-あさがほー
たまたまスイッチを入れたら、
NHK短歌後半が放映されている。
「わずかなよろこび あれば他人を 責めがたし
今日あさがほの はじめて咲けり」(永井陽子)
字あまりだがリズム感がある良い短歌です、と
NHK短歌の選者は紹介している。
「わずかなよろこび」と「今日あさがほのはじめて咲けり」は
共感できるが「他人をせめがたし」は
表現として適当ではないような気がした。
「わずかなよろこび」が「やがて大きく育つ」
そんなイメージを詠めないものか、と考え、
「言い換えてみよう」と思った。
「よろこびはわずかながら」と言い換えて
「今日あさがほがはじめて咲けり」の間に
適当な文言がないものか……
「火種」を思いついた。
「よろこびはわずかながらも火種なり
今日あさがほのはじめて咲けり」
言葉使いを入れ替えて「火種」を織り込んだだけ、
でも短歌らしい。
「ヒョットするとオレでも短歌が詠めるかも知れない」と思った。
短歌が詠めれば詩も……
かなり不埒な考えで千葉日報詩壇へ投稿した。やがて、
「覇気」へつながり、今年あさがほ?がはじめて咲いた。