バス通りから、右折すると住宅地になっている。
友達のお宅は、閑静な一角に建ち、
道を隔てた向こう側には、雑木林が広がっている。
友達から電話をいただく。
「お早うございます。お天気がいいので、キノコ採りに
行きませんか・・・二人の友達はもう着きましたよ」と
言う。
「え! キノコ採り・・・」思わず聞き返す。
私は、自然豊かな土地に住みながら、
一度もきのこ採りをしたことがなく、
常々行って見たいと思っていた。
早速、出かけると雑木林では、
友達はきのこを採っていた。
林の中を見渡しても、きのこは見つからず、
友達にきのこの見つけ方を教えて貰う。
木の切り株の周り、落ち葉の陰に、きのこが生えていた。
左手を添えて、きのこを壊さないように採る。
見つけた瞬間のうれしさは、たとえようもない。
塊になってキノコが生えていた。
初めてのキノコ採りに、大株のキノコを見た瞬間
思わず歓声をあげる。
待ってたように、キノコが現れる。