余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

大阪フィルハーモニー交響楽団 第435回定期演奏会

2010年02月18日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
10.2.18(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第435回定期演奏会
指揮/大植英次
ピアノ/フランチェスコ・ピーモンテジ
コンマス/長原幸太
副指揮/金丸克己
曲目:
シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
ブラームス/ハンガリー舞曲第5番嬰ヘ短調(アンコール連弾)
ガーシュウィン/エンブレイサブル・ユー(アンコール)
R・シュトラウス/アルプス交響曲 op.64

21.January.2010 7:00p.m.The Symphony Hall
22.January.2010 7:00p.m.The Symphony Hall
Osaka Philharmonic Orchestra 435th Subscription Concert
Conductor/Oue Eiji Music Director of Osaka Philharmonic Orchestra
Piano/Francesco PIEMONTESI
Concertmaster/Nagahara Kota Principal Concertmaster of Osaka Philharmonic Orchestra
Assistant Conductor/KANAMARU Katsumi
Program:
R.Schumann/Piano Concerto in A minor,op.54
R.strauss/Alpine Symphony,op.64

英次得意の後期ロマン派の大曲。9割以上入ってるでしょう。さすがやね。
これで東京公演もやるので壮行会的な意味もあるか。

シューマン。記憶無し。素朴な若手ピアニストが頑張っていたっぽいのだが。
アンコール。なんとソリストが英次にスコアを見せて手招きしてブラームス連弾。オーバーアクションで客を沸かせる英次、出し物としては面白い。場内大いに沸いた。
アンコールもう1曲はエンブレイサブル・ユー。
愛しい人よ、私を抱きしめて
かけがえのない人よ、私を抱きしめて
一目見ただけで私の心は酔いしれてしまう
貴方だけが私を解放してくれる
魅力いっぱいの貴方
貴方のすべてが大好きだけど
私はあなたの身体に腕を回すのが、いちばん好きなの
だから、ベイビィ
おいでパパのところへ、おいで
私の愛しい人、抱きしめたい貴方よ


休憩中、おぢさんの横の席の女子が「絶対・・・だよね」と囁きあっていた。うん。そうだね。それは正解だろうね(謎)。

休憩挟んでアルペン。
御大も何回かやってた。大フィルが常にギリギリまでやらされてていやらしく眺めてたもんです。
で、本日の演奏はオケのメカニック的にはむろん東京のオケに譲るものの、曲との相性では随一の男、大植英次のアルプスですから。やる前からどうせ素晴らしい出来だろうと決め付けてかかってた。
さすが英次。総天然色大パノラマだね。実際は大して写実的でも無いんじゃないかと思わないでもないこのオーディオ名曲を、よくここまで表現しようという気になるもんだ。
表題に書かれている要素を無理から当て込んで「これ小川です」「これ花でございます」「こちら氷河になります」「まもなく嵐の様でございます」と丁寧に書き分けてゆく。弦が陶酔的に歌う前に英次が先に酔って振り出すのもガイドとしては視覚的に良かった。ああ、ここから盛り上がるんだな、と曲を思い出すのに最適。しかしエグいのはそこじゃないんだぜ。派手な書割ばっかりじゃいけませんよね、自然崇拝的な法悦感もいりますよね、とばかりにエピローグ~夜、の終結部分のテンポをかなり落として宗教的な色彩を出しやがった。すごいだろ、ブルックナーに適した音と雰囲気がR・シュトラウスではなぜか出せるんだぜ。どういうことだよと。ブル9もこの感じでやったら上手くいってたんじゃねえのかと。来季のブル9頼むぞ。
金管は曲が曲だけに辛い場面もあったが目も当てられないようなところがなくて良かった。トランペットよく頑張ったよまじで。外してたけどね。でもよく頑張った。

これ東京持ってたらウケるよ。

アルプス交響曲の録音でおぢさんが一番が好きなのはズデニェク・コシュラー指揮チェコフィルハーモニー管弦楽団(DENON COCO-78715)。1994年ライブです。美しいオケ、端正でツボを外さない指揮者で本当に聴き易い。

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