
夕
焼
け
は
天
使
力
発
電
所
か
な
斉
木
ギ
ニ
斉木ギニ、初めて聞く名の俳人ですが、
ギニというカタカナの俳号がいかにも現代若手俳人な感じ。
「母死ぬと誰かれとなく飴の匂い」が代表句とされ、
母の死の深い哀しみを詠んだすばらしい句だと思いますが
私は、今日の揚句「夕焼けは天使力発電所かな」が好きです。
ギニがこの句を詠んだのは大地震など想像もしていなかった頃。
今読むと深く心に響いてきます。
被災地で暮らす方々の冬が少しでも過しやすいものであるように、
復興が一日も早くかなうように、
そして
亡くなられたたくさんの御霊のご冥福を祈りたいと、
ギニの句を通してあらためて思いました。



「はんてんぼく」という句集を読んでいます。
図書館から借りている本なので、
気にいった句はノートに控えることにして。
膝掛けをいつもこのころ晩翠忌*
一つめの柚子を湯船に放りこむ
夕月やはらりと捨てる柿の皮
混沌としてくる机辺冬に入る
十一月少し残して雨斜め
珈琲の残りがさめる小晦日*
蓬田紀枝子
せっかくなので季節にあわせた句を選びましたが、
春や夏の句にも好きなものはいっぱいありました。
生活に根ざしながらも洗練された句で編まれた
すばらしい句集です。
*晩翠忌は土井晩翠という詩人の亡くなった日。
10月19日とあります。
*小晦日は「こつごもり」大晦日の前日のこと。
句集を読んでいて、かなをふってあると
正直ほっとします。
読めない漢字がいっぱいありますから。
読めない漢字のある句に出会うと寂しく感じます。
勉強途上。
すらすら季語を読める日がくるといいです。
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虚子や子規に敬称をつけないことはなんとも思わないのですが
現代俳人を呼び捨てにしてよいものか少し迷いました。
敬称は略させていただきましたが、尊敬の念をこめて引用致しました。

