もむでんブログ

蘇る30年前の名作

週間少年ジャンプといえば、読者アンケートの人気が低い作品は次第に後ろに掲載されてひっそりと連載を終えたり、連載10回過ぎても人気が出ないとストーリーが中途半端でも強制的に連載が終了されるという、容赦のないことで有名です。「北斗の拳」で有名な原哲夫もデビュー作「鉄のドンキホーテ」でその洗礼を受けましたし、「SLAMDUNK]でバスケブームを巻き起こした井上雄彦の連載デビュー作「カメレオンジェイル」もまた然りでした。そのような短期連載終了作品は、単行本になっても1巻か2巻、しかも掲載話数が少ないのでデビュー作や読みきり作品をくっつけられるというパターンでした。しかもしかもその中でもさらに発行部数がそこそこあるジャンプコミックスと、あまり発行部数がないジャンプスーパーコミックスに分けられていました。
私が小学生の頃に兄が買ってきた一冊の単行本「妖怪ハンター」もそのひとつです。少年誌っぽくない独特な画風に、日本の古代史を独自の解釈で綴ったミステリアスなストーリー。今思えば小中学生がターゲットの少年誌に連載するにはあまりにマニアックすぎたかもしれません。ですが、一部での評価があまりにも高い故に、単行本以後も、最近までに何作か書き足されたという話は目にしていました。
そして、ここに来てリニューアル版で復刻されました。

今回購入したのは私が昔読んだ単行本掲載作を中心に編集された「地の巻」、そして私が読んだ事のない作品が掲載された「天の巻」。特に「地の巻」に掲載された「生命の木」はファンの評価ももっとも高いと言われるだけあり、今読んでも何度も読み返せます。東北のキリスト伝説を新しい切り口で描いた衝撃の作品です。他にも本シリーズ初作の「黒い探求者」、単行本に掲載されていた「赤い唇」「闇の中の仮面の顔」「死人帰り」も懐かしくも斬新さを感じます。初めて読んだ作品では、「蟻地獄」なんかそのまま「世にも奇妙な物語」(懐かしい)で採用されてもおかしくないストーリーですし、平家滅亡を伝説化した「海竜祭の夜」、サスペンスっぽい「ヒトニグサ」も素晴らしい!
本日発売の「天の巻」はこれから読むのですが今からワクワクしています。そして10/15には「水の巻」も発売されます。まだまだコンビニで入手可能のようですので、皆さんも是非読んでみてください。
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