


前情報を入れなかったので、主役のアンジェラ・ゲオルギューが降板していて
代役の代役がつぎつぎ降板していたのを会場で知った。
昨日は同時開催していた「マノン」の主役を歌っていたプリマが
急遽、ヴィオレッタ役も歌った。
アンナ・ネトレプコ
マノンをやってから中1日だけの休みでの主役。
柔らかい声でヴィオレッタの感情が伝わってきて泣ける。
いつもは激しく泣いてしまうのですが、今回は3階席ということもあってか
新しい事に気がついた。
まずいままでの
わたしの泣きポイントは

愛を信じてもいいのかしら



と自分を言い聞かそうとするヴィオレッタ







ここの愛が怖くてあきらめようとするヴィオレッタに泣ける
感情が動くところの一歩前
ジェットコースターの激流を下る前のじんわりと登っていくところ
がいいんだわ


君にあったらきっと気に入ってくれるよ







笑えてあなたにお別れをいえるでしょう?




大勢の前で侮辱するボンボン

みんながボンボンを責めるなかショックで床に崩れ落ちたヴィオレッタが
切々と

なぜこんなにもボンボンを信じられるのか。
奴はあなたのこと何も見てはいないよ。
本当にあなたを見ていたらそんな行動はしないでしょうと
歌の美しさとあいまって涙なみだなのでした。
そして今回新たに感動したシーン

ボンボンとボンボン父が駆けつけてくる
やっと幸せをつかめる今もっと生きたい。


嘆くボンボンたちの前で急に楽になるヴィオレッタ
白い光が彼女を照らして光の中に歩き出そうとして倒れる
今まで愛にばかり気を取られていたので、死ぬ間際にボンボンが抱きしめていないのは酷い
と憤っていました。
が、やっといろいろなしがらみから開放されてやっと彼女が自分で歩き出せた
ハッピーエンドなんだ

と今更気がつきました。
なんという暗愚。
無知の知ともいうし、魂の浄化に気づいてすっきり

ネトレプコ良かった

オペラおもしろいよー