余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

関西フィルハーモニー管弦楽団 大阪市中央公会堂特別演奏会

2007年03月02日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
07.3.2(金)19:00 大阪市中央公会堂
関西フィルハーモニー管弦楽団 大阪市中央公会堂特別演奏会
指揮/藤岡幸夫
ピアノ/山本貴志
コンマス/ゲオルギ・バブアゼ
曲目:チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番変ロ短調op.23
    :ショパン/12の練習曲Op.10より第4番嬰ハ短調(アンコール)
    :ベートーヴェン/交響曲第3番変ホ長調 op.55「英雄」

一年ぶりの公会堂。冬らしい冬も無いままに春めいた風がまぁなんだ。
プレトーク。幸夫は風邪。話すたびにゲホゴホ。大丈夫か大丈夫なんか。
とにかく山本君は何をするか分からないのでスリリングだということです。
あと、ピアノ含めてオケの配置は公会堂のステージの限界に達しているので、見てくれが悪い(楽器ケースや舞台端が丸見え)が申し訳ないと。

チャイコ。出だしはオケがやや不調。というか舞台が狭すぎて音がしんどいし、楽器がぶつかる音も聞こえる始末です。山本君は陶然とした弾きこなしながら、迫力にも不足なし。第2楽章はかなり自由に弾いたのでオケが合わせるのに苦労する。ゴギさんはかなりお気に入りだったのかノってました。第3楽章ではミスからやや崩れた。見てても繊細そうな感じの山本君は少し小さくなって建て直しの機会を伺っていたが、美しく柔和なパッセージの合間に見る見る精神的に立ち直る姿が会場に集まるおばさまたち(岐阜だの静岡だの長野だの色々集まってきていたようだ)を安心させた。何にせよ技巧もあって自分の表現したいものを持っていて、しかも自分の音を持っている良い奏者だった。
アンコールはやはりショパン。若さに溢れて見事だった。

休憩を挟んで英雄。
舞台ぎりぎりを使ってということで音がとにかくセッコセッコでダメだった。表現は去年よりも良くなっている感じはしてきていて、特に第2楽章は格調の高い、気品のある雰囲気がたっぷりと出ていた。惜しいのはやはりホールが厳しいだけに音に広がりが無くスケールに乏しいことで、これは最後まで変わらなかった。残念。

音楽自体は熱い盛り上がりのある内容だったので、2階を中心に大きなブラボーが飛ぶ。
音響はさておきムードは満点のホールなのだ、来年もここに来たいと思いつつ藤岡幸夫公式HPを見たら来年もあるようだ。
4月定期のチラシが新しく刷り直されたようで、藤岡幸夫首席指揮者就任披露公演の文字が追加されていた。7年前(?)、同じみどりの日のコンサートで正指揮者就任だったはず。昇格といえるかどうかは分からないけれど、話題づくりとしては上手いもんだ。

次は14日。


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