キリギリス

酉年は
雪が多くて、夏は寒いと聞きました。
冷夏で外米が出回ったあの年も酉年だったみたい。

おぉー
あれから１２年も経つのねー、と
お風呂に入りながら　しんみりしておりました。

１２年前の私は、はしゃいでいた（笑）
なんてたって運命の出会いをしたのです。
前に日記に書いたことがあるけれど
のちに大失恋をした人に出会ったのだ。

彼は
とにかく私を甘やかさなかった。
普通なら、ここで手を貸してくれるであろうと思うところでも
決して甘やかさず、だけど見守ってくれた。
おかげで、ちょっとたくましくなれたのかな。

この人のことを知れば知るほど
女の子に生まれてきたことを悔やんだ（笑）

恋人じゃなく
男の子に生まれて、この人と友達になれたら
どれほど楽しい思いができたんだろうって
本当に素直に思ったのを覚えています。

この恋を失った時
もうこれ以上の恋はないー
もう好きな人なんてできないー
なーんて若さ故、当時は思っていたけど
そんなことは決してなかった（笑）

だって
人は恋をする生き物ですから。


１２年の間に
本当にいろんなことがありました。

今ここで振り返り
グリム童話の『アリとキリギリス』のキリギリスのように
痛い目にあったり、辛く苦しい日々が続いたりしたけれど
だけど
楽しい思い出が残せたことを
うれしく
そして
ちょっと誇らしく思えます。



たくさん笑い
自分と向き合い
ちゃんと泣ける自分でいたい
これからも。