蕎麦

蕎麦はズルズル喰うのが良しとされている。

しかし、どうも私はズルズルするのが苦手。
その行為自体に抵抗がある訳ではなく、
いまひとつ上手くすすれない。
出来る人には簡単な事なのだろうが、
どうも、コツが良く分からない。
日本人なのに困ったもんだ。

もし、世の中に江戸っ子というもの
がいるのなら
『ズルズルって音を立てて喰うのが
粋ってもんでい。畜生め。』
と怒られてしまいそうだ。

…でも、ホントにそうなのかなぁ？
私の中に住む、脳内江戸っ子は
次の様に言い返します。
『庶民の喰いもんにガタガタ言うなぃ。
　あーだこーだ気にしながら喰って
　味なんか分かるかぃ。
　好きに喰わせろ。畜生め。
　手前流に喰うのが江戸っ子ってもんでい』

そもそも、『蕎麦を喰う。』は
『蕎麦を手繰る。』とも言うじゃない。
手繰るだよ、手繰る。
ロープを手繰り寄せるの、手繰るだよ？
手繰るはズルズルって感じじゃあないよね？

もしかして、
『蕎麦喰う時はズルズルしやがれ』ではなく、
『ズルズルしても良いから、熱いもんは
　熱い内にサッサと喰いやがれ。』
が、正しい解釈ではないだろうか？

格好良いのはズルズルじゃなくて、
サッサと喰う事。
そんな気がするんだケド、どうなんでしょう？

蕎麦屋さんに「ズルズルして良いよ。」
って言われた人が、その真の意図まで
理解できぬまま、メディアとかで吹聴してる内に
世の中に根付いちゃったのかなぁ


なぁんて結論に至りました。
（…仕事中に。どうも冬休み前と思うと集中できなくて。。）

まぁ、実際のところは知らんケドね。