ミムさんの独り言

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死刑制度

2004年09月15日 | Weblog
 昨日9月14日2人の死刑囚の死刑が執行された。
 死刑制度の是非に関しては、10年前くらいまでは結構議論が盛り上がっていて、廃止論を唱える人も多かった。
 国会でも、死刑廃止の議論は結構されたいたように思うが、今や自民党の亀井静香氏が廃止論を唱えて孤軍奮闘しているようだ。
 死刑廃止論が下火になった一番の大きな理由は、オウム教団の一連の残虐極まりない殺戮のせいと言っていいだろう。
 厳しい法律論をいうならば、そもそも刑とは何なのか?応報なのか、再犯防止の教育・矯正なのか?という問題に行き着くだろう。しかし、この議論は水掛け論的なところがあり、現在の刑はそのいずれも含むと考えるのが妥当のように思える。
 死刑廃止論は突き詰めると、「裁判は人間の行なうものだから誤判の危険性があり、死刑の場合はいったん執行されれば取り返しがつかないことになってしまう」というところに行き着くように思える。
 だが、今回の宅間死刑囚のように自分の罪を認め、裁判で争うこともなく、証拠も十分のような場合は、この誤判防止ということにも理由がなくなる。
 オウム教団の一部の被告人や宅間被告などのように人を沢山殺しておきながら全く反省の色も見せないような人間には、刑を教育とみても意味がなく、被害者や遺族の感情を考え、社会的影響も考えるなら、死刑もやむなしといわざるを得ないのではなかろうか。

池田小児童殺傷事件 宅間死刑囚に刑執行 確定わずか1年 (産経新聞) - goo ニュース