4月30日は京都競馬場で
第133回天皇賞・春(G1)芝3200メートルが開催されました。結果は、
1着、4枠7番、ディープインパクト、牡4歳、1番人気。
2着、6枠11番、リンカーン、牡6歳、2番人気。
3着、1枠1番、ストラタジェム、牡5歳、8番人気。
4着、7枠14番、アイポッパー、牡6歳、7番人気。
5着、3枠6番、トウカイカムカム、牡5歳、9番人気。
3番人気のマッキーマックスは7着でした。
1着のディープインパクトは2002年3月25日産、鹿毛。父・サンデーサイレンス、母・ウインドインハーヘア、母の父・Alzao。前走の阪神大賞典(G2)を勝って、これで10戦9勝、G1は皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞に続く4勝目。
1着から3着まで、父の名はサンデーサイレンス(SS)、4着(サッカーボーイ)、5着(トウカイテイオー)は母の父がサンデーサイレンス。という訳で終わってみれば、今週はG1天皇賞ウィークならぬ、"SS祭り週間" となりました。
さて、SS初年度産駒のクラシックデビューは1995年のこと。
皐月賞・ジェニュイン、ダービー・タヤスツヨシ、オークス・ダンスパートナーと3勝。その年の菊花賞を制したのはマヤノトップガン。前年の覇者、3冠馬ナリタブライアンのレコードを更新した。
翌1996年菊花賞を勝ち、SS産駒の牡馬クラシック3レース制覇を達成したダンスインザダークは種牡馬となってから、ザッツザプレンティ(2003年)、デルタブルース(2004年)と2年連続で菊花賞馬を出した。
このダンスインザダークを筆頭にサンデーサイレンスが送り出した菊花賞馬は、昨年のディープインパクトで4頭(2000年エアシャカール、2001年マンハッタンカフェ)。
そして春の天皇賞を最初に制覇したSS産駒は、1999年のスペシャルウィーク。
1998年のダービー馬スペシャルウィークを、皐月賞・菊花賞と負かしたセイウンスカイはマヤノトップガンの菊花賞レコードを更新したが、この記録は未だに破られていない。スペシャルウィークがG1競走で負けたのはセイウンスカイの他に2頭の外国産馬(エルコンドルパサー、グラスワンダー)がいたが、この同期3頭の中で産駒の中から最初にG1馬を送り出したのはスペシャルウィークだった。2005年のオークスを制した後に海外遠征を行い、見事に勝利したシーザリオである。
スペシャルウィークを筆頭にサンデーサイレンスが送り出した春の天皇賞馬は、今年のディープインパクトで4頭(2002年マンハッタンカフェ、2004年スズカマンボ)。
今日もディープインパクトは確かに飛びましたね....。えぇ、ゲートが開くと同時に。あの出遅れが結果的には良かった、と言うか、菊花賞の時のように、"がむしゃらに走る" ことなく最後まで自分のペースで走ることが出来たのでは?と思いました。3コーナー辺りで「今日は勝ったな」と確信させる馬がこれから先、登場するかどうか。未来のことは分かりませんが、まぁ、ただ強いという形容詞では表現出来ないものを見た、と思ったら、レコードのおまけ付き。SS初年度産駒で牡馬クラシック3レース制覇の夢を破ったマヤノトップガンの記録を破ったんですよね、SS産駒の3冠馬が。
一度も負けることなく菊花賞を制したディープとは対象的にトップガンは前哨戦を2戦連続2着と悔しい思いをしてのレコードでの勝利。勝つのが当然とレコードで勝ったディープとは違い、前年5着の雪辱をレコードで晴らしたトップガン。2頭の活躍した時代には10年の時の流れがある。トップガンの活躍を知らない競馬ファンも当然いるだろう。
ただ時代が変わっても変わらないものもある。今、ディープインパクトの活躍に勇気づけられ、夢を貰っている若い人たちへ。昔、マヤノトップガンの活躍に勇気を貰った人もいた。大人から子どもまで「金、カネ、金」の世の中にあって、どんなにお金を積んでも決して手には入らないもの。それは、勝者にだけ与えられる惜しみない賞賛と栄誉。競走馬の世界は残酷だ。敗者に与えられるものは何も無い。だからこそ、やっと掴んだ勝利に拍手を贈ることを惜しみたくはない。今日、負けた馬にも次に勝つチャンスはあるのだ。私はそれをマヤノトップガンと言う名前の競走馬に教えられた。
ディープインパクトの勝利を境に日本の競馬は変わってゆくのだろう。ディープが与えてくれるものは、決してお金に代えることは出来ない。その意味では "競馬が教えてくれること" は昔も今も、そしてこれからも変わることは無いのだと思う。
