10数年前、鳥栖にキャンピングカーの常設展示場を作った。
以来、久留米本社と鳥栖展示場を行き来する日々が、リタイヤするまで続いた。
その通勤路の途中、ずっと気になっていたものの、入店を果たせていないカレー屋さんがある。
たまたま、そこを通る用事があり、
「昼飯はあそこでカレーにするか。」
その名もライアンカリー。
名前からしてインパクトがある。
言っておくが、ライオンカレーではない。
上顎に舌をくっつけるイメージで、『ライアン』と正しく発音しよう。
・・・出来ないけど。
メニューを見て分かったが、どうやら、スリランカカレーの店であるらしい。
「ナンニシマスカア?」
ぬ、外人さんか。
「えーっとね・・・」
暫しの待ち時間の後、
「ライアンカリーセットノカラササンバイワ、ドナタデスカア?」
発音の表現上、思いっきり読みづらい片仮名の文章になるが、辛抱して貰うしかない。
店員は、中央にライス、その周りに鶏肉やジャガイモ、パパド、オクラ、レンズ豆等を散らした皿を目の前に置いた。
その後、シャバシャバのカレールーを入れた、、、えーっと、なんていうんだっけ。
アラジンの魔法のランプみたいなヤツ。
その魔法のランプを高く掲げた店員は、怪しげな呪文ではなく、
「カレーゼンブイレテイイデスカア?」
と、お節介な事を聞いてきた。
ここで、
「そのくらい自分で出来る。好きにさせてくれ。」
などとは言ってはいけない。
優しく微笑みながら、手を皿に差し伸べ、
「どうぞ、お好きなように。」
と言おう。
角度を変えてもう一枚。
「カライデスヨ。ダイジョブデスカア。」
バカ言っちゃいけないよ。
日本男児が、一度口にした事を訂正など出来るもんか。
大和魂で完食あるのみだ。
では。
モグ
「カレーーーーー!!💦」
と、
私が叫ぶことを期待している向きもあるかと思うが、
「うん、3倍でも全然大丈夫やな。パクパク」
残念ながらへっちゃらである。
最後の方は、色んな具をグチャグチャに混ぜ合わせ、ライスとシャバシャバカレーとを一体化させて頂く。
カレーの醍醐味である。
完食。
次回は5倍に挑戦だ!