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パニック障害もんきちのウツパニッ記

新婚2週間でうつ病とパニック障害と診断されたもんきちの闘病(?)つれづれ日記

自己紹介

2007年結婚とほぼ同時に仕事上の人間関係からPDとうつ病を発症。退職、リハビリパートを経て、正社員として復職。2011年離婚、退職。今は田舎に帰り療養&再就職活動中。

休日と夫婦となつめと書評

2010-01-25 00:01:21 | BOOKS&MAGAZINES
今日は嫁さんと何するわけでもなく、ただただのんびりと(ダラダラと)
過ごしました。

10時頃に起き出して、紅茶とコーヒーをそれぞれ飲み、昼過ぎにウチを
でて、薬局で風邪薬とカロリーメイトを買い、あんかけスパゲティを食べ
夕飯の買い物をして帰り、ベランダで日向ぼっこをしながらおしゃべりを
する。

なにもイベントがなくても、いい一日を過ごせるのが「恋人どうし」と
「夫婦」の違いかもねなんて話しながら、歩いていました。

この前読み終わった川上未映子さんの「ヘヴン」
苛めの描写がかなりリアルなので、自分でもフラッシュバックしそうで
危険だったので、同じ経験同じ病気の方には勧めづらいのですが
瑞々しい生々しい、残念だけど日常的な、故に残酷な中学生の日々を
描いたこの作品。
とても心に沁みました。

書評を書いているのでこちらもブクログぜひ覗いてみてください。


ヘヴン
川上 未映子
講談社

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「もんきち・なつめのおまけコーナー」

今日、嫁さんとベランダでのんびりしている間、なつめは……



ソファでゴロゴロして過ごしてました(^-^)

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ニーチェ……挫折

2009-06-14 21:59:33 | BOOKS&MAGAZINES
嫁さんに誕生日に買ってもらった本の一冊
この人を見よ (新潮文庫)
ニーチェ
新潮社

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一回目のトライは挫折しました……(*O*)

背表紙には
「ニーチェ最高の入門書として、また風変わりな自伝としても読むことができる」
と書いてあるのですが、確かに『風変わり』な本でした。

まず目次がすごい。
なぜ私はかくも賢明なのか
なぜ私はかくも怜悧なのか
なぜ私はかくも良い本を書くのか
なぜ私は一個の運命であるのか

なぜと訊かれても……

中には興味深いことも書いてありましたよ、ちゃんと。
病気であり虚弱であることについての叙述に、とても感銘を受けました。

病気であり虚弱であるときには人は何ひとつとして振り捨ててしまうことが
できない。何ひとつとして終わりにしてしまうことができない。
何ひとつとして突き返すことができない。-何をやっても自分が
傷ついてしまう。人間や事物がしつこくわが身につき纏うし
何かを体験すると必ず胸の奥に深く突き刺さるし、思い出は
いつまでも膿んだ生傷のままである。


ニーチェによれば、彼の本の読者は「選り抜きのインテリゲンチアで
高い地位と義務の中で教育を受けてきた信頼に足る人物ばかり」

彼の著作「高貴でそしてデリケート」な彼の「著作の世界に足を踏み
入れることは、比類ない一つの特典」
とのことなのだかが、僕は彼の読者として
(今はまだ)ふさわしくなかったようで「私の著作に慣れ親しむと、他の本には
もう我慢ができなるなる」
というようなことはなく……
(カギカッコ内は引用)

裏表紙の「入門書」というところを無視して「風変わりな自伝」として
読み始めれば、また違った心持で読み進められたのかなと、自分のアプローチの
誤りなども考えつつ、今回はひとまずギブアップ!!してみました……

