昔はね・・・

ＣＤを作ったらどう?

録音エンジニアの友人がこう言ってくれたのは、もう15年も前だ。

その言葉に正直ときめいたけれど、その頃の私はコンプレックスの塊で、自分の演奏のアラばかりを探していたので、録音して残すなんて許せなかった。

やりたい表現が技術的にできなくて、気持ちはたくさんあるのに、音にならなくて

苦しかった。

ずっとずっともがいて・・・


誰かのようになろうとしていたのかもしれない。
理想を積み上げた音楽を目指していたのかもしれない。



今も、もちろん追い求めてはいるけれど

それは、外でみつけた何かをやろうとするのではなく

自分の内からでてくるもの


ただ一音弾いたそこから溢れ出すような音楽

その瞬間にしかめぐりあえない音と、それに触発されたかのような感情、インスピレーション


自分の中にあるただその曲が好きというだけの気持ちで演奏することを許せたとき、演奏を残そうと思った。



録音中にエンジニアの友人の一言に触発されて、また違った表現が自分の中から出てきた。

アラを探せばきりがないけれど、その瞬間にしかできなかった音楽だと思う。



ジャケットの写真も、デザインにもこだわって

大好きな方にライナーノーツをお願いして


佳美の今のスペシャルをつめこんだ。


関わってくださったみなさんのプロフェッショナルな仕事をみていただきたいな


Consolation


多くの皆さんに手に取っていただけたら、とてもうれしいな

ピアノ漫談家誕生？！

ピアノライブしゅうりょう～～！

めちゃ楽しかった(^-^)v
なによりも、話がウケたこと！うれしかったね～～

人生初？！かな、”顔芸？”で笑いをとり、拍手までしていただいたのは(＾v^)

クセになりそうで怖いですぅぅ～(*^^*）


ご感想は

「楽しかった！」から始まり、「TEDみたいやった」「勉強になった！」「（演奏を聴いて）涙をこらえるのが大変だった」・・・「ピアノ漫談おもろかったわ（そんなつもりありまへん！）」などｗ

こんなライブコンサートでした。（どやねんｗ）


私がやりたかったこと

クラシックはみんなのもの！こんなに素晴らしい音楽をぜひ身近に感じてほしい！との思いで、
・演奏だけでも十分に聴かせられるレベル
・曲の理解を助ける、深めるような解説？を楽しく紹介
・演奏者と観客との交流

これらが、私が思っていた以上にみなさんに伝わったようなので、大満足！


ただひとつ残念だったのは、リサイタルにはいつも欠かさず来て下さる方々が、お見えではなかったこと(；；)

トークを入れる＝演奏はたいしたことないって思われたのかな・・

演奏は私の最も得意なところを中心にプログラムしたので、

「美しい音色に癒された」
「うっとりしました～☆聴いてて泣きそうになりました」

など、リサイタル以上にいいものがお届けできたと思っています。

初めてのお客様もいらして、ご満足くださったようで、ありがたいご感想をたくさんいただいています(^人^)


コンサートを終えるといつも思うのが、
「私って幸せものやな～！」ってこと。

自分の好きなことやって、私が一番？楽しんで、お客様が喜んでくださる！！

ありがたいことです～～～～


またやってね！という声にお応えして、
遠くない時期に
またやりますよ(^-^)v

お楽しみにぃ～～♪


あ・・・CDも売れてますっ(*^^*)

初CD

・・・私は、彼女が純粋な媒体となり、
ピアノというツールを通して、自身に舞い降りてくる何かを、
音として奏でていると感じた。

そして、泣いた。

心が震えるとき、そこに理由はない。

私の魂が喜んでいるような気がした。


ーConsolation ライナーノーツよりー

ショパンのプレリュード

TEDっていう番組？？かな？時々YouTubeにもUPしてあったりするから、知ってる人も多いと思うけど。。

以前、べンジャミン・ザンダーという指揮者がTEDでショパンのプレリュードを解説している動画を見た。

クラシック音楽を理解し、愛してもらうために、どう話したらいいか？クラシック音楽はみんな大好きなんだ！それに気づいていないだけなんだ！と話してた。

彼が解説したあと、プレリュード一曲を通して弾くと・・・

やはり感動！で拍手が鳴りやまない！

彼の解説によって、観客がショパンを理解し、愛したからなのね。。


私もね「へ～～～」って思った。

取り上げていた曲はプレリュードの4番。

プレリュードは24曲あって、中には「雨だれ」とか「太田イサン（CM)」のように有名な曲もあるけど、ほとんどはマイナーな感じやね。

この4番ね、初見で弾かされて・・・ま、譜面はそう難しい曲じゃないのでだいたい弾けたんやけど、後日、この曲がと～～っても好きっていう人がこの動画を教えてくれたんよ。

