「ちょっくら山に登って来る。」
「ふにゃ?」
早朝、家内にそう告げる。
バタバタとリュックに荷物を積み込み、向かった先は、
くじゅうである。
8月最後の日、牧ノ戸登山口から出発だ。
イヨフウロ
実は、ひと月ほど前から、右股関節と右膝に違和感がある。
アキノキリンソウ
ほぼ毎日、近場の高良山には登っているが、
その程度の山なら、痛む時もあるし、さほどでもない時もある。
どうもはっきりしないのだ。
ワレモコウ
今回の山登りは、膝と股関節が痛む限界を確認する、謂わば、お試し登山の意味もあるのだ。
取り敢えず、中岳を目指す。
今回、途中の星生山等はスルーしたい。
中岳まで登ってみて、股関節と膝が大丈夫そうなら、帰りに登ればいい。
今回星生の窓は、下から眺めるだけになるかも。
久住別れ避難小屋に降りてきた。
避難小屋工事の現場事務所が置かれていた。
新しい避難小屋の工事進捗状況は、基礎が完了したばかりと言ったところ。
この日、工程上の中休みだったのだろうか。
作業員の姿は見当たらなかった。
南に目を転じると、阿蘇方面は雲海の中。
残念ながら、涅槃像を視界に収める事は出来なかった。
さてここまで、股関節と膝には、特段の痛みはない。
すぐ図に乗る私である。
折角だ。
中岳に向かう前に、久住山に登ろっと。
リンドウ見っけ。
ヒトミちゃんが見えてきたら、頂上はすぐそこだ。
イエーイ。
股関節、何ともないぜ。
この時間に九重連山は、ほぼ無風状態。
硫黄山からは、二筋の噴煙が真っすぐに立ち上っている。
山ガールのお昼ご飯が何なのか、気にはなるが、さっさと下山し、次の中岳を目指したい。
天狗ヶ城との鞍部まで降りてきた。
その時、
・・・・
股関節に鈍い痛みが。
ついに来たか。
これが痛み出すと、次に膝が我儘言い出すんだよな。
御池到着。
逆さ天狗。
こちらは、御池入り口から顔を覗かせる星生山。
では中岳に取り掛かるとするか。
よっこらせと、岩場を登ったら、
中岳山頂である。
6月の中旬、ここで軽い熱中症になった事を思い出す。
右下に土石流の跡が見える。
あれが、法華院まで流れ落ちたやつの始まりだろうか?
天狗ヶ城。
この山で昼飯にするべ。
夏の雲が湧き立つ天狗山頂。
稲星山を正面に見る特等席に腰を下ろし、
お昼ご飯だ。
待つ事3分、カップ麺の蓋を開ければ、
『ずっと大好きだよ』by 白石麻衣
よせやい。
照れるじゃないか。
ズルズルズル~~
遮る物とてない山頂。
強い日差しを浴びながらも、それでも涼しく感じる。
暫しの休憩である。
さあ帰ろう。
股関節と膝は、少しづつ痛みを増してきている。
星生山稜線歩きは、止めておいた方が良さそうだ。
暑い暑いと言ってるうちに、気づかぬうちに、くじゅうには秋の気配が忍び寄ってきていた。
牧ノ戸到着。
今回の山登りではっきりした。
やはり、ある一定以上の長い距離と昇り降りの累積(今回で言えば御池付近)が重なると痛みが出てくる。
関節その物ではなく、筋肉痛の一種だとは思うのだが・・・
取り敢えず、
ソフトクリーム食ったら温泉だ!