#1「野望」
ラテ欄では「殺人美容師」となっていましたが(それはあまりにも・・・)
タイトルバックでは「野望」となっていましたね。
まずはドラマとしての感想。
プチ感想にも書いたけど、ナレーション、いらないです。
一瞬、副音声にしてたっけ?と思ってしまった。
あの説明過多は何のため? 観ればわかります。
わからせるだけの演技ができる役者さんたちです。
その表情から推し量ろうとしている時に、邪魔です。余韻に浸れません。
何より、せっかくの津嘉山さんのナレーションがもったいない。
逆効果です。安っぽく感じます。
ベタな演出は別にいいと思うし、
少々古臭い感じも、現代に設定しても清張作品ですから、スタイリッシュにはならないだろうし(笑)、
逆に合わないでしょうしね。
まあ、いっそ、原作近く30年くらい前の設定にしてもよかったような気がするけど、それだとロケが大変か~。
ということで、携帯etcが出てくるから、現代なんだろうけど、時々、これはいつの話?なんて思ってしまうこともあったけど、混沌とした雰囲気もまたいいのかも。
ただね~何故「恋のフーガ」?
何か意味を持ってくるのかな~?
しかも、デュエットしちゃうし(笑) 歌が聴けたのは嬉しいけど・・・。
この歌知らないっていう幸子は、何故に歌えるの~?(爆)
初回だし、人物紹介というか、説明的要素が多くなっちゃうのは仕方ないけど、
盛りだくさんでしたね。話飛びすぎでわかりにくいし。
原作でいうと、上巻の1/3くらいまで進んでいます。
多少原作と設定違うところもあるけれど、道夫を囲む女たち、濃いです(笑)
原作の解説に、
この作品のおもしろさは、犯罪そのものより、道夫をめぐる女たちの生き生きとした肖像にある、という文がありますが、確かにそうかも。
道夫は、原作読むと、どうして特徴のないこの男に次々女が惹かれていくのかが全然わからないんだけど、
ドラマでは「美貌」としたことで、まずは説得力が(笑)
ちょっと感想を見て回った中で、
道夫にワルさが足りないみたいなのがありましたが、う~ん、どうなんだろう?
最初から「悪い男」っていう風にいわれてるけど、
道夫って別に見るからに悪そうという奴ではなく、むしろ逆。
そして、裏の面はまだそんなに見せているわけじゃない・・・というか、
5年前の殺人には関わっているだろうけどそれがどんなものだったか不明。
自分の店を持ちたくて、有閑マダム(古いなあ~)の雅子と付き合ってるけど、
そこはGIVE&TAKEでしょ(笑)
雅子だって、お金目当てだって、その辺は承知してるだろうし、
この先、その利用の仕方で「悪」を強めていくのか・・・。
幸子とも、今はまだ、ただ惹かれているのか、利用しようとしているのかはわからないし、
初回では「悪」の部分はそれほど描かれてるわけじゃない。
ただ、あくまでも人に見せる顔は、人当たりのいい笑顔の、控えめな顔。
そして、時折見せる、人には見せない顔は、冷たい顔(彼の冷たい顔は、ゾクッとします)。
その辺のギャップは、話が進んでいくにしたがって、強く出てきそうな気がします。
監督さんにも、演じ方として、フラットにと言われていたそうだから。
野心には満ちているけど、それを強く表に出すという男ではないから、却って怖い。
何を考えてるのかわからないっていうのもあったけど、
だからドラマになるんです(笑) 初回からわかったらつまんない(爆)
幸子への心がなさそうな「アイシテイマス」とか、ほ~んと掴めない奴です。
「殺してやる・・」これは、きっと雅子との睦言なんでしょうね~(笑)
ベッドでのそんな囁きをちょっと入れたほうがわかりやすいのに・・。
ラブシーンは、全部綺麗だったり、セクシーと感じさせる必要はないと思うから、
雅子とのラブシーンは、道夫の立ち位置というか、隷属されてる風が出てるような・・・。
だから、泡&足舐めも、ドキッとするより、頑張ってるなあ~って(道夫がですよ)
何かの新聞評に、ひたすら女の機嫌を伺い奉仕する姿に悲しみを覚えるってあったけど、そういう見方もあるかも。
終わって1人になった時、ドッと疲れてたものね。笑顔から一転した顔・・。
そうやって雅子に仕込まれたことを、
幸子にも同じようにする。
終わった後に、幸子が「サービスすればいいと思っているのね」というのは、そんな気配を感じたからか・・・。
まあ、冷たくなったのは、彼女のプライドからくるものが大きいと思いますが。
今は、女性との関係は下手に出ているけれど、これが上から目線になる時があるのかな?
