Tシャツとサンダルの候

五島紀行 【すし処真寿美】あれこれとサービスしてもらう 

上五島第一夜を過ごした駐車場は、繁華街のすぐ近くという立地の良さ。

到着時点で、完全に浮足立っている。

無理は無かろう。

車旅と居酒屋という、夢のコラボが目の前なのだ。

呆れる家内を尻目に、すぐに、スマホ検索に取り掛かる。

こんな場所では、訪ねてみたくなるのは、やっぱり寿司屋であろう。

 

カウンターに座り、先ずは

「大将、刺身を4種程おまかせで。」

「へーい。」

ヒラメに鰤に鮪に鯵か。

 

先ずは好物の鯵から。

たまらん。

鰤なんぞはコリッコリの極みである。

焼き物はブリカマをチョイス。

 

絶品である。

 

美味しい、美味しいと連呼していたら、大将気を良くしたか、

「あん肝よ。サービスね。」

マジか!

「寒ブリのエンガワね。サービスね。」

うはー、たまらん。

「しめ鯖。食うてみて。」

「俺、鯖が大好物なんだよ。有難う。」

「イカの塩辛ね。これも食ってみて。」

次から次へとサービスの嵐である。

しかも、どれもこれも好物ばかり。

幸せの極みと言うしかない。

私の60余年の人生の中で、サービス品が注文した品数を上回る体験は初めてである。

「大将、冷酒をもう一本ね。」

これが太っ腹の大将である。

 

こうまでして貰ったら、

「大将、最後は握って。特上を!」

となるのは、無理からぬことなのだ。

「へーい。」

これが特上寿司である。

 

この頃になると、完全に出来上がっていて、折角の特上なのに、何のネタだったのかは皆目覚えてない。

クジラは覚えているけど、軍艦はなんだったけ?

 

 

車中で散々詰られたのは言うまでもない。

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