モジリア

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おじさんが読む「赤毛のアン」

豆本エッセー ハナビシソウ

2013年03月18日 | 豆本

ーハナビシソウー

昨年までハナビシソウの存在は全く知らなかった。

気が付いてみると何処にでもある、オレンジ色の清楚な花。

 

「可愛い花だな」と思って「四季の花だより」を片手に、

もう一度出かけて、ハナビシソウであることが分かった。

別の名をカリフォルニアポピーというらしい。

 

気が付いてみると、あちこちに無造作に咲いている、

群れていないところが何となく好感が持てる。

 

こぼれ種で生育したのだろうが、

適当に間隔を置いてハナビシソウは咲いている。

決して密集していない。

こぼれ種で生える植物らしくない。

ほどほどに分散している。

 

去年今年になって急に咲き出した花とも思えない、

大分以前から咲いていたのだろうが

私は全く気づかなかった。

見かけてはいたのだろうが全く記憶がない。

 

写真を撮って友人知人に、

「この花、知ってる?」と問い掛けても誰も知らない。

 

数年前船橋市北本町に住んでいたことがある。

近くに長津公園があり遊水池がある。

一周すると1キロ半ぐらいの公園を毎朝のように散歩していた。

 

「公園の何処かには何時も花は咲いているようだが、

途切れることがあるのだろうか?」

あるとき、フトそんなことを思った。

 

もとより個々の花に関心がある訳ではない、

花の名前は殆ど知らない。

どんな花が咲いているのか、

写真を撮ってみようと思い立って、

カメラを携えて散歩に出かけることにした。

 

見かけた花を全部撮って、ノートに貼る、

花に詳しい人にでも出会ったら花の名前を聞いてみよう、

その程度の関心だった。

図鑑で調べるほどのことはなかった。

小学生用の白紙ノート60ページに3冊ほど溜まった。

 

 最近身の回りを整理していたらそのノートが出てきた。

ハナビシソウが写っているではないか。

 

俳句を詠み、花に詳しい女性にこのノートを見せて、

分かる名前は書き込んでいる。

ところがそのハナビシソウの写真を彼女は見ているのだが、

名前は知らなかったらしい。

 

きっと○○かもしれない、

程度の会話を交わしらしいボールペンの痕がある。

確たる名前が思い出せないのか、

全く知らないのか花の名前を記入していない。

 

私はハナビシソウを既に数年前見かけて写真に撮っている。

にも、関わらず全く覚えがない。

写真に撮るぐらいだから

ハナビシソウの名前は知らなくても

ハナビシソウの存在ぐらいは知っていたはずだ、

だがそれさえも全く覚えがない。

一つ一つの花には全く注意を注いでいない。

一つ一つの花には無頓着だった。

 

写した花か否かと云うだけの選択肢で写真を撮る。

どういう花なのか、立ち止まって花を見つめ、

観察していればこんなことはなかっただろう。