また、いつの日か手にとって読んでみようかなと思いつつ、書棚の
「未読の本」の棚にそっと(そして深く)しまいこんだのでありました。


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言葉との出会い

2009-06-10 23:29:48 | BOOKS&MAGAZINES
何日か前に

宿澤広朗 運を支配した男
加藤 仁
講談社

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を読み終えました。

帯に「天才ラガーにして名監督。巨大銀行専務取締役」と書いてあります。

宿沢さんは、早稲田の名スクラムハーフ(ラグビーの司令塔的なポジション)で
活躍して二年連続で社会人チャンピオンを破り日本一になり、卒業後に入行した
住友銀行では次期頭取の最有力候補にまで登りつめ、ジャパン(ラグビー
日本代表)の監督としてスコットランドを破るという大大金星とワールドカップ
での初勝利を挙げ、ラグビー協会の役員としてトップリーグ(サッカーでいう
Jリーグのようなリーグ)の立役者であり、そして、官僚的な日本ラグビー
フットボール協会の改革者となる「はずだった」人です。

宿沢さんは、55歳で趣味の登山の最中に心臓発作で倒れ、そのまま帰らぬ人と
なりました。

この本には章立てごとにタイトルが付けられ、扉のページにそのタイトルに
ふさわしい様々な言葉が引用されています。

と言ってみたものの、僕の心にグッサリと刺さった言葉は、その章のタイトルには
およそふさわしいとは思えない言葉でした。

その章のタイトルは「書斎なき家庭人」というタイトルで、その言葉は
司馬遼太郎さんの「人間の集団について」という作品からの引用でした。

その言葉。

人間はもっとも崇高なものに騙されないと
幸福になれないという厄介な生き物ではないか。


戦争中のベトナムで人間・思想・戦争について考え語ったこの作品を
読んでいないので、作品の中で「もっとも崇高なもの」が何を意味しているのかは
わかりません。
でも、このセンテンス一つでも、ものすごく大きな問いを与えてくれるように
思います。

もっとも崇高なもの……

自然?愛?哲学?神?精霊?親?人間自身?矜持?自己犠牲?力?夢?…?

いろんな言葉が浮んでは消えます。

でも、「もっとも崇高な」何かに騙されないと幸福になれないというこのことは
なぜか深く納得させられるものがあります。

人間は、自分の意志とは関係なく生まれ、育ち、老い、病み、死に向かう一本道を
歩まざるを得ない存在だと思います。
意思に反して死ぬまでいき続けなくちゃならないから「生きている意味」とか
「存在価値」とか「夢の実現」とかを通して「自分の意志で生きている」と
自分を騙し騙し人生を過ごすんじゃないかと思います。

それが良いとか悪いとかではなく、ただ言葉通りの意味で、です。

僕にとって「もっとも崇高なもの」は何なのでしょうか……

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問題は中身

2009-05-23 12:05:10 | BOOKS&MAGAZINES
本屋さんに行って、ふと目に付いた「人生のほんとう」というタイトルに
魅かれて手に取ったことで出会った、池田晶子さん。
ベストセラーになった「14歳からの哲学」の著書であることを知ったのは
その本を買ってからでした。

池田さんの考え方、捉え方は僕にはとてもシックリくるもので
それ以来、池田さんの本を少しずつ読んでいます。

最近読み終えたのがこの作品。
死とは何か さて死んだのは誰なのか
池田 晶子
毎日新聞社

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池田さんは「死とは?」「生きるとは?」「人生とは?」「私とは?」という
ことを考え続けて亡くなりました。
それは、簡単に答えられそうで答えられない、深い問いです。

この本の中で、強い共感を覚えた一節を紹介します。

「孤独は空虚なものかということですが、自分が何者でも
ないということを空虚だと感じる人に、それが空虚なもので
あるのは決まっています。何者でもないから、他人に証明
してほしい、そのことでようやく自分は何者かであると証明
されたように思う。しかし、そういうふうに感じて為される
自己証明など、ウソッパチに決まっているのだから。何者でも
ないところの自分は、やっぱり何者でもないのだから」


一般的に、人は他人に認識されることで自分のことを認識する生き物だと
思います。
でも、それはとても相対的でアイマイモコなものでもあります。

僕のことを10人の人が「優しい」と言ってくれても、僕が「優しい」かどうかは
分かったもんじゃありません。
だって、10人の人にとって「優しい」ということが意味するものは多少なりとも
違っていて、かつ、僕にとっての「優しい」ともきっと違うはずだからです。