それを見て、あぁ！こんなにステキな曲だったの？！って思ったｗ

ちょっと理解する助けがあると、こんなにも感じ方が変わるんやなぁ


今度のライブで、この4番も解説つき！で弾くから、ここに動画のURL貼ろうかと思ったけど、ネタばれになるのでやーめた！(^^;・・

こんなにうまくしゃべれないけど、佳美の言葉でこの曲が伝わったら・・・ショパンを理解してもらえたらうれしいなぁ。。

とか思いながら、ライブの準備しておるのだ！


伊東佳美ピアノライブ

コンソレーション

今朝ね、確認済みの連絡が来たの。
CDを作っていて、入稿確認できたからプレスに取り掛かりますよ～！っていう連絡。

10月末に録音して、12月にジャケット写真を撮影した。

録音エンジニアさんとテイク選びから残響の調整を何度もやりとりして・・・
ライナーノーツを書いていただいたり、グラフィックデザイナーさんにジャケットをデザインしていただいた。

私のピアノ演奏のCDだけど、いろんな方に関わっていただいて一緒に創った「みんなの作品」のような気分やね。


CDのタイトルは"consolation"(コンソレーション～なぐさめ～）

リストのコンソレーションからとったもの。

昔、ドイツに留学してた時、ホームコンサートのような形で留学生たち数人で友人を招いて演奏したの。

その時、私の演奏を聴いた友人が胸のあたりをおさえて「 Dein Spiel ist Medizin!」（あなたの演奏はお薬ね！）って言ってくれたんよね。

その言葉が今も残っていて・・・


半年くらい前に、ひどく落ち込むことがあってね
ショックで頭がぼ～～っとして、ごはんもあんまり食べられなかったんやけども、時間が経つとピアノの前に座れたのね。

で、ちょっと弾いてみた・・・

その時に思いついたものを、ただただ自分の心のままに弾き続けた。

子どもの頃に悲しいことがあったときは、いつもこうやって好きな曲を弾き続けてたなぁって思いだしたんよね。

泣きながら延々と・・・涙が枯れるまで…気持ちが落ち着くまで…


あの頃とおんなじや・・・

けど、あの頃よりレパートリーは多いし、テクニックも比べ物にならない。

あの頃よりも心の傷？は深いけど、癒す手法（ピアノ）はプロやで！（笑）


３～４時間も弾いていたかな…

すっかり元気になってしまった。
こんなにすぐに元気になるなんて信じられへん～～！！！って思った。
おなかもすいて、スーパーにお買い物にも行けた！

佳美のピアノ、すげぇ～な！ってマジで思った（笑）



そんなこんなで、思ったの

気持ちが安らぐような曲ばっかりでコンサートしたらどやろ？

派手なテクニックとかないけど、心に深く響くような

昔、友人が「お薬ね！」って言ってくれたような曲をたくさん弾きたいな。。

そんなこと話してたら、それは聴きたいですよ！っていう方がいらっしゃったので

図に乗って（笑）CDまで作ってしまったのだ(^^;・・・


もちろん、生の音にかなうものはなく

生の音で届けたいから、ピアノライブやります♪

CDもね、そのとき初お目見えしますよ～～(^-^)


ピアノライブは、お話もします。
てか、話すこと考えてたら止まらなくなっちゃって、半分はしゃべりになっちゃうかも？！

曲について、作曲家についての私の勝手気ままなる解釈（妄想ともいう）をはさみながら、演奏はハンパなく、心にお届けいたしますよ～～

こちら、インフォメーションです。（硬いブログやなぁ。。。ｗ）


CDのライナーノーツを書いてくださった、エイミーさんがそのこと記事にしてくださってます。

私がピアノを弾いていて、ふとエイミーさんを見ると、必ず泣いている。。。

「ど・・どどどうしたんですか？！」
と何度聞いたことか(^^;・・・
（真剣に弾いてないし、泣くような曲でもないときにも泣いてらっしゃったのでね・・）


そんなコンサートです。
ピアノライブ、ご一緒しませんか…