見出し画像

毎日が遺言

結局朝まで寝られませんでした

 昨夜、息子の顔を見て安心した母ですが、部屋に戻っては居間や台所に起きてくる、あるいは玄関から出て行こうとするということを繰り返しました。大騒ぎになった「孫が鉄砲で撃たれる」というような不穏な話ではないんですが、「親戚(実際は亡くなっている人)が会いに来ているので出て行かないと」とパジャマを自分で着替えて玄関に出てきたり、「表に人が集まっているから追い返してくれ」とか、20~30分ごとに次から次と妄想を繰り出しては家の中をウロウロ歩き、あるいは杖で廊下を叩きながら歩いて歌を歌い、そのたびに妻と私は起きて行って、母が転ばないか注意をしたり、話を逸らせたり母をなだめたりして部屋に戻したり、を繰り返しました。
 奥の部屋で寝ている私は、10分だけでもウトウトすることがありましたが、妻は全く寝られなかったようで、午前4時過ぎに母が起きてきたときは、たとえ1時間でも妻を寝させてやりたくて(妻は5時半に起きます)、母を部屋まで送って行ってベッドに寝かせてから、寝息を立てるまで横で見ていました。私が「目を瞑って、息をゆっくりしようか」と声掛けしても、すぐにハッと目を見開いて首をもたげたり、「パンか何かないか?」「お茶を飲ませてくれ」と言ったりして、落ち着きません。30分経ってようやく寝息を立て始めました。5時10分前でした。
 妻の様子を覗くと、布団を頭までかぶって寝ているようでした。ほんの少しの間だけですが寝られたようです。私はそれからなかなか寝付かれず、6時前にガタガタという物音が、起きてきた妻と息子が立てる音であることを確かめてから、8時すぎまで寝ました。

 母は8時半ごろに妻が起こすまで寝て、立って着替えさせてもらっている途中で大量の尿を出したりしましたが、何とか無事にデイサービスに行きました。
 迎えに来たヘルパーさんが、母の歩くのを見て、「やっぱりチョコチョコ歩きですね。昨日、急にこの歩き方になったので、あれ?と思ってたんです」とおっしゃったので、昨夜から朝にかけてのことをかいつまんで話したところ、「昨日は、こちらの話(言葉)が入っていってないな、意思の疎通がうまくいってないな、という印象だったんです」ということでした。連絡帳には大まかなことは書かれていますが、小さな気付きまでは書かれていないので、やっぱり認知症が急に進んだんだろうということがわかりました。

 9時半ごろに母が出てから、これからの対処について相談しようと、すぐにケアマネさんに連絡をしました。すると10時前にケアマネさんが来てくださいました。それから1時間ほど、母の昨夜の状態やここしばらくの状態、家族ではもう手に負える状態ではなさそうに思うこと、施設入所を前提にした話を進めたいこと、などを話し、ケアマネさんのご意見やどういう施設でどういうふうにどれだけ対処できるかを伺いました。
 ケアマネさんからはいろいろと入所や入院の選択肢をいただいたんですが、施設担当者と連絡をとってくださった結果、現実的にはすぐの入所はおろか、たとえば4月に予定しているショートステイの前倒しなどさえ希望者があふれている現状では無理だということでした。ただ、今月25日にショートステイ予定先の担当者さんと打ち合わせをする予定だったので、そのときにケアマネさんも来てくださって、詳しく話をして相談することになりました。ケアマネさんから施設担当者さんへは、私たちからの要望をお伝えくださって、施設担当者さんの方でも空きが出たらすぐに連絡をしてもらうことにしてくださったようです。
 とりあえずは、明日、かかりつけ医に相談に行って、夜寝ることのできる薬を処方してもらうよう相談しようと思います。かかりつけ医には、「必要になれば処方する」という言葉をもらっているので、母の現状と、現在の処方薬との兼ね合いを考えてもらって薬を処方してもらおうと思います。

