私もビックリ・・・
ゴスペル×岩SSです、K・アスカ嬢から頂きました・・文才頂きたいです・・。
私・・マイナーであればあるほど萌えます・・・マイナーな岩男受けは正義・・・まさしく正義・・・(ry
おんがえし+a
「ゴスペル、悪りぃけど俺ちょっとトイレいってくっから、ここで待ってろな。」
「がう。」
ゴスペルは主人であるフォルテの言葉に従い、その場に行儀よく座る。
フォルテがトイレに入ると同時に、ゴスペルの目の前に見慣れた人影が現われた。
「あれ、ゴスペル?こんなところで何してるの?」
ゴスペルがその人影を見上げると、それは自分の主人の永遠のライバルのロックマンだと気づく。
「グルル・・・!」
ゴスペルは咄嗟に臨戦態勢に入る。
ロックの今の状態がいくら武装してないお手伝いモードだといえ、敵であることには違いない。
だがロックはそんなゴスペルの様子に困ったような笑みを浮かべるだけだった。
「弱ったなぁ・・・ボクはキミと戦いたいわけじゃないんだけど。」
そう言って、ロックはそうだ!と何か思い出したようにポケットに手を入れる。
「はい、これあげる。」
「・・・がう?」
ロックがゴスペルの目の前に差し出したのは、甘い香りのするおやつ用ネジだった。
ゴスペルは疑うようにロックを見上げるが、彼の笑顔には一片の邪気もない。
ゴスペルはクンクンと確めるように鼻でそのネジのにおいを嗅ぐと、パクリと口の中に入れる。
「おいしい?」
「・・・ガウ!」
そのネジは甘い苺味がした。普段はあまりこういった嗜好品とは縁の無い生活のため
ゴスペルは思わずその味を噛み締めた。
「ふふ・・・キミのご主人もこんな風に素直だといいんだけどね。」
そう言いながら、ロックはゴスペルの頭を撫でる。
普段のゴスペルなら、フォルテ以外に触れられたら迷わず噛み付くのだが、
どうしてか、目の前のロックにはそうしたいとは思わなかった。
「ロック?」
遠くて自分の名を呼ぶロールの声がして、ロックは振り返って返事をする。
「ロールちゃんが呼んでいるからボクもう行かなきゃ。またね、ゴスペル。」
そう言いながらロックは走り去っていった。
ロックの姿が見えなくなった後に、トイレからフォルテが出てくる。
「待たせたなゴスペル・・・なんだお前、なんかあったのか?」
いつもと違う相棒の様子に疑問を感じながらも、
フォルテは三歩歩いたらそんなことは忘れてしまっていた。
*
コンコンコン。
「ん~・・・こんな夜中にだぁれ・・・?」
ロックは自分の部屋の窓から音がするのを聞き、ベットから起き上がるとカーテンをシャッと引く。
「・・・グゥ。」
そこには、ちょこんと座っているゴスペルの姿があった。
「ゴスペル?どうしたのこんな夜中に・・・。」
ロックはガラガラと窓を開けて、ゴスペルの目線と同じになるように座り込んだ。
するとロックは、ゴズペルが何か咥えてるのに気づく。
ゴスペルは鼻の先でロックの手をつついた。
「・・・?手を出せってことかな?」
ロックがそっとゴスペルの目の前に手を出すと、
ゴスペルは今まで咥えていたものを離してロックの手の上におく。
「わ・・・きれい・・・。」
ゴスペルがロックに渡したものは、キラキラと七色に輝くネジだった。
「ひょっとしてこれ・・・ボクに?」
ロックがそう尋ねると、ゴスペルは「ガウ!」と吼えながら頭をこくんと下げた。
「もしかして、昼間のお礼かな?ありがとうゴスペル・・・。」
そういって、ロックはまた優しくゴスペルの頭を撫でる。
「・・・ガウ。」
「え・・・?」
ペロッ。
そんな音を立てながら、ゴスペルはロックの唇を下で舐めた。
「え・・・ええ!?」
いきなりのことにロックは赤面し、口を両手で覆う。
ゴスペルはそんなロックを一瞥すると、用は済んだとばかりに踵を翻して去っていく。
「えっと・・・いまのってキスに入るのかなぁ・・・?」
ロックは去っていくゴスペルの姿を見送りながらそんなことを考えていた。
「でも、ゴスペルが相手だし・・・いっか。」
そう言いながら、ロックは部屋の窓を閉めて再びベッドにもぐりこむ。
ゴスペルがロックに対して抱いた感情が何であったのか。
それはきっと・・・。
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