例年なら、ミヤマキリシマの季節には、少なくとも3~4回は登るくじゅう連山。
今年は未だ、涌蓋山の1度っきりだ。
股関節痛が出たり、雨であったり、理由は幾つかあるが、
うかうかしているうちに、ミヤマキリシマのピークは過ぎてしまった。
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そんな時季外れの月曜日。
私は牧ノ戸登山口の前に立っている。
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歩き慣れた登山道をドウダンツツジが飾る。
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くじゅうの魅力は、ミヤマキリシマだけではない。
ドウダンツツジなら、今が見頃だ。
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おっと、ウグイスやん。
夢中でシャッターを切っていると、同年配の紳士に追い越された。
この後何度も、この人と遭遇することになるのだが……
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扇ヶ鼻別れ。
先ほどの紳士が声をかけてきた。
「(扇ヶ鼻に)登られますか?」
「ええ。さっき見た時、北斜面はまあまあでしたから。」
「じゃあ、私も。」
何となく一緒に登る事になった。
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うーーん。
虫害もあるし、タイミング的にも、、、いや、繰り言は言うまい。
はなからこの状況は、想定内だったじゃないか。
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これだけ咲いててくれば、十分である。
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マイズルソウ
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「ほんじゃお先に~」(私)
先ほどの方とは、扇ケ鼻山頂で一旦お別れである。
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西千里を行く。
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久住別れを過ぎ、空池のミヤマキリシマを横目に、2番目のピーク天狗ヶ城へ。
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はい到着。
正面には、くじゅう連山の2大スター、中岳と大船山が揃い踏みである。
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御池
山頂から下れば、
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足元にはコケモモの姿が。
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この日の主題は、去りゆくミヤマキリシマと、何を隠そう、このコケモモ。
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天狗ヶ城の他、各所で小さな薄桃色を見ることが出来た。
中岳の手前で、またしても例の方とバッタリ。
「あら、またお会いしましたね。これから中岳ですか?」
「ええ。」
当然、一緒に登ることになる。
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よっこらせっと。
3番目のピークの中岳到着。
頂上でしばし休憩したら、私は池の小屋方向へ。
かの紳士は、天狗ヶ城へ。
2度目のお別れである。
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南斜面を降りて行く。
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池の小屋
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小屋から見る御池と天狗ヶ城。
鞍部からは星生山の姿も。
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遭難慰霊碑
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結局、
このルートで一番のミヤマキリシマは、この空池斜面であると言っていいだろう。
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久住別れ避難小屋で昼飯を食っていると、小屋に入ってきたのは、
「ははは、良く会いますね。」
「そうですね。」
まあ、順番とコースは違えど、登る山は一緒。
こうなるのも当たり前か。
結局、小屋から牧ノ戸まで一緒に下山である。
山登りの事、趣味の事、はたまたラーメンの話まで、とりとめもない話の中で、
この人が、阿蘇ジオパークガイドである事を知る。
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「あ、そうですか。するってえと、阿蘇の巨大噴火ってのは・・・」
「阿蘇山は過去4回、巨大噴火を起こしてます。最後の9万年前の噴火が・・・」
「ほうほう。」
いつもなら退屈な下山の時間も、あっという間に牧の戸である。
耳寄りな情報も教えて貰ったし、
ムフフ