Tシャツとサンダルの候

古処山に嫌われる。

膝を痛めて1週間程経った。

普段の生活をしていて、痛みが走るようなことは皆無である。

そろそろ、山に登りたい。

先だって、山中で道に迷い、急勾配を10m程滑り落ち、擦り傷を作った挙句、体中泥だらけになったあの山。

そう、古処山に登ろう。

登山口下にある駐車場に車を止める。

車が一台も止まっていない。

 

この前は今日より早い時間だったにも係わらず、4,5台は止まっていたよな。

少し嫌な予感。

沢蟹さんが道路を横断中である。

登山道が至る所、川状態なのだ。

前回登った時水が多い山だとは思っていた。

道路が川状態になっている所は多かったが、今回は明らかにその時を上回っている。

登山道横を流れる沢もそうである。

せせらぎと言えるものではなく、激流と言っていいような流れである。

明かに、週末の台風の影響で山全体の水量が多くなっているようだ。

古処山は、何回か沢を渡らねばならない。

とてもここを渡る自信はない。

 

 

他のルートは知らないし、

 

 

 

断念!!

 

初めてかもしれない。途中で引き返したのって。

どうも、古処山には嫌われているようである。

 

という事では無くて、

この山は大雨の後は、止めといた方が良さそうである。

 

 

 

ザックに残った、古処山山頂で食べる筈だったお握りが、やけに虚しい。

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