一回見ただけの勢いでざっと感想。また書き足すかもしれない。
『シュヴァリエ』24話最終回『言葉ありき』。ああ~、終わっちゃうのか、淋しいなあ。そんな感慨を吹き飛ばす怒涛の勢いで謎が解け、ようやくすっきり。ルイ15世がマクシミリアンを遠ざけた理由。王の孤独。王家の秘事。リアの驚愕。彼女を殺した犯人。あんまり一気に解ったのでついていくのが大変!
謎の感想は後回しにして、最後の戦闘。音楽や演出がいかにもラストバトルという感じでかっこよかった!ロレンツィア、リア、マクシミリアンの詩がそれぞれ違う色で足元からバーッと伸び、押し合ったり相手に絡みついたかと思ったらすぐ剣がぶつかり合い、スピード感があってドキドキした。途中、意外な敵が窓をぶち破って登場。(サンジェルマンがモンスターっぽくなってルイに飛び掛るけど、割とあっさり撃退。この人、序盤では余裕たっぷりの策士のように描かれていたけど、結局マクシミリアンに使われただけだったのかなあ。意外な終わり方でした)。
ロレンツィアー!かっこいいよ!この人、セリフが少なくて声もローテンションなんだけど、いざという時ドスが利いててかっこいい。デオン∴リアを詩人としてのライバルと思っているのか、「この男女!」と気合がすごい。
そしてもう一人、意外な人が思い切った行動に。(マクシミリアンを刺すのが、まさかブロリーとは。この人は初回からずっと出ていたにもかかわらず、「御意」と言う以外はただ黙々とルイ15世に尽くしていた。ブロリーのフランス王家への忠誠が、ある意味ルイを王座に縛り付けていたのかもしれない。しかしこの人不死身!?ロビンに撃たれ、マクシミリアンに詩で倒されたのに、後々まで摂政を務めてるよ。一番強かったブロリー(笑))。
『王家の詩』の秘密について。(前回で何となく明かされていたけど、ルイ15世は取り替えられた子供であり、しかも外国人だった。取り替えられた相手はマクシミリアン。『王家の詩』はフランス王家を繁栄させてきた預言書。その『王家の詩』が次の王がフランスを滅ぼすと予言したため、先代が実子と外国人の子をすり替えた。『神の恩寵たる国王陛下』が王家の血を引かず、ましてフランス人でないと知れたら一大事。こうしてフランス滅亡を回避する為に、王家は秘事を抱える事になってしまった。
そしてリアはマクシミリアンと異母兄妹。リアはこれに驚愕して泣いていたのか!うん、これは確かに泣く。マクシミリアンに思い切りプロポーズされた後にこう来たらねえ。しかもこれが悲劇の元凶。ルイ15世が自分とリアを遠ざけようとしていると思ったマクシミリアンが、ルイへの不信を募らせ、ついには『王家の詩』を盗んでしまい、それを取り戻す為にデオン達は長く辛い命懸けの旅を強いられたのだ。しかしルイ15世のしたことも仕方ないか。兄妹がくっつこうとしているのを見過ごすわけにもいかないし。
リアを殺した犯人について。(少し前に明かされた毒入りワイン、NQMの刻印の剣、デオンのフラッシュバックからの予想通り、ルイ15世だった。中盤あたりからそういう予想はできたけど、序盤ではまったく思いつかなかったなあ。「裏切り者」というのは、当然機密局を裏切ったという意味だと思った。まさか「自分の忠誠を裏切った」ということだったとは。剣で刺されたはずなのに、なぜワインまでフラッシュバックの記憶にあるのかと思ったら、礼拝の時のワインだったのか!確かちゃんとした礼拝では、司祭からパンとワインを与えられるという手順があったと思う)。
全ての元凶は『王家の詩』。最終話の題名どおり、初めに『言葉ありき』だった。『シュヴァリエ』を全て見終わって私が持った率直な感想は、「『王家の詩』の一人勝ち」。見事なまでの一人勝ち。各々が自分の願いや思惑や目的を持って動いているのに、それらを全てひっくるめて自分の望む結末へ持っていった『王家の詩』。何者だお前…!!
『王家の詩』の目的は(フランスを革命に導く事、だったのだろうか。自身が『革命の詩』に変化したことからも、これが目的と見て良さそう。少なくとも王家存続ではなかった。終わってみれば『王家の詩』が必要としたのはなんと『革命家となるロビン』だった。まさかロビンがこんなに重要人物になるとは。そして革命が起きるまで、王家がもう一代続く時間が必要だった。だから次で滅びては困るので子供を取替え、ルイ15世に『沈黙と怠惰』を指示し、次のオーギュストまで王家の寿命を延ばしたのだろうか。
そして時間以外に必要なのは、ロビンが『王家への忠誠』に絶望し、革命へ向かうきっかけ。それはデュランの死だった。デュランが死んだのは、王家の秘事を守るための『最後の密命』が原因と言える。直接的にはマクシミリアンがいけないんだけど。更に同じ原因でマリー王妃も殺され、完全に忠誠が復讐に変わった。
とにかくもう王家の秘事を発端として様々な悲劇が起こり、それが全て革命に集約されていく。いや、感心した。まるで完全犯罪みたいだ)。
全ては駒として操られていたのか。みんな『言葉』に振り回され、敗北したのか。操られていた本人達は、そんなことは思っていないだろう。葛藤して、もがいて、意志を貫き、必死に生きて死んでいった。『感情』だけは操ることの出来ない、人間だけのものだったと思う。
あー感想が長過ぎですよ…。それでもまだ書き切れてないわ。とりあえず、エンディング曲がなんだかしんみりして良かったな。『シュヴァリエ』が無事終わった事に感謝します。スタッフの方々おつかれさまでした。
『シュヴァリエ』24話最終回『言葉ありき』。ああ~、終わっちゃうのか、淋しいなあ。そんな感慨を吹き飛ばす怒涛の勢いで謎が解け、ようやくすっきり。ルイ15世がマクシミリアンを遠ざけた理由。王の孤独。王家の秘事。リアの驚愕。彼女を殺した犯人。あんまり一気に解ったのでついていくのが大変!
