空港へ行く。

うちの娘、一週間ぐらい前から、荷造りをはじめていた。

なにやら、姿がみえないな～とおもって、名を呼ぶと、私の寝室のクローゼットのほうから返事が？？？

また良からぬこと～隠そうとするのを、無理やり開けてみてみると、奥に入れてあったでかいスーツケースの側に、バツわるげに立っている。
「空港に行くの。」
と、中身を見せてくれた。自分の服とぬいぐるみがつまっておりました。
空港に行ってどうするの？と、聞くと、
「飛行機に乗るの。」
一応、何するところかわかっているのね。実はちょっと前、(小さい民営)空港に遠足でいったばかり。
「手伝って」と、どうにか、スーツケースを運び出そうとする。
空港っていわれても～～。その時はどうにか、食べ物で気をそらし、思い留まってっていただきました。ふ～。今度ね～。
まあ、それでも、その時は、ちゃんと物事の関連がわかってきたのね～と。ちょっと感心しておりました。

が、今日、なにやら物音が…
すでに娘はスーツケースを転がし、今まさに玄関から、出ようとしていた。
きゃ～～～うちのまえは、坂。このままだと、スーツケース共々落下。
スーツケースをおさえ、どこいくの？
「空港に行くの。」
またかよ～～。忘れてなかったんだ～。
今回は、食べ物にもつられない。大好きなテレビ番組にもつられない。
私は一緒にいかないよ。ひとりでいけるの？
「ダデイが一緒に行くの」(旦那は、夜勤なので、就寝中）
行く、行かないで、玄関を開け放したまま、押し問答。
「チケットもっているの？先にチケット買わないと」というと、
クビから下げた財布の中のコインを見せてくれました。
とにかく、空港へ行くの一点張り。まあ、そりゃ、一週間前からけいかくしていたんですものね～。私だって行きたいけどさ～。

で、「ダデイに聞いてくる」ということで、どうにかドアを閉めさせていただきました。
これで、気が散って大丈夫かと、スーツケースをもどそうとしたら、みつかって、しかられました。

それでも、ご飯を食べて、2階に連れて行っている間に、旦那がスーツケースをしまったんで、大丈夫かと思ったら、旦那の声が
「スーツケースを転がすな~」
一緒にテレビを見ていたはずなのに、私の目をぬすんで～～
「空港に行くの。」

しばらくして、「靴下~~」と娘の弾んだ声が～
「空港に行くの~」
そのでかいスーツケースだけは、勘弁してもらって、小さいスーツケースにぬいぐるみをつめて、娘の要求でスーツケースはトランクにいれられ、(デティールにうるさいです)、娘は「空港に行くの」と旅立っていきました。

床屋を経由して、アイスクリームショップという空港に立ち寄り、
顔中をチョコレートアイスだらけにして満足して帰ってまいりました。。。

スーツケース、もっとおくにしまって置かないと、一人で空港に旅立ってしまうんだろうな。うちの娘