72年『ラーク』
リンダ・ルイス
お元気ですか?夢子です。
約4年前になりますが、
毎日のように聴いていたアルバムです。
出会ったのはそれより以前だったと思うのですが、
なぜか妊娠中に毎晩リンダの声が恋しくなって、
『ラーク』を子守歌にして聴いていたものです。
リンダ・ルイスは英国の女性シンガー・ソングライターです。
70年代に4枚のアルバムをリリースしたのですが商業的には成功せず、
長い不遇の時代を経て、90年代になって再評価を受けた希有なアーティストです。
一聴するとわかるのですが、声が最高にかわいい人♪
センシティヴで可憐でキュートでガーリー♪♪
詩も「少女の無垢な精神性」を表現したものが多く(夢見る乙女心満載!)、
太宰治の短編「女生徒」とかを連想しちゃうような(似てないけど)、
童女的私小説っぽさを感じてしまいます。
きっとリンダってお方は生粋の詩人気質ではないでしょうか。
なんとなく不思議系(黒人なんですけどね)。
音楽評論家の渡辺亨さんは、
リンダとビョークの共通点を指摘していましたが、
わかるような気がします(日本ではChara?)。
どちらもフェアリーテイルな感じですね。
この『ラーク』という作品。
幻の名盤と評されていましたが現在ではCD化もされています。
音的にはR&B・フォーク・ロック・ゴスペルなどが、
70年代のサイケデリックな空気とブレンドされた「フリー・ソウル」。
アレンジメントもとてもシンプルで、
アコースティックなバンド編成のためでしょうか、
メロディの美しさと繊細なリンダの歌声がより際立ちます。
空飛ぶヒバリの映像を音で眺めているような感覚とでも言いましょうか、
どの楽曲も透明感があって瑞々しいのです。
95年になって『セカンド・ネイチャー』というアルバムをリリースして、
見事にカムバックを果たしたリンダですが、
その参加ミュージシャンの中に日本人ベーシストの方がいます。
英国在住のセッションマン、クマハラダさんです。
あの大御所ケイト・ブッシュなどのレコーディングにも参加するなど、
海外で活躍する日本人ミュージシャンの先駆的存在のお方です。
リンダとは親交も古く、共に音楽活動を続けてきた仲間だそうで、
そんなクマさんとお会いする機会があって、リンダの話はもちろん、
70年代の録音状況についていろいろお話をお伺いしたことがあります。
ふと、70年代の作品って素晴らしいサウンドが多いと思いませんか?
それにはちょっとした秘密があると言うのです。
当時のアーティストたちのレコーディングって、
ものすごく時間をかけてやっていたようなんです。
何テイクも片っ端から録り続けるのではなく、
天から何かが降りてくるまでじっと待っていたというのです。
なんだか興味深いですよねw
名盤と言われる作品は、まさにその時を待って録音されたものが多いのだとか。
てことは、奇跡的な瞬間をパッケージするのですから、
聴く人が感動しないはずがありませんよねw
クマさんはスタジオ・ミュージシャンなので、
その奇跡的瞬間が来るまで付き合わされていたそうです。
なかなか面白い裏話ですよね~w
で、彼と話しをしていましたら、
リンダと同じ音楽仲間にあの名ドラマー、リチャード・ベイリーがいたのです!
そうです、ジェフ・ベックの『ブロウ・バイ・ブロウ』の「エアー・ブロアー」で、
ビッシビシにカッチョイイ、ファンク・ロックなドラムをキメていたお方です。
その昔、聴いてシビれた記憶がございます。
う~ん、点と点がつながる興奮。
音楽って実はミュージシャンから辿ると面白いのです。
ジャンルを越えてどんどん拡がっていきます。
おかげでCD代も嵩みます。。
「類は友を呼ぶ」ということわざがありますが、
音楽の世界にもそれは見事に当てハマります♪
そんなこんなで、思い出深いリンダ・ルイス様も今や50代半ば。
あの変幻自在のガーリー・ヴォイスは健在なのでしょうか?
2002年にベスト盤がリリースされましたが、
それ以降の活動はどうなっているのかしら?
また来日公演をしてほしいものです☆
さて、胎教CD『ラーク』ですが、
久々にsonに聴かせたところ無反応でしたw
そんなもんです(涙)。。
でもなんとなく妖精チックな不思議系は、
リンダに影響を受けたのかDNAのせいなのか(妄想系?)、
幼稚園でバリバリに浮いているそうです。
あぁ、どうなることやら。。
それではまた、ごきげんようです♪♪