Attribute System

ジャンク奇行。 ときどき ラクガキ。

今日のお品。WZR-600DHP

2014-06-14 00:12:41 | Junk
こんばんは、ヌキヲです。
今日ご紹介するのは Buffalo の無線LANルータ WZR-600DHP です。

いやぁ、無線LANルータのネタやるの何年振りだろう?
昔のネタも時々アクセスがあるみたいなのでいまだに需要があるのかな?
今回のネタもちょっとかゆいところに手が届いているので乞うご期待!

WZR-600DHP WZR-600DHP


さて、5GHz/2.4GHz 同時アクセスができるタイプとしては値段があれ?って感じです。
思い切って店員さん聞いてみました。
そしたら、前の人がファームアップに失敗して文鎮になったんですって、合掌。

で、ヌキヲさんはシリアルコンソールもあることだし簡単に治せるだろうと思って買いました。
でも、世の中甘くないですね、値札から分かるように増税前に買ってます。
治せなくてずっと放置してました。
悩むこと幾星霜、この度無事に復旧したのでやっと報告できるしだいです。


まず、なぜ復旧が難しかったかというと、
当該モデルは純正ファームが暗号化されているタイプだからです。
u-boot にはそのデコードルーチンがないので
web インターフェースからでないと書き換えできません。
今回のマシンは起動途中でカーネルパニックになるので
web インターフェースには全く触れませんでした。

では解決に至ったアプローチです。

実はこのモデル、WZR-HP-AG300H と基板が同じらしいのです。
ネット上で情報を集めているとファームもそのまま移植できるようです。
そこで普通は WZR-HP-AG300H → WZR-600DHP とアップグレードしようと思うところですが、
おりしも、WZR-HP-AG300H の方は暗号化されてないタイプとのこと。
逆の発想で、ダウングレードしてみました。

(1) u-boot の準備
(2) tftp で WZR-HP-AG300H のファームを焼く
(3) デバッグインターフェースから WZR-600DHP のファームを焼く

という手順で行いました。
参考にしたサイトはこちら
WZR-HP-AG300H/VにOpenWRTをインストールする手順とまとめ
【無線LAN】DD-WRT【強化ファーム】8



(1) u-boot の準備

日本モデルは tftp を受け付けなくしてるらしいので解除します。
シリアルコンソールにて tftp 待ちに入ったら Ctrl+C で止めます。

setenv accept_open_rt_fmt 1
setenv tftp_wait 10

などとしてパラメータを書き換えます。
tftp_wait の方はお好みで。

setenv region US

とかすればリージョンも変えられますが今回は必要ありません。

saveenv

で保存です。

printenv accept_open_rt_fmt

で変更を確認し

"accept_open_rt_fmt=1"

と出ればOK


(2) tftp で WZR-HP-AG300H のファームを焼く

PCの準備をします。
ここが結構大変なので、頑張ってください。

Windows の機能の有効化または無効化から tftp client を追加。
firewall を切るか、tftp を許可。
WZR-HP-AG300H と WZR-600DHP の純正ファームをもらってきて解凍。

コマンドプロンプトを起動して

netsh int ipv4 set add lan0 192.168.11.2 255.255.255.0
netsh int ipv4 add neig lan0 192.168.11.1 02-aa-bb-cc-dd-20

を入力し、無線ルータとの接続経路を確保。
Vista 以降ではコマンドプロンプトは shift キーを押しながらフォルダを右クリックすると
好きなところから開くことができるので便利ですよ。

続いてルータを再起動し、tftp 待ちのタイミングで送り込みます。

tftp -i 192.168.11.1 PUT wzrhpag300h-xxx

コマンドは先に打っておいて、タイミングを合わせてエンターを押した方が楽でしょう。
xxx の部分にはバージョンが入ります。

うまくいけば書き換えが始まりますが、結構長いのでまたーり待ちます。
無線ルータは自動で再起動するので、そのままでOK

終わりに PC の設定を元に戻します。

netsh int ipv4 del neig lan0 192.168.11.1 02-aa-bb-cc-dd-20
netsh int ipv4 delete address lan0 192.168.11.2

これをやらないと、このあとの無線ルータにアクセスできません。


(3) デバッグインターフェースから WZR-600DHP のファームを焼く

PC のブラウザで次のアドレスを開きます。

192.168.11.1/cgi-bin/cgi?req=frm&frm=py-db/55debug.html

認証画面が開くので

user : bufpy
pass : otdpopy [+設定しているパスワード]

デバックインターフェースが開きますが、ここは無視します。
ログインしたまま、

192.168.11.1/

へ移動し、さらに管理設定に移動します。
すると下に3つのリンクが増えているので、一番下のファームアップのリンクをクリック

先に用意した wzr600dhp-xxx をアップロードして書き換えます。
xxx の部分にはバージョンが入ります。

これも長いのでまたーり待ちます。
うまくいったら、

192.168.11.1/

にアクセスして機種名とバージョンを確認しましょう。


終わりに


やりましたね!
文鎮を文明の利器に復元しました。
一度はあきらめていたのでうれしさも倍返し倍増です!

手順の部分は備忘録なので駆け足でしたが、皆さんにも参考になれば幸いです。
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