドイツが統一することによりドライマンに本当の自由が手に入るのですが、自分を救ってくれたのがヴィースラーだったと気付きます。
出版した自身の本『善き人のためのソナタ』に「HGW XX/7(ヴィースラーのコードネーム)に捧ぐ」と書いて感謝の意を表し、めでたしめでたしです。

どれだけあの頃のドイツ政府は独裁的であったか、そして人々の自由、プライバシーが失われていたかを考えさせられると共に、盗聴することによりしだいに変わっていくヴィースラーの心の変化に美しさを感じました。

というのが普通の人の感想(笑)
いやぁですね、もちろん私だって↑この感想ですよ!

しかし「ちょっと待ったー」なのです。
私のお気に入りのK先生は違った見方をしていました(・□・)

これこそまさにHomo societyらしいです。
クリスタという「女」を媒体にして、ドライマン、ヴィースラーの「男の友情」が成立したのです。

私はそれも頭に入れながら観ていたのでなかなか面白く観賞できました(笑)

死ぬ時にクリスタが着ていたバスローブ、そこには星のマークが付けられていました。
これこそ女性が記号化されて排除される前触れだったのです(ぇ
K先生ワールドは説明しづらいですねぇ(笑)

そうそう、クリスタのミドルネームは「マリア」。
これがキリストの何かと関係しているらしく、名前の時点で排除される運命にあったとか。
確かドライマンとヴィースラーの名前も何か意味があったのですが忘れてしまいました(ぉぃ

またドライマンは反体制的な作戦をクリスタに隠していました。
表向きは「クリスタに被害が及ぶから」と言って。
しかし実は「女はよく喋るから、信用できないから」というように愛する彼女でさえ信用していなかったからとも考えられるわけです。
男は友を裏切ることはありません、しかし女は何を仕出かすか分からないのです;
……って女の私が何を言っているのだろうか(笑)

そんな感じで、そういう風に映画を観られる先生って何者なのだろうかといつも疑問に思ってます(笑)
尊敬ですよね↑↑

映画、TV、本、こういうものって見方によって何通りもの解釈が可能です!
1つの考えに凝り固まらずにいろいろな視点から見てみるのもけっこう楽しいと思います(UvU)

今回のK先生の解釈も全てがそうだとは思っていません。
あくまで1つの考え方として今回は観賞してみました!

裏に隠されたメッセージ、そういうのを探求することに今すごく興味があります。


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2 コメント

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Unknown (PISCES)
2007-03-21 22:42:55
私も違う世界感を持って楽しむ派です(なんちゅう派閥だ?)

私はね特に「源氏物語」を、違う世界感で解釈するのが好きなんだけど・・・

どんな解釈なのかは・・・いつか語り合える日が来たら語りましょ(笑)

>PISCESさん (Yu★@管理人)
2007-03-22 20:53:09
違った見方をするのって面白いですよね♪
きっと1年前(K先生に出会う前)はこんな考え方しなかったんだろうなぁとしみじみ思います。
『源氏物語』この間授業でやりました!
PISCESさんの解釈が気になります(笑)