セクシーということからいえば、幸子の部屋で、幸子を後ろから抱きしめていくシーンが、
一番ドキドキしちゃった(正面から撮ったものが、番宣で流れたのより少し短かったのは残念!)。
演出的に(脚本か?)、疑問だったのが、コンテストのシーン。
発表の途中でいきなり「豚、豚野郎!」は、イキナリすぎませんか?
その後の荻野目さんの台詞がよく聞き取れなかったこともあり、??
すかさず、親切すぎるナレで「世の中というのは権力と金だ・・」と入りましたが(笑)
「アンフェア!賄賂をもらってるのね、あなたたち」と言ってたんですね。
それなら、そういうのを匂わせるとか、少なくとも、あのタイミングの怒りじゃ、道夫の豹変する感じが活かしきれてない。
あと、物件見てた時に偶然見た週刊誌の記事。
5年前の事件の犯人とされた男が死んだことを知り、開放されたと感じる道夫。
太陽の下へ出て行ける(って、隠れたわけ?)。
「僕今日からもぐらをやめよう!」(もぐら、出てきたんですね~笑)
って、雅子を放り出して幸子に会いにくる道夫。
それが素の気持ち?ってことなのかな~。ここがちょっとわからなかったけど、
おいおいわかってくることかしら?
太陽の下へ出ていけるなら、上へ上っていくのに、
なおさら雅子の援助は必要なんじゃないかと思いますが。
桑山検事も謎です。道夫を疑って、ずっと後でも追っていたのかしら?
「ムラセ」にいるって知ってたわけだし。
娘を潜入?させるっていうのも、唐突ですね。
謎といえば、福地フジ子。原作とは随分役回りが違うので、本当に謎です。
幸子のことを好きなの?(笑)
道夫に思わせぶりなことを言うけれど、過去を何か知っているのか?
彼女との絡み方が一番興味あります。最後の道夫との場面、よかった。
最後に、チラッと道夫が首を絞めているシーンが映ったけど(昔のと、幸子のと)、
道夫というのは、不都合になったら殺すという人間なのか、
またそれとは別に、何か狂気めいたものを秘めているのか、
そんなところも興味ありです。
役者陣には何の不満もありません(笑)
夏川さんが、カッコイイ(笑) ちょっとした表情の変化が魅力的。
他の方々も、適役で・・。
だから、脚本と演出と編集には注文があります。
2話以降は、もう少し整理されるかな~。
でも「美しいお嬢さま」とか「豚野郎」とかって、わざとですよね。
ネタドラマにするつもりじゃないなら、もっと普通に作ればいいのに・・。
それでも十分、ドロドロしますよ!
最後にファン的感想(笑)
ラブシーンが大好きなファンが多いのに、
出し惜しみ? 封印?したかのように、
4年前の「スローダンス」のキスシーンを最後に、人間との(笑)ラブシーンがなかったのですが・・・。
いきなりキスシーンあり、泡風呂&足舐めあり、ベッドシーンありで、ビックリ。
今後もいろいろありそうですが・・・
キスシーンをやらせたら、天下一品なんですから、どんどん見せてくださいませ。
ただ、初回のは撮り方がイマイチ(特に過去の)。そういう風に思わせるシーンじゃないのかもしれないけど・・。
泡~は、裏話を聞いてたからとかじゃなく、室井さんの台詞かな~、萌え~とはならずに、つい笑っちゃって・・・。思ったよりドキドキしませんでした。
↑にも書いたけど、ドキドキしたのは、幸子を後ろから抱きしめていくシーン。
切り替えずに、もう少し正面から映してほしかったけど、
基本、髪をクシャクシャっといじるシチュエーションが好きなので・・・。
それからいくと、最初に美容院で幸子の髪を触るその手つきにドキッとしちゃったんだけど・・・・(だから、ナレ邪魔だったいうの!)
