『ねえ、海が見たい』突然にアカネは提案した。それで急遽海行きが決まった。
アカネは躊躇いがちなエレガを見て気を使ったのだろう、エレガもそれならと従った。
『思い出すな特訓の日々、こんな誰も居ない場所でよく特訓してたのよ、もうスパルタで容赦なしだったな。最も仕掛けたのは私の方だけどね』
アカネは思い出す様に青い海を見つめて語った。
あの闇との戦いの後の事暫くして風天使が魔法の特訓をアカネに言い渡した。最初心は見ているだけだったが、2人のボディータッチの余りの多さに心は2人に電撃を放った。
風天使は申し合わせたかの様にサラリとかわしたがアカネはモロに食らった。
それからは心との魔法合戦となった。
『移動魔法で空に飛ばされた時は死ぬ思いで必死に飛行魔法を使っていたな、でもそのお陰で今の私が居るのだと思うわ』
アカネは1人頷いた。
それを見ていてエレガも語った。
自国には蜂とかトカゲや蛇の顔をもつ人間が多く他国の者にはきみわるがる者がよく居る事を語ったが中に同族を貶す者が居た。
『そいつを私は魔法で殺しかけた、当時は子供で魔力のコントロールが出来なくて』
『そうか私も昔は風天使に魔力だだ漏れて言われたな、私の世界はね科学の世界なの説明が難しいけど魔法を使うのは、おそらく私だけだと思う。だからこそ厳しかったのだと思う1人でも戦える戦士に育てる為に!』
『そろそろ行こうか故郷へ』
エレガは晴れやかな笑顔でアカネの肩を抱きしめた。
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