愛に勝てるものはいない

NOジャッジの観察者の視点を体験し、愛以外の行為は助けを求めているだけなのだという奇跡のコースで言われていることをあらためて思った時、思い出した話がありました。

グスタボ・カスタニエールさんのワークショップを受けた時、彼がしてくれた話です。

バイロン・ケイティさん（「ワーク」という、自分の持っている苦しみを作っている思考について、それが本当かどうかをシンプルな４つの質問をしてほどいていく方法を作った人）が襲われた時の話。
ケイティさんの所に銃を持った男がやって来て、「お前を殺してやる」と言ったそうです。
ケイティさんは彼に対して「まだよ」と答えました。
ケイティさんは“今”にいたので、未来形の「これから殺してやる」に対して「まだよ」と答えたそうです。
彼女は完全にハートがオープンで、“今”にいました。（恐れがなかったのだと思います）
そうしたら、銃を突き付けていた男が突然銃から手を離し、号泣し始めたそうです。

完全にハートをオープンにしている人に会った時にはこういうことが起こると、グスタボさんが教えてくれました。
そして、誰かがあなたを攻撃した時は、自分を守ろうとしなくていい。防衛すると相手の反応を引き起こすからと。

完全な愛に勝てるものは何もないのだと思います。
誰のことも裁かない（裁くというのは防衛？）のが愛。

誰もがその愛を求めているから、その愛を目の前にしたら勝てるわけがない。
銃を落として号泣した男の人の気持ち、わかる気がします。
もし目の前にイエス・キリストがいたら、私も号泣しそうです。