あと、幸子の部屋でシャツを着る時の、透けたシルエットにもドキッ!
時折見せた冷たい顔、一般的には、気がついてる人は多いのかな~?
美形の人の冷たい顔はゾクッとします。
九州でのタクシーの中で見せた顔が一番好き!
その後の、夜光に飛ぶ蛾を見つめる、ちょっと逝っちゃったような顔も好き(笑)
細かい表情の演技、目の演技をする人なんですよね。
今回も目のアップが結構多くて、それは嬉しかったし、堪能させていただきました。
ただ、時々、肌が疲れてるように感じることがあったけど・・・。
公式サイトの2話の予告動画が、TVで流れたものより少し長いです。
すがるような目つきが好き(笑)
一昨日のアクセス数が9620 昨日が6289 検索ワードは、ほとんど「夜光の階段」関係なんだけど・・。
2話へ繋がればいいなあ~。
私、《ナレーションショック》(笑)の余り、ドラマを見返す間もなく、速攻でHPにお願いメールをしてしまいました(苦笑)
私も、藤木さんの瞳や表情で感情を表現する繊細な演技が大好きで…例えば《ホタルノヒカリ》(例えが古くてゴメンナサイ)の2話の後半で、ぶちょおが縁側でホタルに奥様との事を話している時、ふと視線が変わり、それまでの切ない瞳と表情が柔らかく緩む…カメラが猫を映す前に既に、「あ!にゃんこを見つけたのね♪」とこちらにちゃんと伝えてくれるシーンが大好きなんですが、ここで、「猫を見掛けて、ぶちょおの心が一瞬和む」な~んて野暮なナレーション入れられたら泣きたくなりますもんね。
2話以降、改善していくといいですね☆
個人的には、1話では道夫とフジ子のシーンが一番好きでドキドキさせられたので後半に期待です。
私もあのナレーションには、「見てたらわかるわ!」っと、ツッコミ入れたくなって、ストーリーに集中できない。最初と最後だけにするとか、どうにか改善してもらいたいです・・・。視聴者の意見も取り入れながら、より良い作品にしていって欲しいですね!
ナレーションは、衝撃でした(笑) 想定年齢層が高いのかって、でもそれもバカにした話で・・、見ればわかりますよね。
そんなものなくてもわかる絵作りをしてこその演出でしょうに・・。
ホタルノヒカリでの例え・・・納得です! そう、まさにそういうことですよね。
私も、フジ子さんとのシーンが良かったと思いました。2話目に期待です(笑)
また気軽にコメントしてくださいね。
否定的な意見が多いように思えるので、どうなるでしょうね~
”人間とは”3年ぶりのラブシーン(笑)そういえばマリモミでアザラシと駆け落ちしてましたっけ?
熱い感想楽しませていただきました(^^)
髪を触る手つき、透けるシルエットと萌えポイントご指摘が具体的で、またドキドキしちゃいました!
でも確かに脚本が……豚野郎もモグラも、何だか妙でしたよねー。いい方に化けて欲しいです。
そう、おっとせいのゆっことキスして駆け落ちしてました(笑)
萌えポイントは、むしろそういうとこです。室井さんとのシーンは、色気が足りないなんていう感想も見ますが、もともとそういうつもりのシーン?って思うので。
脚本と演出が、ちょっと違和感感じるとこがあるんですよね。本当に、いい方向へいってほしいです。