宮城の作家希望

作品など

2もう一人の

2020-09-24 00:04:00 | 小説
時間と空間の狭間にも見つめる人がいた。その姿は不明瞭で分からないが名前をララと言う。
『貴女が分けた一つは静かに時を刻んでいる』
その言葉が流れ出た、重い言葉が、落ちた。

その寂しげな瞳が私をイヤ何処か遠くを見ている様な瞳で『子らは何を思うか、、貴女は、、』
『思っていた、託そうと、貴女の意思ではなく未来に生きる子らに』
『でもね優しさも悪意に変わる黒魔術』
一筋の涙が流れ落ちた。

世界には相変わらず何も起きてはいない様子。
人々は闇から現れた魔物と戦ってい勝利したり時には傷付き倒れたりを繰り返す。
だけど大きな争いは起きない。
ある程度安定した世界を保っている。

黒井アカネが現れるまでは

天と時空と 1平和な世界

2020-09-23 13:54:00 | 小説
水と風の間の世界を君は信じる。
時間と空間の狭間にも、ほら君の横に裂け目が有るかもね、
世界は有ると意識した時見えてくるものだから、さあ青いあの空に登ってみようか

白い雲が広がっているね、真下には青い海が緑の大地が広がる。平和な世界だ、何事もなく時は流れる。
彼等も眺めている何処かから

その一人は黒いローブを纏い卵の頭をその上に乗せていた。
君はエレガと言うのか何してたの
尋ねると『別に』と答え何処かに消えてしまった。素っ気無いけど質問には答えてくれた。

これから何が始まるのかなワクワクする
質問には答えてくれない人ばかりだけど君は答えてくれたからいい事あるかな『クス』と君が微かに笑った。
楽しいばかりではない
と言い足す様に現れてまた消えた。

ふふっ優しい人だなわざわざ言い足すなんて

夏の終わり

2020-09-22 13:36:00 | 小説
もう彼等も終わりかな、赤トンボがとんでる。

ローレルロールの気持ちは正直分からない。

代々人々の為に、その力は使われたけれど結局は己の命を縮める行為だったし誰からも理解はされないまま死ぬ事になった。
その意味を知る者は少ない。

彼等の様な犠牲の上に成り立つ世界のあらましを知る者が少しでも増える事を願う。
さて物語はついに光の戦いに繋がる場面へと

天使達の反乱が静かに始まる