余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

大阪交響楽団 第144回定期演奏会「早春のロシアから」

2010年04月09日 | 大阪交響楽団
10.4.9(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪シンフォニカー交響楽団 第144回定期演奏会「早春のロシアから」
指揮/外山雄三
ヴァイオリン/有希 マヌエラ・ヤンケ
コンマス/森下幸路
曲目:
ショスタコーヴィチ/交響曲第9番変ホ長調op.70
プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調op.19
ラフマニノフ/交響的舞曲op.45

9.April.2010 7:00p.m.The Symphony Hall
Osaka Symphony Orchestra 144th SubscriptionConcert
Conductor/Yuzo TOYAMA
Violin/Yuki Manuela Janke
Concertmaster/Koji MORISHITA Principal solo Concertmaster of Osaka Symphony Orchestra
Program:
D.Shostakovich/Symphony No.9 in E-flat major,op.70
Prokofiev/Concerto for Violin and Orchestra No.1 in D major,op.19
Rachmaninov/Symphonic Dances,op.45

大阪交響楽団としての記念すべき第1回目の定期演奏会。
定期通し番号は改名前を適用してますので144回ではありますが。
名前が変わったからといっていきなりオケの中身が変わるわけではない。
8割は入ってるかな。

ショスタコ。先の京響定期は10番の簡潔ながらも耳を刺すような演奏を成し遂げた先生ですが、ここでもオケの自発性にはまず期待してないタクトでオケをしごき上げシバキ回し縛り倒しておりました。あの圧迫に負けず良く頑張ったよファゴット・・・。そんなですから演奏は軽やかなリズムと諧謔に満ちた仕上がりなのにどこか軽妙さに欠けて息苦しい感じ。

プロコフィエフ。
久しぶりの有希ちゃん。高い技術と幅広い音色で見事にこの難曲を弾いておりました。やや音量が細いのがもったいない。外山先生にはプロコフィエフとハチャトゥリアンを足して日本的に仕上げた大名曲ヴァイオリン協奏曲をお作りになられているだけあって、この曲の把握は完璧ですね。バックアップも万全でした。にしてもハープは結構大変だ。

休憩挟んでラフマニノフ。
先生はあれこれとラフマノニフ好きやらチャイコフスキー好きを公言しておられるようですが、出てくる音は豊麗さも潤いもあんまりないカラカラに乾いたものが出てきます。以前に大フィルとやったレオンカヴァッロの道化師がオペラというよりオラトリオみたいな峻厳な完成をみてしまったあの言いようの無い感覚再び。英次の交響的舞曲は溶けかかったソフトクリームのような吐き気がする甘さと濃厚さだったのとは正反対で、辛くて痛かった。期待以上のアンサンブルで応えるオケと、大きく鳴らしていても響きを混濁させずにあくまでスマートに冷たく突き進む外山雄三78歳の相乗効果。

面白かった。


youtubeのどれかのコメントで「腕が足のようだ」は乙女に失礼だろと思いつつも笑いました。

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