金沢・桜報告はまだまだあるのですが、1回お休みします。
認知症だと最初に気付く時はどんな時なのでしょう。
ジージの場合は、「そろばん」という仕事をしていたので、計算、特に暗算は大得意でした。
我が父親ながら、こんなすごい計算を暗算で出来るなんて!と感心していたものです。
そんなジージが
暗算が出来なくなってきた。
いつも出来ていたことが分からなくなってきた。
同じ事を何度も何度も繰り返す。
でも、これらは、家族が認知症だと認識してから後の「症状」でした。
私がジージが亡くなった今でも、ず~と考え続けていることは、
認知症の「きざし」です。
以前、ブログの記事にも書きましたが、
ジージはひどい不安神経症で、自立神経失調症でした。
ジージの若い頃・・・40代~60代の頃のことは良く覚えています。
ジージは決して暴力を振るう人ではありませんでした。
ただあまりにも神経質で、潔癖とでもいうのか、ジージの判断において、曲がったことは許せないタイプでした。
だから、身内、ご近所の人、子供、訪問販売などで訪れてくる人など、会話中にジージの逆鱗に触れた場合、
烈火のごとく怒りました。
時には、興奮したジージを制するために、こぜりあいなども起きました。
一言だけジージを弁護しておきます。
ジージが怒ること・・・それは「もっともなこと」でした。
ただ、普通の大人は「怒る」という行動を起こさない場合が多いです。
だからジージに怒られた人は、どこか自分の非を認めています。
それに、怒る時の以外のジージは非常にユーモアもあり、優しい人でした。
激しい言葉の暴力
反抗的な行動
落ち込み、うつ状態
執着
これらは認知症の「きざし」だったのでしょうか・・・・
でも、これらの行動は、ジージにとっては頻繁に起こっていたことでした。
だから、私も母も、ジージがいつ頃から、認知症が始まったのかが、分かっていなかったのです。
不安神経症とわがままだと思い続けていました。
そして医者通いを続けました。
以前も書いたように、ある日受診した脳神経外科のCTスキャンで、
ジージの脳の海馬の状態を知り、認知症だと分かったのです。
認知症の「きざし」ははっきりわかるものなのでしょうか。
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時々こみ上げてくる悲しさと、
いろいろな手続き等の忙しさで、
テンションが高い状態が続いています。
泣いてばかりもいられません。
私も母も、
まだまだ数年は介護が続くと思っていました。
ジージは肺炎になり、急性腎不全を起こし、本当に驚くほどあっけなく息を引き取りました。
ジージの死を通して学んだことが沢山あります。
これから少ずつ、それを書き留めておきたいと思います。
ジージありがとう。
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今日はジージのお通夜です。
悲しみは少し落ち着いてきましたが、時々、こみ上げてくるものがあります。
ジージが入院した病院は、産婦人科が併設されています。
病室の関係で、ジージは分娩室の隣の部屋でした。
酸素マスクで苦しそうに息をしていたジージの隣の部屋では、毎晩、陣痛に苦しむお母さんの叫び声がし、やがて・・・・
オギャーオギャー
死にゆくものと生まれるものが隣り合わせでした。
それは不思議な空気でした。
悲しみと喜びが同時に存在していたのです。
だから、ジージが息を引き取ったときも、赤ちゃんの鳴き声が聞こえていました。
本当によい環境で私たちはジージを見送ることができました。
そして、きっと、赤ちゃんの産声はジージの耳にも届いていたはずです。
オギャー!
