【miyoshiya record】上村 吉弥 ブログ【kamimura kichiya】

美吉屋・歌舞伎俳優・上村吉弥(かみむら きちや)出演予定・記録

歌舞伎鑑賞教室…。

2010-06-02 | 吉弥より
毎年恒例の「関西公文協・歌舞伎鑑賞教室」の稽古が始まりました。

今回は「新口村」の傾城梅川を勤めます。このお役は私にとりまして大変な思い出のお役です。入門八年目の頃、関西の若手が集まり勉強会が始まりました。勿論自主公演ですから、赤字が出れば出演者の負担になります。ですから、芝居の稽古は当たり前ですが、チケット売りもあらゆる雑用も、出演者が必死でこなし、初日を迎えました。その第一回公演の折に上演したのが「新口村」でした。私は梅川を勉強させて頂いたのです。秀太郎旦那が手取り足取り丁寧に教えて下さいました。あの時の有り難さは今でも忘れられない思い出となっております。

上村吉弥より


◎2010年6/5~21 巡業公演
平成二十二年度 歌舞伎鑑賞教室 歌舞伎・その美と歴史への招待
6/12 大阪市民歌舞伎
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2 コメント

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いつか岡山でも (地底人)
2010-06-04 07:05:51
「新口村」、観たいです。また岡山でも開催したいものと考えています。その節は、よろしくお願いします。
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若鮎の会 (香奈)
2010-06-04 21:06:52
関西の若手の役者さん方が集まって、毎年夏に開催されていたのが「若鮎の会」で10年続いたのですね。
いわゆる御曹司ではなくお弟子さん達の自主公演でしたが、吉弥さんを初め皆さんが一生懸命で気持ちの良い公演でした。
吉弥さんが書いておられる通り、初めての大きなお役の勉強の他切符の売りさばき等色々と出演者の皆さんが一丸となって会を作っておられるお姿は感動物でした。
今も美しい吉弥さんですが、若鮎の第1回公演の梅川の美しさには目を奪われました。
その後も何回か新口村の梅川を演じてこられましたが、回を負う毎に益々芸に磨きがかかり
拝見するたびに心打たれます。
まだ千次郎時代でしたが、天性の美貌と資質に加え、若鮎の会で多くのお役を経験され努力を重ねて来られた事は現在の吉弥さんの礎になっているのではないかと思います。
今年の鑑賞教室も楽しみにしております。
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