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BL・アニメ・声優さんなど気になった事をつれづれに書いていけたらなぁと思ってます

ヨネダさん新刊「それでも、やさしい恋をする」

2014-04-13 15:40:36 | BLコミック・小説
ヨネダコウ:原作
「【コミコミ特典B5クリアファイル&出版社ペーパー付★】それでも、やさしい恋をする」
大洋図書




聞かないようにしてた
知らないようにしてた
あの繋いだ手が羨ましいと思った

出口晴海が好きになったのは、小野田良。三歳年下のストレート。
気がつくと、好きになっていた。
友達でいい。
そう思っていたのに、どんどん好きになっていった。
素直になれなくて、
不安になって、
ささいなことに幸せを感じて、
言えない言葉がたくさんたまっていって──

誰かを好きになる切なさと幸せがここに。





前作、「どうしても触れたくない」のスピンオフ作品です。CDのですが感想はコチラ








【キャスト】

嶋俊亜紀:野島健児
外川陽介:石川英郎
小野田:森川智之
出口:野島裕史


CDに収録されたのは「after9~」と「sfter10~」ですね。
こちらもCD化してくれたら絶対買うのに・・・と思ったら、ムービックさんだったのですね。
このままのキャスト引き継ぎでどこか作って下さらないですかね?(泣)



なので、当然今回はボイス読みさせて貰いました。
CDのラストにも出てきて、その後をとても知りたかった小野田と出口の話がタップリ読めて面白かったし、切なかったり、キュンとしたり。
相変わらずヨネダさんは上手いですね~。



今回、同人として4冊出されたのに+前日譚と後日譚を加えて一冊になっています。




前日譚の頃は、まだ嶋くんが出口さんと同じ会社時代です。
あ!それと元カレとして出てきた人、今回名字がわかりました!日野原さんというんですね~。
そして声は赤羽根くん。
正直、今でもまだ声を聞き分けられるほどじゃないですが、「メガネブ」の後ですから・・・今度意識して聞き直してみたいです。


さて、この頃の出口さんは・・・自分もゲイなのに、カムアウトする気は全く無く、逆に日野原と噂になっている嶋に対し、ゲイかどうかよりも本人の正確に問題アリ?と、結構、嶋くんに対して冷めてるというか冷やかに遠巻きで見ているという立ち位置。
課も違うし。

そんな自分もなんか身体だけの付き合いで真剣な恋はしていないようで。


そんな出口が友人(ノーマル)から紹介されたのが小野田。
見た目以上に若く見られる出口はいきなり小野田から学生と勘違いされて(^^ゞ

「なんで、コイツ」と思ったクセに・・・なんか途中まで同じ方向だからと帰る羽目になり。
その後は爛れていた生活が嘘のように、その時のメンバーで健全な飲みが続き。
でも、当時小野田には付き合っていた「彼女」がいて。

そして線が一緒なのが災いとなったのか?見るとはなしに小野田が彼女と手を繋いでるトコを見かけちゃって。


その頃、ますます社内で広がっていった嶋と日野原の噂。
同じ程度にしか知らない嶋に、心の中で悪態をついて。


その帰り、偶然小野田と会ってしまい・・・
熱のある小野田を家まで運び世話をしてやる事になった出口。
ムカムカして、最低限やると帰るつもりだったが、そこで彼女と別れたと知り。
そうなると気付かないフリするつもりだった本心がムクムクとわき上がってしまうわけで。



その後は嶋は退社し小野田の会社に移り・・・
その後の嶋君は「触れたくない」を読めばわかるわけなんですが。

小野田は嶋と外川の事を出口に相談していたんですね。
でも、まだその時は小野田さんはあくまで第三者で。
そして、その後嶋君に対してマジになっていくわけですが。


CDにも収録されていた通り、とにかくお付き合いが始まった小野田と外川。
でも、ここからは常に「小野田はノーマル」という出口の不安と、「男同士で最後までする」という今まで考えた事もない未知の世界に対する小野田の戸惑いの葛藤があって。



居心地はイイ。
だけど恋人になるという事は一番大事に思えるのか?
相手が思ってくれてるのと同じだけ思えるのか?
そんな思いでグルグルしている小野田。

「泊っていったら?」という出口の言葉に小野田が過剰に反応し、その件でつい、出口としては告白しなくてもよかった事まで喋る事になり。
でもその内容に、小野田としては怒る筋合いではなく。
でも、怒らせちゃった事で会う事に躊躇してしまった事で残業だと嘘をついてしまって。

でも、敏い嶋が小野田の変化に気付いて。上手く言葉を紡げない嶋の、それでも外川といったん離れた気持ちを、嶋からモーションをかけてきちんと恋人になって戻ってきた事を思い出し。嶋の変化を知っている小野田。
さらには眼鏡を変えた事にちゃんと気付いていた嶋は、変えたばかりの頃出口が褒めてくれたのと同じように「素敵だ」と言ってくれて。
でも、今はその嬉しさよりもその言葉で出口を思い出し、さらにはこんなに出口の事が引っかかってる自分の気持ちを理解し、嶋同様、自分から出口と向き合う事に。


でも、普段が可愛い見た目に反し、可愛いだけでなく漢な出口も「恋」に関しては(特に男同士だから)臆病で。
なんでもないようにしている心の中ではかなーり限界がきてしまっていて。

「無理だと思う」

そんな出口を強引に引き止め、「今更嫉妬してたなんて(言えなかった)」と告白。
これにより出口は救われて。





こんな感じで2歩進んでは3歩下がるような恋愛を今も続けている2人。
最後まで怒ったり、苛立ったり、泣いたり喧嘩したり、そして最後には笑って・・・また喧嘩して。

でも、それがかえってリアルっぽいなと。

双方が男しか愛せない場合はイイとして、
片方がノーマルorどっちの趣向かまだわかっていない年齢orバイ(女性と結婚した事がある)様々なパターンがあります。
でも、付き合う前後の心理描写ばかりしていてはお話が先に進まないからかもしれませんが、割に付き合い始めちゃったら平然としていて、隠してるつもりが実は周りにバレバレなバカップルが多い中、付き合うようになってからも嫉妬や不安。
喧嘩あり涙ありというのはあんまり無く。

その辺、ヨネダさんの今回のような身近な職業同士のお話だと、こういう心の襞というか心理描写をしてくれるので、ド嵌りするだよな~と改めて実感☆


前回、ちょっと出しだったのでミョーに気になってた小野田と出口カプ。
嶋と外川のトコも好きですが、改めて今回一冊になったのを読んでみて、改めてこっちのカプが好きだと思いました。
本当なら是非ともCD化を!と叫びたいところですが、既にムービックさんが部門を閉じられている事から無理。

しかし、日高さんの「初恋のあとさき」のようにキャスト変更されてしまうのも嫌だし。
感想はコチラ

このままキャスト引き継ぎのまま出して下さるところ無いかしら~?
以前、アティスさんがリーフさんの「罪シリーズ」1枚と、ケダモノ シリーズ1枚キャストそのままで出して下さった記憶がありましたが。



アティスさん、もう一度いかがでしょうか?




 


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