妙見宮から宝八幡神社まで降りてきた。
ここから、オートキャンプ龍門まで、車なら5分である。
オートキャンプ龍門
これから2泊3日を、気の合う仲間と過ごす。
私がサイト準備している最中、大分のFさん夫婦がやって来た。
Fさんのドームテント設置を手伝った後は、早速これだ。
何しろ山を降りてここまで、ずっと我慢してきたのだ。
グビ
クー、今日の泡はひときわ美味いぜ。
Fさんのドームテント。
実に快適なリビング提供である。
ただし、ひとつだけ問題点が。
「雨漏れするんよ。何しろ古いからね。」
「えーっと、予報じゃ明日は小雨。ただ、最終日の日曜は豪雨か。」
「そうなんよ。」
「まあ、このまま様子見て、撤収のタイミングは明日考えようか。」
取り敢えずは、私の得意技『問題の先送り』である。
今は、食べて飲んでお喋りするのが優先事項だ。
そうこうするうち、北九州のNさん来場。
なにやらダッジオーブンを引っ張り出し、肉を焼きだした。
「牛肉の赤ワイン煮。ワイン一本全部使うとよ。」
「えー、少しだけ残そうよ。」
その残してくれたワインは、どうも私の胃袋に消えたような・・・
いや、よく分からない。
鉄板の上で焼かれているのは、豚バラ串とFさんちで採れたと言う原木椎茸。
「初めて二つ出てきたんよ。」
「ワーイ。俺、原木椎茸が一番好き!」
貴重な椎茸である。
2個を半分ずつにして、4人に平等に供給された。
「ありがたや。うん、肉厚で美味か!」
その直後である。
「これ、うちで出来たヤツじゃ。」(キャンプ場オーナー)
大量の原木椎茸の差し入れが。
て、オイ!
さっきまでのFさん椎茸の立場はどうなる!
なんてね。
ありがとうね。
その後も、次々と料理が作られていく。
キャンプ場についてから眠るまで、ずーっと食べっぱなし、飲みっぱなしだ。
これほど不健康なレジャーも珍しかろう。
私はと言うと、
「そろそろ焚き火の準備しとこうかな。」
火が起きたら丸太投入。
これで夜まで火種には困らない。
このキャンプ場の最大の魅力は、併設された温泉。
ただし週末の間、客は私達のグループだけらしく、
「湯ば入れる風呂は一つでよかろうか。」(オーナ)
「よかよか。時間ば分けて入るけん。」(一同)
オーナーの選択は、何故か女風呂である。
この撮影が、決して非合法ではない事だけは、ご理解頂きたい。
これが女風呂である。
脱衣場には鏡が一面に貼られ、湯船の先には巨石と石灯籠の庭まで。
いずれも男風呂にはないものだ。
ハッキリ言おう。
差別だ!
お風呂から上がれば、また焚き火のそばに。
宴会の続きである。
翌日
予報通り雨である。
ただし傘が要らないほどの小雨だ。
この程度なら、雨漏れすると言うドームテントでもへっちゃらだ。
快適なテントの下で、Fさんが淹れてくれたモーニング珈琲をグビリ。
そしてあっという間に時は過ぎて、
昼ご飯となり、
必然と、
「そんじゃ、ビール飲もうかな。ガンモ焼こうか。」
「お、美味そう。」
また飲んで食っての一日が始まるのだ。
昼過ぎに、この日から参加のKさん来場。
車の配置が最終的に収まると、
「そろそろドームテントば撤収して、タープば張ろうか。」
これが二日目の雨対応のサイトである。
タープやオーニングに水が溜まらないよう、伸縮棒で微調整するFさん。
タープやオーニングが棒で傷つかないよう、ガードするのはプラコップ。
キャンプは創意工夫だ。
それぞれ、良い仕事をしてくれた。
最後には、FさんとKさんの子供達も合流。
そぼ降る雨の中で、賑やかなパーティとなった。
最終日
昨日から降り続く雨は、未明からは最早豪雨と言っていいほどの雨量となる。
ところどころに、歩くのも不便なほどの、水たまりや泥濘が出来ている。
とは言え、これもキャンプだ。
雨だって楽しめちゃうのが、このメンバーである。
雨もまた良し!