土蔵 2015年09月10日 | 昭和20年 賢治の作品や資料は、土蔵にもしまわれていた。 立派な土蔵である。 清六さんもきっと、空襲にやられずにすんだと安心したことだろう。 ところが、である。 三日目の朝、黒い煙がでているのを見つけた。 土蔵のそばに積まれた木炭の、底の方に鼠の穴があり、 外部が冷えるとともに外の空気を吸い込んで少しずつ燃え広がっていたらしい。 手押しポンプで水をかけ消火したというが かくして名作『春と修羅』の原稿は、 こんがり薫製色になっているのである。 « 5日間 | トップ | 防空壕 »
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