謎の感想は後回しにして、最後の戦闘。音楽や演出がいかにもラストバトルという感じでかっこよかった!ロレンツィア、リア、マクシミリアンの詩がそれぞれ違う色で足元からバーッと伸び、押し合ったり相手に絡みついたかと思ったらすぐ剣がぶつかり合い、スピード感があってドキドキした。途中、意外な敵が窓をぶち破って登場。(サンジェルマンがモンスターっぽくなってルイに飛び掛るけど、割とあっさり撃退。この人、序盤では余裕たっぷりの策士のように描かれていたけど、結局マクシミリアンに使われただけだったのかなあ。意外な終わり方でした)。
ロレンツィアー!かっこいいよ!この人、セリフが少なくて声もローテンションなんだけど、いざという時ドスが利いててかっこいい。デオン∴リアを詩人としてのライバルと思っているのか、「この男女!」と気合がすごい。
そしてもう一人、意外な人が思い切った行動に。(マクシミリアンを刺すのが、まさかブロリーとは。この人は初回からずっと出ていたにもかかわらず、「御意」と言う以外はただ黙々とルイ15世に尽くしていた。ブロリーのフランス王家への忠誠が、ある意味ルイを王座に縛り付けていたのかもしれない。しかしこの人不死身!?ロビンに撃たれ、マクシミリアンに詩で倒されたのに、後々まで摂政を務めてるよ。一番強かったブロリー(笑))。
『王家の詩』の秘密について。(前回で何となく明かされていたけど、ルイ15世は取り替えられた子供であり、しかも外国人だった。取り替えられた相手はマクシミリアン。『王家の詩』はフランス王家を繁栄させてきた預言書。その『王家の詩』が次の王がフランスを滅ぼすと予言したため、先代が実子と外国人の子をすり替えた。『神の恩寵たる国王陛下』が王家の血を引かず、ましてフランス人でないと知れたら一大事。こうしてフランス滅亡を回避する為に、王家は秘事を抱える事になってしまった。
そしてリアはマクシミリアンと異母兄妹。リアはこれに驚愕して泣いていたのか!うん、これは確かに泣く。マクシミリアンに思い切りプロポーズされた後にこう来たらねえ。しかもこれが悲劇の元凶。ルイ15世が自分とリアを遠ざけようとしていると思ったマクシミリアンが、ルイへの不信を募らせ、ついには『王家の詩』を盗んでしまい、それを取り戻す為にデオン達は長く辛い命懸けの旅を強いられたのだ。しかしルイ15世のしたことも仕方ないか。兄妹がくっつこうとしているのを見過ごすわけにもいかないし。
リアを殺した犯人について。(少し前に明かされた毒入りワイン、NQMの刻印の剣、デオンのフラッシュバックからの予想通り、ルイ15世だった。中盤あたりからそういう予想はできたけど、序盤ではまったく思いつかなかったなあ。「裏切り者」というのは、当然機密局を裏切ったという意味だと思った。まさか「自分の忠誠を裏切った」ということだったとは。剣で刺されたはずなのに、なぜワインまでフラッシュバックの記憶にあるのかと思ったら、礼拝の時のワインだったのか!確かちゃんとした礼拝では、司祭からパンとワインを与えられるという手順があったと思う)。
全ての元凶は『王家の詩』。最終話の題名どおり、初めに『言葉ありき』だった。『シュヴァリエ』を全て見終わって私が持った率直な感想は、「『王家の詩』の一人勝ち」。見事なまでの一人勝ち。各々が自分の願いや思惑や目的を持って動いているのに、それらを全てひっくるめて自分の望む結末へ持っていった『王家の詩』。何者だお前…!!
『王家の詩』の目的は(フランスを革命に導く事、だったのだろうか。自身が『革命の詩』に変化したことからも、これが目的と見て良さそう。少なくとも王家存続ではなかった。終わってみれば『王家の詩』が必要としたのはなんと『革命家となるロビン』だった。まさかロビンがこんなに重要人物になるとは。そして革命が起きるまで、王家がもう一代続く時間が必要だった。だから次で滅びては困るので子供を取替え、ルイ15世に『沈黙と怠惰』を指示し、次のオーギュストまで王家の寿命を延ばしたのだろうか。
そして時間以外に必要なのは、ロビンが『王家への忠誠』に絶望し、革命へ向かうきっかけ。それはデュランの死だった。デュランが死んだのは、王家の秘事を守るための『最後の密命』が原因と言える。直接的にはマクシミリアンがいけないんだけど。更に同じ原因でマリー王妃も殺され、完全に忠誠が復讐に変わった。
とにかくもう王家の秘事を発端として様々な悲劇が起こり、それが全て革命に集約されていく。いや、感心した。まるで完全犯罪みたいだ)。
全ては駒として操られていたのか。みんな『言葉』に振り回され、敗北したのか。操られていた本人達は、そんなことは思っていないだろう。葛藤して、もがいて、意志を貫き、必死に生きて死んでいった。『感情』だけは操ることの出来ない、人間だけのものだったと思う。
あー感想が長過ぎですよ…。それでもまだ書き切れてないわ。とりあえず、エンディング曲がなんだかしんみりして良かったな。『シュヴァリエ』が無事終わった事に感謝します。スタッフの方々おつかれさまでした。