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時の栞

何を見て、何を思い、どう表現したのか。
私の欠片であるコトバで綴った、私自身の栞です。

ホラー・マーケット * 田島照久

2009-09-19 17:21:54 | 読了備忘録
内容(「BOOK」データベースより)
祖母の家の31段の階段に秘められた逃れられない運命、形を変え増殖する天井の傷…。日常生活からふと迷い込んで体験する歪んだ恐怖の空間を、驚くほど短いストーリーで描き出した30の超短編ホラー小説。


著者は浜田省吾さんや尾崎豊さんなど、日本のロックミュージシャンのパッケージカバー撮影と、アート・ディレクターを務めた方だそうで、解説を浜田省吾さんが書いてました。

説明を出来るだけ排し、読み手の想像力にゆだねていて、ざっくり、ばっさり、どばーっ!ってのとは違って、じわっと背筋に来るやつです。
話の間にモノクロのデジタル・フォトが差し込まれたことで更にヒンヤリ感が。

サラッと読むと、うっかりして、え?今のどこが怖かったの?となりますので読まれる方は気をつけて。
視覚的に言うと、TVの“世にも奇妙な物語”で話の間にはさまれている短編のような感じでしょうか。

あとがきによれば、ホラー・マーケット2に向けて書きためているとのことなので、この次は暑い夏の夜に読みたいです。


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