宮城の作家希望

作品など

4エレガの思惑とアカネの思い

2020-09-26 13:32:00 | 小説
『えっ、何処に行くと?私は移動魔法は使えないヨ』
『えっ、だって大聖女様の弟子だよね』
固まる二人はもう一度話を整理した。

アカネは元の世界で大聖女様(心さんの事)と風天使や闇天使と出会い魔力コントロールや魔法を習ったが弟子ではない。しかも攻撃系しか使えないし更には杖を無くしたので何も出来ない事を説明した。

『ゴメン弟子だと勘違いした、だとすると計画無理か』
エレガは卵顔をうな垂れた。
計画とは大聖女様に会い世界をもう一度作り直して犠牲者の出ない世界を作る事だった。

『確かに可能性は有るけど、心さんは望まないと思うよ可能ならやってるでしょう。それに私は今の心さんが幸せなのだと思うから、賛成しない』
アカネに睨まれエレガはシュンとした。
エレガは地面にへたり込み卵顔を地面に付けた。

その間も魔物に襲われはしたがエレガが無意識に全て倒していた。
『あっ、またやったか』と一言呟くだけだった。

『ゴメン馬鹿な話しをしたお詫びに杖を探すの手伝うよ』そう申し出てくれた。