嵐とともに過ぎた50周年記念パーティー後。
すぐ「切り子たちの秋」の稽古に入り、
現在は立ち稽古です。
公演まであまり日数がないため、
1景から順を追って
かなり丁寧に、執念とも呼べる綿密さで固めていってます。
休憩時間を取るのを忘れるくらいの熱心さ。
終わった後は皆フラフラです。
「飲み会は体に応えるから週一で」など提案があったり。
呑み助が一体どうしたことでしょう。
「敗戦やあれへん…/西瓜と風鈴」以来の団員メインの本公演なので、
充電していたものが一気に吹き出し、
何時になくスタートから気合いが入っております。
毎回最終躁状態には行き着きますが、
わが劇団において、スタート時からこれ程の気合いは私はちょっと知りません。
一人の気合いがドンドンまわりに電波していくので、
非常に良い状態が続いています!!
先輩方も、1回目の立ちで台本放していたりして良い刺激を与えています。
大道具はといえば、
2日で事務机が完成したり、もう舞台の大方は形づくっていて。
仕事が早いったらない。
ドンドン家を創っています。
しかしながら、抽象舞台にとの意図なので、空間に謎の部分もあり。
「この空間は家で言うと何?」との指摘が入ると、
「……」(抽象舞台だから、役者が想像を膨らませて考えなはれ)
との演出の無言の回答があったりします。
そのやりとりもまた面白いし、微笑ましい。
やっぱり大勢の客演の方とワイワイするのも楽しいけれど、
本公演で団員がガッツリやるのは、久し振りで楽しい。
皆良い状態でのスタートだし。
裏も表も兼ねるため、負担は大きいだろうけれど、
一緒に創っている感じがします。
個人的な印象としては、
工場のシンプルな仕事着も又、いつもの役のタイプや本人と違い、
サッパリした部分を引き立てて、どの方も見ていて気持ちが良い。
団員の勝手知ったる感じ――暖かさ。
そんな雰囲気が、今回の「切り子たちの秋」の工場の家族的な温もりと
重なっていったら良いな~と思うし、
今の稽古状態で十分感じていけそうな予感がしています!