 そんなわけで、家で過ごす午前中となりました。
 お昼前に、畑の水やりだけは済ませたんですが、強い風が吹いているだろう空が美しく輝いて見えました。

 お昼ご飯は、最近お気に入りの、マルちゃんの「ワンパン麺」のちゃんぽんにしました。キャベツがなくなったので、白菜とブロッコリーの脇芽を入れました。
 美味しいものを食べると、心がホッとしますね♪

コメント一覧

mirapapa
midoさん、ありがとうございます♪
体験談をお聞かせいただくと、参考になるので、助かります!
母を憎むというより、一緒にいて互いに不機嫌になるのなら別に暮らすことを選ぶ、という感じです。
うまく施設入所に移行させたいです。
2188mido
本当にご苦労様でした。
聞いてるだけでなんか辛くなります。家族もお母様も…
介護疲れでお母様を憎む前にいい選択をしてください。

私の父も徘徊したり攻撃的になったりして兄家族や母を困れせていました。医師と相談してパーキンソンもあったので薬をやめてあまり行動ができないようにしました。これも選択のひとつでした。
mirapapa
@sakanoue sakanoueさん、ありがとうございます♪
ウチの母も、現実と妄想が混同していることがしばしばあったんですが、今回はかなり妄想が進んだ感じで、しかも周囲の言葉が入らない程度がひどくなっています。
好意的なコミュニケーションが成立しないと、家族として暮らすのは厳しいという感じです💧
mirapapa
なごみやさん、ありがとうございます♪
もうそろそろ母の気持ちを尊重するよりも、自分たちを優先しようという気になりました。
母のいない時間だけが心休まる時間です。
家が好きな母には申し訳ないけれど、自分たちも壊れたくないので。
sakanoue
我が家の母も、夜中に誰か来たとか、天井からたくさん花がぶら下がっているとか、半分妄想めいた話しをよくします。
歳をとると、現実と妄想とごちゃ混ぜになるみたい。
それに認知が加わると、大変すぎですね。🥶
きものなごみやです
こんばんは(^.^)
いつもいつもご苦労様です
辛いですね
皆大事です
皆にとって良い選択を(^^)

ご夫婦のこれからはまだまだあります
今これ以上疲れては笑顔が減りますよ
笑顔で過ごせます様に☆☆
mirapapa
kraumさん、ありがとうございます♪
はい、決意は突然やってきました(笑)。
いえ、前々から、いずれ近いうちにそういう判断をすることになると思っていたんですが、なんとなく次の夏以降、秋の収穫後あたりに決断することになるかな、と思っていました(根拠はありません)。
でも、さすがに昨日はコタエました。すぐに手に負えない日が来るだろうと思わされたのです。
周囲の力を借りながら、それへ向けて心もお金も準備しておくつもりです。
kraum
まだだと思っていましたが、
ついに決断の時が来ましたね。
mirapapaさんご夫妻、ご子息はよくお母様の介護をなさりました。
プロの方にお願いする段階ですね。施設の空きがあるまで頑張ってください。mirapapaさんご夫妻もお大事に!
mirapapa
@moon-bmi25 satochinさん、ありがとうございます♪
介護施設、病院ともに、母の精神状態や希望、家族の希望を考えながら、ケアマネさんと相談し、アドバイスをいただいています。
良い病院だったら母が行くか、というと必ずしもそうはいかないところがあります。
そういうことを含めて、プロの手に移行していくよう努力するつもりです。
ありがとうございます😊
moon-bmi25
こんにちは!
お母様も心配ですが、
一番心配なのは奥様ですね。

高齢者をトータルでサポート出来る、
医療と介護の複合施設があると一番いいですね。

介護施設があくまで入院して施設の空き待つ・・・
そういう複合施設って多くなっていると思うのですが。

お二人ともよく頑張られたと思いますが・・・
毎回言うようにプロに任せた方がお母様も負担が
少ないと思いますよ。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事