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浮舟式栽培箱×段ボール栽培(サギソウの育て方)

2008-06-15 19:06:53 | 育て方 (湿地植物など)

「段ボール栽培」というちょっと変わった栽培方法があるのを最近知ったのですが、ウチョウランなどの球根性地生ランで特に効果があるそうでサギソウの栽培にも使える方法だそうです。サギソウも球根(芋)の大きさが翌年花が咲くかどうかなどの生育に大きく係わってくるので大きな球根(開花見込球根?と言うのかな)がたくさん出来るように元気な状態で育てたいのですが毎年うまく育つとは限らないのです。
この栽培方法は、理由はよく分からないけれど、チップ状に刻んだ段ボールを培養土に混ぜ込むだけで成長が良くなるのだそうです。「段ボール栽培」で検索をすると結構記事が出てくるので蘭の愛好家にとってはよく知られている栽培方法なのかも知れません。
う~ん 何か気になる!浮舟式栽培箱にも応用できそうです。
方法も簡単なうえコストもかからないので浮舟式栽培箱のサギソウで試してみたい!でもこのことを知った時(2008年春)は浮舟式栽培箱をすでにセットしてしまったあとでした。
そこで、栽培箱のミズゴケを持ち上げてサギソウの様子を覗いてみると…ちょっとだけ芽が出ている状態だったので、そっと掘り出して栽培箱の左半分のミズゴケを全部取り出して水で湿らせた1cm角ほどに刻んだ段ボールチップを容積比で2割ほど混ぜ込んで元に戻しました。これだけのことで効果があるのなら「画期的!」なうえ多少なりともミズゴケの節約にもなります。今回は比較ができるように栽培箱の左半分のみが段ボール栽培仕様です。腰水が共通なので厳密な比較とは言えませんが興味のある結果が出たら(浮舟式栽培箱との相性が良ければ)来年はちゃんと準備をして検証をしようかと思っています。
最終的には球根を掘り上げてみないと結果は分かりませんが、言いかえると冬まで待てば球根の数と大きさというはっきりとした形で結果が出るので分かりやすいとも言えます。その前にサギソウが元気に育つだけでも気分的にはとっても楽になります。

段ボールをハサミで刻みながら考えていたのですが…
・段ボールなら何でもいいのか?
・印刷部分は使わない方が良いのか?
・どれぐらいの量を混ぜるのが適当なのか?
・段ボールチップはどれぐらいの大きさが適当か?
・腰水栽培なので溶けたりカビが生えたりしないのか?
・段ボールを水に浸した時に残る「段ボール水」は腰水に使った方が良いのか?
…などの疑問が次々と思い浮かびますが、私が調べた範囲では注意点やデメリットが殆ど書かれていなかったのであまり深くは考えずにとにかく試してみることにしました。

2008年6月の栽培箱の様子はと言うと…
左右に3球づつ植えたのですがどちらも1球づつ芽が出ませんでした。検証をするにはちょっと寂しい状態ですがこのまま観察していこうと思います。
左半分が段ボール栽培仕様で、見た目では分かりませんがダンボールの刻んだものを混ぜ込んであります。今のところあまり差はありませんが左右とも葉先も枯れずにそこそこ育っています。

 左側

 右側

この栽培箱について再度書きますが、外箱には酸性の水をキープするためにプランターの半分ぐらいまで鹿沼土と少量のミリオンAが入っていて足し水はあえて水道水(PH7.7前後)です(カルキは抜いてありますが)。もちろん最初に入れた水も水道水です。足し水はじょうろなどでかけるのでは無く外箱に流し込んでいます。今は梅雨なので雨がちょくちょく降っていてほとんど足し水は必要の無い状態なのでPHは6.2~6.5をキープしています。鹿沼土でもっとPHが下がることを期待していたのですがPH値は今のところ6以下になったことはありません。腰水の藻類の生え方やサギソウの様子から見て鹿沼土には肥料分はあまり含まれてはいないようです。水道水を足してもたまに土ごとまぜれば腰水のPHは弱酸性をキープしているのでまだ鹿沼土にPHを下げる余力は残っているようです。サギソウの周りに生えているのはシラタマホシクサですがこっちの生育状況は枯れはしないもののあまり育っていません。
ちなみに隣にはPH5.0キープの栽培箱があるのですが比べてみるとこちらは葉が広く大きく育っています。



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2 コメント

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サギ草 ダンボール栽培 (稲垣肇)
2010-01-28 21:08:30
サギ草ダンボール栽培の最終結果はいかがでしたか?
球根の数、大きさ等
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2009年の状態 (mizuwarabi)
2010-01-29 19:41:08
稲垣さん
去年の浮舟式はシラタマホシクサの根がからまってすごい状態になっていてミズゴケをほぐすことができずまだ確認していません。シラタマホシクサの根が腐るのを待っている状態です。
一部をほぐして確認したところシラタマホシクサの隙間で何とか育っていた状態なのでそれなりですが 開花が見込めそうな大きさの球根が2~3個出来ている株もあります。
ミズゴケの品質や産地などでもサギソウの育ち方が違うような気がするので段ボールが確実に効くのかは判断できませんが悪い印象はないので今年もダンボールを刻んで入れてみようと思っています。
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