僕は僕の認識で僕を知らなくちゃいけないのだと思います。
「他者評価・他者認識」で自分を「こういう人だ」と思っていては
オシャレな服で着飾った「マネキン」と同じになってしまう。

哲学的にもそうですが、現実的にもやっぱりそういう部分ってあると思います。

僕の大好きな藤原正彦さんの「国家の品格」の中に「国際人」ということに
ついて書かれた部分があります。

そこでは自身の
「夏目漱石の『こころ』の中の先生の自殺と、三島由紀夫の自殺とはなにか
関係があるのか」
と問われた経験を元に
「英語がしゃべれても、日本の文化や芸能に関しての知識・教養がなければ
それはただの『英語のしゃべれる日本人』でしかない」
というようなことが書いてあります。

つくづく「おっしゃるとーり!」と思います。
自分を磨くってことは、外側をツルツルピカピカにすることじゃなくて
自分の「芯」を太く強くかつ柔軟にすることなんだと思います。

池田さんは「常に考え続けて生きること」を「よく生きること」と
表現しています。

「よく生きること」はとても難しいことですが「90点を目指して90点は
取れない。100点を目指すから90点まで届くんだ!」的な感じで
「よく生きよう」と心がけたいと改めて思ったもんきちでありました。

(「改めて」と言う段階で、すでに「よく生きよう」という心がけを
忘れていたことが証明されてしまいました……)


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欲について ~カミュ著「ペスト」より~

2009-05-08 21:59:42 | BOOKS&MAGAZINES
「ペスト」を読んでいて、ある言葉がとても印象に残りました。
それは次の一文です。

ペストはすべての者から、恋愛と
さらに友情の能力さえも奪ってしまった。なぜなら
愛は幾らかの未来を要求するものであり
しかもわれわれにとってはもはや刻々の瞬間しか
存在しなかったからである。


この一文の「ペスト」を「パニック障害」や「うつ病」と読み替えて
「恋愛」と「友情」を「欲」に置き換えると今の僕の現状に
ピタリと当てはまると思ったんです。
(恋愛も友情も、他者との関係性に対する「欲」だと思うので
この読み替えは差支えないと思います)

「欲」は常に「それが満たされる」という未来を要求しています。
でも(今はだいぶよくなってきましたが)僕にとっては
これから迎える日々は「未来」ではなく「今日」の繰り返しでしか
ないわけです。

要は
「『欲』が成立するのに必要な『未来』を僕自身が持てないが為に
『欲』が成立し得ない」
という状態にあるのかなと思ったわけです。

「今日を無事に過ごせた」と一日の終わりにその日を振り返り
足跡をつけてきたことを確認することで精一杯で、明日また自分が
歩む道がどんな道なのかなんてことに思いを至らせることなど
とてもできません。

というわけで、僕の今の「物欲が無い(「欲」が湧いてこない)」という状況は
良いことなのか悪いことなのか、全く判断がつかないわけです。

これはある一つの仮定に過ぎないのですが、なぜか心にシックリくる
一文でした。

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本から勇気を

2008-04-30 23:59:52 | BOOKS&MAGAZINES
再就職は僕にとっては「負けられない復帰戦」という感があります。
慣れない環境、慣れない人、慣れない仕事、その中でも絶対にやりきってやる!
という想いも、間違いなく僕の中にはあります。
(もちろん一方では、焦らず着実に前向きにという想いもありますが)

そこで、勇気をもらおうと思って読んでいるのがこの本。

不屈者
後藤 正治
新潮社

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野球・ラグビー・将棋・登山など様々な分野で、一度はどん底を味わったり
目標を失いかけた人が、不屈の精神である人は復活を果たし、ある人は新たな道を
見つけて歩み始める、その姿を描いたノンフィクションです。

その中で、心にグッと来る言葉があったので紹介したいと思います。

人はいつも自身の心を立て直して生きていく存在である。
そして人は、何か新しいものを見つけるために旅をするのではない。
あらかじめわかっている答えを確認する為に旅するのである。


