宮古島から始まるスローな革命

宮古島発スローライフのお役立ち情報

宮古島フィッシュウォッチ図鑑(6)

2005-05-17 08:49:14 | 宮古島フィッシュウォッチ


マジリアイゴ(方言名:ナガアケー)

全長は25cm程度、サンゴ礁域で生活する。
幼魚は群れをつくる。

藻類を主食とするが
成魚になるとホヤ類や海綿類も食する。

鮮やかな黄色の体に
不規則に無数の青色線が走っている。

頭部から目を通って
口の下まで一本の黒い帯がある。

宮古島フィッシュウォッチ情報

宮古島フィッシュウォッチ図鑑(5)

2005-05-15 23:57:25 | 宮古島フィッシュウォッチ


ヒメアイゴ(方言名:アケー)

全長は20cm程度、サンゴ礁域で生活する。
ペアもしくは、浅瀬で小さな群れをつくることもある。

アイゴ科の中でも数は少なめ、
目から口にかけて黒い帯状の柄と
それに平行する黒帯と合わせて2本あるのが特徴

宮古島フィッシュウォッチ情報

宮古島フィッシュウォッチ図鑑(4)

2005-05-12 07:35:27 | 宮古島フィッシュウォッチ


ヒフキアイゴ(方言名:ガラサーアケー)

全長は20cm程度、サンゴ礁域で生活する。
稚魚は、群れをつくって
枝サンゴの間に身を隠しながら生活している。

突き出したひょっとこのような口が特徴。

体色は鮮やかな黄色で黒い帯状の模様がある。
夜には、黄色の体が茶褐色に変化する。

宮古島フィッシュウォッチ情報

宮古島フィッシュウォッチ図鑑(3)

2005-05-11 07:03:46 | 宮古島フィッシュウォッチ


シマキンチャくフグ(方言名:ブーナー)

全長は10cm程度、沿岸部に生息し、
サンゴ礁に単独で生活する。

フグゆえに肝臓に毒を持ち
皮膚からも毒を出すと言われている。

おちょぼ口と顔面の横シマ模様が
ユーモラスな表情をつくっている。

ノコギリハギそっくりだが
背ビレ、しりビレの形で区別できる。

尾ビレは黄色、
その他のヒレは付け根が黄色っぽく、
ヒレそのものは透明。

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宮古島フィッシュウォッチ図鑑(2)

2005-05-10 23:50:19 | 宮古島フィッシュウォッチ


サザナミフグ(方言名:ブーナー)

全長は45cm程度、沿岸部に生息し、
サンゴ礁に単独で生活する。

フグゆえに肝臓に毒を持ち
体は小さなトゲでおおわれ
皮膚からも毒を出すと言われている。

背中には、白い斑点
腹の方には、波状の白い線が入る。
但し、成魚になると腹部の模様は消える。

体色は、黒または緑がかった褐色だが
個体によって色や模様に多少の違いがある。

宮古島フィッシュウォッチ情報

宮古島フィッシュウォッチ図鑑(1)

2005-05-09 20:14:36 | 宮古島フィッシュウォッチ


クロハコフグ(方言名:マックワバク)

全長は20cm程度、沿岸部に生息し、
群れをなさないで単独で生活する。

ハコフグという名の通り
固い骨板でできた箱のような胴体で
愛嬌のある形をしている。

オスは、青地にオレンジ色の斑点が散らばり、
メスは、黒褐色地に白い斑点が密集している。

腹びれが無いのもハコフグ科の特徴。

宮古島フィッシュウォッチ情報

宮古島/八重干瀬オニヒトデ捕獲大作戦(14)

2005-05-07 08:18:19 | 宮古島シュノーケリング


サンゴと台風

サンゴ礁の保全を考える上で
非常に重要なキーワードは「台風」のようだ。

6月~8月に台風が来なければ
海水温は強力な日差しに熱せられて急上昇し
サンゴの白色化現象を引き起こす。

同時に、オニヒトデが産卵した浮遊幼生が無事着床する。

一個体から1,000万オーダーで産卵され、
台風の難を逃れて着床した浮遊幼生は
2年後には20cmクラスに育ち、
大量発生してサンゴを食べ尽くす。

‥‥サンゴ礁の運命は台風が握っているのかもしれない。

大量生産、大量廃棄の文明社会がもたらした地球温暖化が
太平洋の海水温を上昇させて、台風発生域も北上させ、
台風進路を北よりにずらしている。

‥‥文明による自然破壊は「過去完了」せず「未来」に及ぶ

子供たちの「未来」を守る為にも
目の前のオニヒトデを捕獲する事に専念しよう。

より良い知恵は行動の中から生まれるだろう。

‥‥知行合一

宮古島/八重干瀬エコバカンス

宮古島/八重干瀬オニヒトデ捕獲大作戦(13)

