CubとSRと

ただの日記

さがしもの

2024年10月02日 | 日々の暮らし
 9月17日(火)

 4時35分、散歩に出る。
 この頃はこの時間でもまだ夜のまま。
 東の空も全くの闇。
 腰の具合は悪くない。寝る前の腰痛(対策)体操のおかげか。
 
 バイク店の手前。バイパスへつながる下り坂の前方に停まっている人影がある。

 擦れ違うにはどちらかが立ち止まり、避けねばならない狭い歩道。
 ついでに今の時期は左右から自由気儘に伸びている雑草のせいで足元が能く見えない。そしてまだ夜の闇の中。
 追い抜くことを伝えるために声を掛けるのも面倒だ。
 それよりも、と車道に出る。
 時間が時間だ、滅多に車は通らない。立ち止まっている人影を追い越し、適当なところで歩道に復帰する、という算段。

 首尾よく追い越し、歩道に戻るべく人影をチラ見する。
 さっきと違って人影は蹲(うずくま)っているようで動かない。
 何かあったか。

 知らん顔をして行くわけにもいかないので数メートル先で歩道に戻り、
 「どうかしましたか」
 と声を掛けてみる。
 妖怪や物の怪ではない証拠にすぐ返答があったが、残念ながら何といったのか能く分からない。
 仕方がない。後戻りして再度声を掛ける。

 どうも「躓いて転びそうになり、その際、掛けていた眼鏡が飛んでしまった。それを探しているのだが見つからない」ということらしい。
 そこまで聞くと知らん顔をして行くわけにはいかない。一緒に探す羽目になった。

 ただ、困ったことにまだ辺りは闇の中だ。街灯はあるが、道路沿いの植栽と繁茂している雑草のせいで足元まで灯りが届かない。
 手探りで探すしかないのだけれどまだ暗い。更に対象は「眼鏡」、だ。なかなかこれは難物だ。
 どうする?散歩に懐中電灯持って出てきてはいない。
 
 役に立つかどうか分からないけど、ないよりはましだろうとポケットから家の鍵を出す。
 鍵穴を探す時用に、LEDの小さな明かりのついているキーホルダー。
 直径3~4センチの範囲を照らすことができればいい方。
 でもないよりはまし、だろう、きっと。

 数分後、直径3~4センチの範囲の端に何かが見えた。触ってみたら眼鏡だった。幸いレンズも大丈夫。
 「これじゃないですか?」
 かなり朝露が付いていたが、それを拭うところまでは頭が回らず。
 ハンカチはある。あるにはあるが帽子の中で汗止めの活動をしている。そして既に額の汗で濡れている。これで拭いたら朝露で濡れた以上にえらいことになる。
 
 眼鏡を渡して散歩を続ける。

 5時15分帰宅。眼鏡を探していた時間を含めても普段より5分余分にかかっただけ。
コメント
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