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12月5日午後7時45分。
ジージは息を引き取りました。
肺炎がもとでの急性腎不全。
驚くほど安らかで静かなさよならでした。
涙はいっぱい流しました。
きっとまだまだ涙は出ると思いますが、明日からは
とても忙しいのです。
きちんとジージをお見送りしてあげたいから、頑張ります。
ジージ。ゆっくり休んでね。
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酸素マスクだけではジージの体に十分な酸素が供給されなくなった。
でも、ジージは一生懸命息をしています。
意識もなくて、目も開けません。
でも、時々、目を開ける。何か見えているのかな。
気道を開いて人工呼吸器を付けるなんて・・・・
これ以上ジージを苦しませたくないよぉ。
ジージ頑張ったね。
あともう少しの我慢だよ。
涙が次から次へとこぼれました。
きっともうすぐジージとお別れです。
延命措置は断りました。
とても悲しいです。
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ジージは肺炎で、ひどい酸欠状態になり、かなり危ない状況だったんだよ。もみじ。
もみじも、一人でお留守番が多くなり、ちょっと不機嫌でストレスがたまっているようだ。
ジージは大きな峠を越してくれた。
でも、それは酸素マスクのおかげで、マスクを取ると危ないそうだ。
でも、ジージは無意識でもマスクを取ろうとする。
目を離せないので、母と交代で看病している。
母も私も、かなり疲れてきた。
でも、ジージも不自由な状態でかなり苦しいと思う。可哀想だ。
早く酸素マスクが外せるといいのだが・・・・
ジージ。一緒に年を越そうよ。
頑張れ!
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今日、午後4時頃。救急車でジージは病院へ・・・・そのまま入院。
私は、仕事を早退し、家でいろいろと準備をして、今から病院へ行きます。
最近のジージの様子をみていて、なにか不安を感じていた。
主治医が往診に来てくださり、診断の結果、このままでいると酸欠で2~3日しかもたないだろうということで、即、入院となった。
今は冷静でいる自分と、そうでない自分がいて複雑な心境。
とにかく今から、付き添っている母も心配だし、病院へ行ってくる。
ジージ。頑張れ!
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ジージがここ数日、様子がおかしい・・・・
今日は昼過ぎまで具合が良かったらしいが、
ベッドから起きて椅子に座った・・・・まではいいが、そこから意識が無くなってしまい、私が仕事から帰るまで椅子でグッタリしていたようだ。
すぐジージをベッドまで抱いていった。
重い!
でも筋トレの成果はある!
熱もあり、息ずかいも荒く、主治医にすぐ連絡した。
脱水症状もあるとのことで、
点滴より10倍吸収率のいいドリンク?
を取りに行った。夜の10時過ぎ・・・・
雷、みぞれのどしゃぶりの中、びしょぬれになった。
少し意識も戻っていたので、母と二人で飲ませてみた。
あれれ・・・という程、ゴクゴク飲んでいる。
少し元気が戻ったようだ。
でも、様子をみなければ・・・・
がんばれ!ジージ
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とにかく重いし、まったく自力で動こうとはしないので、私が力を入れなければいけない。
正直、ほんとに重い!
気を緩めると、ギックリ腰になりそうだ。
で、最近、自宅筋トレを始めている。
腹筋、膝、太腿、上腕
数年前まで、ジムで鍛えていた。
やり方も、しっかり教わった。
それが今役立っているようだ。
ホコリをかぶっていた2Kgのダンベルが喜んでいる。
運動不足でこわばった体をストレチで少しずつほぐしている。
んん~・・・スクワットがつらい!
気が付くと、しっかり自分のためのトレーニング。
メタボリックシンドロームが気になりだし始めていた時に、
ジージの介護のためだから・・・と始めたけど、
これって自分のためにすごく良いことをしているんだ・・・と気付く。
自分のためになることはジージのためにもなる。
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ジージは上手く痰を出せない。
出せないから息ができなくなってしまう。
ジージを抱き起こして、ベッドで前屈みにさせて、背中をさすると、
ゲボゲボ・ゲロゲロと痰が出てくる。
母が出てきた痰を処理する。
ジージは手を合わせて、
「ありがとう。ありがとう。」
と言う。
可哀相になる・・・・・
少しでも楽に痰を出す方法はないものだろうか。
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仕事から帰ると、父の様子がいつもと違う。
