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<WISE-UP>

☆日々気儘に徒然に☆

最近のマイブームは写真
この夏デジイチ、デビューしました~
只今、カメラに悪戦苦闘中♪

「疾走」重松清 一生忘れられないのに、2度と読みたくない本

2006年04月02日 23時03分55秒 | 
一生忘れられないのに、2度と読みたくない本のリストの
一番上にランクしたい本です

読み始めて、「おまえ」と「シュウジ」の2人称で書き出される表現に
いつまでたっても読みずらく違和感を感じます
でも、15歳の少年「シュウジ」の上に、これでもかと
襲いかかってくる太刀打ちできない多くの出来事・・・・
思わず読むのを辞めてしまいたくなる内容・・・・・
自分の心の強さを試されているように
読み進めていかなければいけない事を読者に迫ります
自分の心と葛藤している間に、読みずらかった2人称もすっかり
忘れてしまい、そして、ラストに作者のその意図に読み手は、
期待以上の効果を得ます

同世代の子どもがいる親として読んでいると
救いようのなさに心が痛みます
後味の悪さと怒り、主人公の優しさが心に残る一冊です

魂萌え 桐野夏生

2006年03月08日 21時48分40秒 | 
図書館で予約したとき200人待ちだった
いつ予約したのか?忘れてたほどだった~

59歳の敏子は突然、心筋梗塞でご主人を亡くした
家庭の中で、のんびりと過ごしてきた妻は右も左もわからず
うろたえていた。
そんなところにご主人の携帯が鳴って、見知らぬ声の女性が出た
葬儀にアメリカから急遽、息子が帰国し、仕事のうまくいってない彼は
息子家族との同居を申し入れた。。。
結婚したことも孫が生まれたことも後から聞かされて
会ったことも無いお嫁さんと突然の同居なんて。。。
その上、遺産の相続を主張してくる子ども達。。
ご主人の携帯に電話してきた女は10年来の愛人だった。。。。。
何もかもに混乱する敏子が、自分の道を見つけていくまでの物語である

いつもの桐野夏生の作品のような反社会的で事件性のある内容ではないので
刺激にはかけるが、平凡な生活の中の有り得るであろう恐怖(孤独)が
主人公の心の動きとともによく描かれていると思う
死は突然やってくる
隠しておきたい秘密は、きちんと整理しておいたほうが良さそうだ。。笑

深紅 ~野沢尚~

2006年01月06日 22時54分58秒 | 
*小学生の娘に「深紅」は、なんて読むか尋ねたら・・・「フカアカ」だった・・・
*中学生の次男に聞いたら、「シンコウ」と答えた。。。
*高校生の長男に聞いた!「シンク」やっと正解が返ってきた
我が家の脳内年齢が、あからさまになった一瞬だった>爆

そんな話は置いておいて。。。。
会社の友達から一押しと薦めれて読み始めた
最近、映画にもなるという話題の一冊だ

一家惨殺の生き残りの娘とその犯人の娘の生い立ちが
やがてリンクしていく話
読者を惹きつけるには充分な題材とクリアーな描写は
とても読み易い
残りあと3分の1>
読み終えた後に感想はお話します

「約束」~石田衣良~

2005年10月13日 21時56分25秒 | 
友達に薦められて読み始めた本です
ほんの15分ほどで読めてしまう短編です

この短いストーリーの中で子どもが主人公のせいもあって
心が痛くなる泣けるお話です
あまりにも現代的過ぎて意外性のある小説を読んでる気には
なりませんが、作家の救いたい気持ちが強かったのだろうと
思います