第133回天皇賞・春(G1)芝3200メートルが開催されました。結果は、
1着、4枠7番、ディープインパクト、牡4歳、1番人気。
2着、6枠11番、リンカーン、牡6歳、2番人気。
3着、1枠1番、ストラタジェム、牡5歳、8番人気。
4着、7枠14番、アイポッパー、牡6歳、7番人気。
5着、3枠6番、トウカイカムカム、牡5歳、9番人気。
3番人気のマッキーマックスは7着でした。
1着のディープインパクトは2002年3月25日産、鹿毛。父・サンデーサイレンス、母・ウインドインハーヘア、母の父・Alzao。前走の阪神大賞典(G2)を勝って、これで10戦9勝、G1は皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞に続く4勝目。
1着から3着まで、父の名はサンデーサイレンス(SS)、4着(サッカーボーイ)、5着(トウカイテイオー)は母の父がサンデーサイレンス。という訳で終わってみれば、今週はG1天皇賞ウィークならぬ、"SS祭り週間" となりました。
さて、SS初年度産駒のクラシックデビューは1995年のこと。
皐月賞・ジェニュイン、ダービー・タヤスツヨシ、オークス・ダンスパートナーと3勝。その年の菊花賞を制したのはマヤノトップガン。前年の覇者、3冠馬ナリタブライアンのレコードを更新した。
翌1996年菊花賞を勝ち、SS産駒の牡馬クラシック3レース制覇を達成したダンスインザダークは種牡馬となってから、ザッツザプレンティ(2003年)、デルタブルース(2004年)と2年連続で菊花賞馬を出した。
このダンスインザダークを筆頭にサンデーサイレンスが送り出した菊花賞馬は、昨年のディープインパクトで4頭(2000年エアシャカール、2001年マンハッタンカフェ)。
そして春の天皇賞を最初に制覇したSS産駒は、1999年のスペシャルウィーク。
1998年のダービー馬スペシャルウィークを、皐月賞・菊花賞と負かしたセイウンスカイはマヤノトップガンの菊花賞レコードを更新したが、この記録は未だに破られていない。スペシャルウィークがG1競走で負けたのはセイウンスカイの他に2頭の外国産馬(エルコンドルパサー、グラスワンダー)がいたが、この同期3頭の中で産駒の中から最初にG1馬を送り出したのはスペシャルウィークだった。2005年のオークスを制した後に海外遠征を行い、見事に勝利したシーザリオである。
スペシャルウィークを筆頭にサンデーサイレンスが送り出した春の天皇賞馬は、今年のディープインパクトで4頭(2002年マンハッタンカフェ、2004年スズカマンボ)。
今日もディープインパクトは確かに飛びましたね....。えぇ、ゲートが開くと同時に。あの出遅れが結果的には良かった、と言うか、菊花賞の時のように、"がむしゃらに走る" ことなく最後まで自分のペースで走ることが出来たのでは?と思いました。3コーナー辺りで「今日は勝ったな」と確信させる馬がこれから先、登場するかどうか。未来のことは分かりませんが、まぁ、ただ強いという形容詞では表現出来ないものを見た、と思ったら、レコードのおまけ付き。SS初年度産駒で牡馬クラシック3レース制覇の夢を破ったマヤノトップガンの記録を破ったんですよね、SS産駒の3冠馬が。
一度も負けることなく菊花賞を制したディープとは対象的にトップガンは前哨戦を2戦連続2着と悔しい思いをしてのレコードでの勝利。勝つのが当然とレコードで勝ったディープとは違い、前年5着の雪辱をレコードで晴らしたトップガン。2頭の活躍した時代には10年の時の流れがある。トップガンの活躍を知らない競馬ファンも当然いるだろう。
ただ時代が変わっても変わらないものもある。今、ディープインパクトの活躍に勇気づけられ、夢を貰っている若い人たちへ。昔、マヤノトップガンの活躍に勇気を貰った人もいた。大人から子どもまで「金、カネ、金」の世の中にあって、どんなにお金を積んでも決して手には入らないもの。それは、勝者にだけ与えられる惜しみない賞賛と栄誉。競走馬の世界は残酷だ。敗者に与えられるものは何も無い。だからこそ、やっと掴んだ勝利に拍手を贈ることを惜しみたくはない。今日、負けた馬にも次に勝つチャンスはあるのだ。私はそれをマヤノトップガンと言う名前の競走馬に教えられた。
ディープインパクトの勝利を境に日本の競馬は変わってゆくのだろう。ディープが与えてくれるものは、決してお金に代えることは出来ない。その意味では "競馬が教えてくれること" は昔も今も、そしてこれからも変わることは無いのだと思う。