もみじを見ても反応を示さず、意識が朦朧としている。
今、ベッドまで抱えていった。
ジージを移動させると、私は体中が痛くなる。
腹筋と上腕筋を頑張って鍛えているが、気を許すとジージの重みで私まで転んでしまいそうになる。
今日は、訪問入浴の日だった。
昼過ぎまでは機嫌が良かったそうだが、急に様子がおかしくなった。
左手がむくんでパンパンになっている。
両足もパンパンだ。
昨日までは、まだ、ジージ自身に
動こう!という意思があった。
今日は、まったく自力で体を動かすことが困難になっている。
母一人の時はジージの移動は無理なので、明日からベッドでの生活にすることにした。
寝たきりには、最後までしたくはないと考えていた。
でも、今日のジージの重さは、私の力でもどうにもならない。
なんとか、運んだが・・・・
体中が痛い!ちょっと無理をした感じ。
ジージはこのまま寝たきりになるんだろうか・・・・
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食べること以外に人間としての最重要なポイント。
それはトイレ。
ジージはポータブルトイレで自分で用を足したがる。
でも、ポータブルトイレに座らせるのも、立ち上がらせることも、
かなり大変!なんだよね。
トイレに座らせる前に出ちゃうこともある・・・・
時々、トイレごと転んだりしたが、今はトイレが倒れないようにしたので大丈夫。
それにジージはトイレに座ると30分は動かない。
そのまま寝る。
自分でしたい気持ちはわかるけど・・・・
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自分で食べる。
自分でトイレ用を足す。
何も出来なくなったジージだが、この2点だけはこだわっているようだ。
人として生きていく上で、食べることとトイレが出来なくなるほど辛い事はないかもしれない。
例えば私が事故かなんかに会ってそんな体になったとしたら、
・・・・・・嫌だ!絶対に!
ジージにどんな思いがあるのかはわからない。
でも、大好きな玉子焼きを
「じぶんで食べる」
と言う。
お箸で食べ物をつまむ
口へ食べ物を運ぶ
ちゃんと噛んで飲み込む。
この行為のどれも満足にできはしないのだが、母と私とで見守る。
玉子焼きをつまんだ!(一切れが大きいぞぉ)
↓
ぶるぶる震えながら箸を動かす。(この時ジージは目を閉じている)
↓
玉子焼きが落ちたぁ!
↓
でもジージは気づかない。
↓
自分の口の位置がわからないのか、箸をほっぺたに持っていく。
↓
この時初めて玉子焼きがないことに気付く。
↓
介護用のエプロンの上で壊れかけた卵焼きをつまもうとする。
玉子焼きは、無残に壊れてグチャグチャになる。
↓
さて、そろそろ母の出番。
「玉子焼き食べたいんか。ほらほら。」
↓
「あ~ん」
↓
モグモグ、モグモグ
↓
「おいしい~」
↓
よかったね。ジージ。
自分でしよう!とする行動がいいことなんだと思う。
それをさせないと、気力がどんどん萎えていくんだと思う。
母に時間的余裕と精神的余裕のある時、母は優しく見守っている。
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意識がモーローとしているからか、父の一日の大半は眠っている。
で、眠って起きると
朝だ。
外を見ることもないので、暗いとか明るいとかも関係ない。
とにかく目覚めれば常に朝なのだ。
私が仕事から帰る時間は、大体8時を過ぎている。
帰ってからジージの顔をみると
「朝の早くからご苦労さん」
「今、夜だよ~」
毎日こんな会話。
会話といっても、ほとんど何を言っているか分からないが、この会話は毎日のことなので分かる。
私と母が朝じゃなくて夜だよというと、
ムッとして機嫌が悪くなる。
でも、私も疲れて帰ってきてるので、ついつい
「朝じゃないよ。夜だよ~」
と言ってしまう。
ジージは悲しい顔と怒った顔を一度にするから変な顔になる。
可哀想だから、明日から仕事から帰ったら
「おはよう!」と言おう。
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痰がからんでの咳が、一日中続く。私達でもあれだけ咳ばかりすれば胸が痛むのに・・・・
ゲロゲロ~
ゲボゲボ~
食事中に聞くのは、かなり気持ちが悪いが、仕方がないので我慢する。
我慢しながらでもも美味しいし、頂きものの韓国キムチも旨い!
人間の順応性はすごいものだと感心する。
しかし、ジージは咳き込みながら意識がモーローとしている。
血の気のない顔といい、見ていると
もしかして?
と考えてしまう。
いつ何があってもおかしくない状態なのかもしれない。
ジージには気力が無いから、衰弱していく。
母が一生懸命食べさせているが・・・・
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