2005-05-06 23:48:48 | 宮古島シュノーケリング


オニヒトデとサンゴの共進化

大昔からオニヒトデはサンゴを食べて来た。
そして、大量発生を繰り返して来た事だろう。

それでも、サンゴ礁は食い尽くされてはいない。

食べるものと食べられるものの間には、
生き残りをかけて凌ぎを削る共進化が進む。

餌となりそうなものがあるとき、
それを襲うような別の生物が進化して出てくるのは時間の問題である。

オニヒトデはすべての造礁サンゴを等しく食べるわけではなく、
生長が早く量的に多いサンゴ類を好んで食べているようである。

生長が遅くて劣勢であったサンゴが
サンゴ種間の生育空間を巡る競争から、
オニヒトデに助けられて開放される効果も出ているだろう。

また、サンゴ礁はオニヒトデに食いつぶされた後の
リセット・リスタートにより、
群集の復活をかけた繁殖競争が起こるが、
それはサンゴ群集の若返りともなるかもしれないし、
メンバー交代などの結果で新しい群集に質的に変化したりするかもしれない。

外圧で試されながらたくましく生き残る生物は
別の新しい外圧に耐えるような性質を獲得して
自らを将来に向けて維持できるのかもしれない。

温室で保護された栽培植物や
人間に守られた家畜は
一定の枠内に維持管理された環境の外ではまず生き残れない。

人間が自らを「自己家畜化」している現状は
人類滅亡の準備を自ら進めていると見てもよいだろう。

    *琉球大学 山口正士研究室HPより抜粋転載。

宮古島/八重干瀬オニヒトデ捕獲大作戦

宮古島/八重干瀬オニヒトデ捕獲大作戦(12)

2005-05-04 07:05:09 | 宮古島シュノーケリング


オニヒトデの振る舞い

オニヒトデは夜行性で
夜に一回サンゴ類を食べているらしい。
但し、異常発生の場合は昼間も食べるらしい。
食べる面積は、一回で体盤部の大きさという。

オニヒトデはサンゴ類を食べ尽くした後、
餓死する前に産卵して浮遊幼生をばらまき
子孫を別の場所に辿り着かせる
ヒットエンドラン戦略を続けて進化している。

成功率が高いとは言えない戦略ゆえ、
常態としては、オニヒトデは目立たない存在だ。
食べ尽くされたサンゴ類が再生するには10年かかるという。

また、浮遊幼生の到達距離は10km程度らしい。
夏場の産卵を考えると、
いわゆるパイカジ(南風)や黒潮潮流にて、
北上するものと思われる。

こんなふうに考えて行くと、
オニヒトデの振る舞いが
僅かながら見えて来たようにも思える。

八重干瀬では、産卵前の捕獲も大事だが、
生息分布等をモニタリングする事も非常に重要だ。

だから、やっぱり、やってみよう。

宮古島/八重干瀬オニヒトデ捕獲大作戦

宮古島/八重干瀬オニヒトデ捕獲大作戦(11)

2005-05-03 08:04:41 | 宮古島シュノーケリング


活動から運動へ

‥‥活動は、予算などで息切れしやすいものだ。

行政が予算支援するから捕獲活動する。
団体の目的を全うするため定期的に捕獲活動する。

‥‥運動は、予算などにかかわらず継続する。

サンゴを守りたいからオニヒトデを捕獲する。
要するに、行きたいから行く。
個人出費してでも行く。

‥‥活動と運動の違いは、純粋な動機にある。

観光客が来れば来るほど美しくなるエコバカンスは、
活動ではなく、運動を目指す観光スタイルだ。

宮古島/八重干瀬オニヒトデ捕獲大作戦