人は、それを自覚しているかどうかは別として、自分の中に答えを抱いて
生きているんだと思います。
それを確認する為に歩む道は険しく、時には歩みが止まってしまったり
心が折れそうになってしまったりするでしょう。
でも、それでも「自分の心を立て直して」歩みを進められた人だけが
自分の中に秘められた、自分さえも知らなかったかも知れない「答え」に
出会えるのかもしれません。

僕も、僕と同じような病気を抱えながら頑張っている人も
「心を立て直し」ながらゆっくりと歩んでいけばいいんだと思います。

僕の中にも、このブログを読んでくださっている同じ病気を抱えている方の中にも
別の病気や悩みを抱えている方の中にも、きっと「求める答え」はあると思います。

そう信じて、しんどい毎日を乗り切って、いつか答えをつかみたい。
そう思わせてくれた言葉でした。


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本のご紹介 その3

2008-04-07 12:16:37 | BOOKS&MAGAZINES
今日は、漫画を紹介したいと思います。

主人公はカフェで働く独身女性のすーちゃん。
30代半ばで、誰もがふと考え、時には考え込んでしまうようなことを
日々考え、ゆるぅ~く悩み、自問自答をし、自分を軽く励ましながら生きる
彼女を描いています。

すーちゃん
益田 ミリ
幻冬舎

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彼女の考えることは、ほんわかした絵の感じと彼女の悩み方のせいでとても
面白く読めて、時々声を出して笑ってしまいそうになるのですが
実はとても哲学的で、人間の本質に関わるようなことを彼女は日々考えていたり
するのです。(と、大学が哲学出身の僕は勝手に解釈してしまうのです)

例えば、こんなふうに……
「今よりいい人になると、どうなるんだろう?」
「幸せに、なれるとか?」
「あたし、今、幸せじゃないの?」
「少なくとも不幸ではない」
「幸せを目指して生きることが正しいこと?」
「幸せって目指すもの?」
「目指すということは、ゴールがあるということ」
「幸せにゴールってあんのか?」
自問自答を繰り返す、すーちゃんなのです。

他にも、すーちゃんは僕にふと考えさせてくれたり、ハッと気づかせてくれたり
してくれます。
ほのぼの漫画であり、哲学書であり、癒しストーリーである「すーちゃん」
おすすめです!

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不安が訪れた時に開く本

2008-02-12 18:07:37 | BOOKS&MAGAZINES
今日は一冊の本をご紹介したいと思います。
その本は劇作家である別役実さんの童話集「淋しいおさかな」です。

淋しいおさかな (PHP文庫)
別役 実
PHP研究所

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初版は1973年、僕が1歳の時。
僕がはじめて読んだのは小学校高学年くらいだったと思います。
この本は僕の、初めてのお気に入りの「字ばっかりの本」で、
それから今日に至るまで、何度も何度も何度も何度も読み返している本です。

そして、今、不安にを感じて気分が沈みこみそうな時に、開く本でもあります。

当時もとても面白く読んだのですが、大人になり世の中の仕組みがいろいろ
分かったいま読むと、また違った面白さがあって、何度読み返しても飽きることが
ありません。

この本には、滑稽な話し、不条理な話し、悲しい話し、人間の愚かさを描いた話し
思わずニヤリとさせられる話しなど、いろいろな「大人の童話」が収められています。

そのどれもが「人間の本質」をテーマにしたもので、笑ったり、しんみりしたり
ホッコリしたあとに、思わず自分の心に話しかけたくなってしまいます。

「人間って……」「自分って……」「人生って……」「生きるって……」

悲しい物語もあるのですが、不安が忍び寄ってきて、発作の予感がチラリと
頭をかすめたとき、ウチに一人でいる時はこの本のページを開きます。
そして、そのときの気持ちに合わせて、一つか二つの物語を読んでいます。

そうすると、不思議と少しずつ不安な気持ちが小さくなっていくんです。

僕の手元には、すでに絶版になったハードカバーの本があるのですが
文庫で復刊されたので、頓服薬とセットで「頓服本」として持ち歩こうと
思っています。


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