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サパの棚田とハノイ1日め <ハノイ到着~寝台列車>

●はじめに

2年越しの夢がかない、ベトナムの高原リゾート「サパ」へ棚田を見に行ってきました。


ラオカイ駅からサパへ向かう途中の棚田。

サパの棚田を知ったのは、2年前ソウルに行った時の機内でした。
アシアナ航空の機内誌で、その美しい棚田が紹介されていたのです。




アシアナ航空の機内誌 2014年3月号。 

棚田ファンの私は、この幾何学模様の美しい棚田に心を奪われ、いつか行ってみたいと思うようになりました。
サパについて調べてみると、ハノイの北西、中国との国境あたりの高原リゾートで、おしゃれなホテルやレストランもあり、多くの欧米人がトレッキングに訪れるところだと分かりました。

3年前、中国の龍脊棚田に一緒に行った棚田ファンのMさんと、棚田の話が出る度に「サパ行きたいね~!」と盛り上がっていました(笑)

⇒2013年5月 中国・龍脊棚田の旅行記はこちら

そして今年2016年3月の連休に、2人の都合が一致したので、ついに実行に移すことになりました!
2人とも休みが取れにくいので、弾丸の4泊5日・・・と言っても、寝台列車2泊、ホテル1泊、機内1泊というハードな旅です。



●4泊5日の旅程

3月18日(金)
タイ航空の深夜便でバンコク乗り継ぎ、早朝ハノイ着
ホテルで休憩
夜、寝台特急ビクトリアトレインでサパへ         
<車中泊>

3月19日(土)
早朝サパ着
午前、ラオチャイ村とタヴァン村の棚田トレッキング
午後、タフィン村の棚田トレッキング       
<ホテル泊>

3月20日(日) 
バックハーで少数民族のサンデーマーケット見学
チュンドウ村を訪問 
夜、寝台特急ビクトリアトレインでハノイへ         
<車中泊>

3月21日(月)
早朝ハノイ着。 
ホテルで休憩、ショッピングなど    
タイ航空の深夜便でバンコク乗り継ぎで羽田へ。
<機中泊>

3月22日(火)
羽田乗り継ぎで関空へ。

こうして旅程を見ると、動かないベッドで寝たのは1泊だけなんですよね(笑)
残り3泊は飛行機と列車で寝ているので、ずっと身体が揺れている感じでした(-_-;)
相変わらず歳を考えずに身体を酷使してしまったな~とまたまた反省です(>_<)

ベトナムは4回めになります。 
過去3回ともひどくおなかをこわしたので、今回もとても心配でした。
今回は山奥だし、車の移動は長いし・・・。
でもどうしてもあの棚田を見たかったので、万全の対策をして出発することにしました。
レトルトパックのお粥とお惣菜、ボルヴィック、野菜100%ジュース、ポカリスエット、お茶などの入ったスーツケースはかなり重くなったけど仕方ありません。
ガイドさんは英語が通じるかどうか分からなかったので、とりあえずベトナム語の「トイレ=ニャーヴェシン」と「どこ=オーダウ」を覚えました(笑)

~2016年3月17日(木)~

夜、難波からラピートで関空へ。
関空で夕食を取ろうと思ったけど、ほとんどのお店が22時ラストオーダーだったので、遅くまで開いている「すき家」へ。
お肉の苦手な私にとって、人生初のすき家!
私の食べられるものがあるだろうか・・・と心配だったけど、鮭定食があってホッとしました。
意外と、と言ったら失礼だけど、おいしくてびっくり! 
正直、タイ航空の機内食の鮭よりおいしかったです(笑)

~2016年3月18日(金)~

●関空からバンコク乗継でハノイへ

タイ航空673便は関空を定刻通り、18日の00:30に出発。 
シーフードミールを手配していたのに、隣のMさんと同じものだった。
「どこが違うの?」と探したけど、全く同じ(笑) 
そしてこの鮭、あまりおいしくなくて残念。 
関空の「すき家」の方が数倍おいしかった。
タイ航空の機内食っておいしかった記憶があるけど・・・こんなもんだったかな。


タイ航空、関空⇒バンコク便の朝食。


タイ航空、バンコク⇒ハノイの軽食。 
これもシーフードミールって言われたけど、サンドイッチの中身はハムだった(^^;)

乗り継ぎのバンコクでは2時間半くらいあったので、ちょっと迷ったけど余裕で乗り継ぎができた。
バンコクのスワンナブーム空港は2回めだけど、標識が分かりにくいのか、私が方向音痴だからか、毎回スムーズにいかない(-_-;)

●ハノイ到着

9時半頃、ハノイ到着。 
入国審査が結構厳しく、パスポート写真と顔を交互に何度も見てチェックしているのでずいぶん時間がかかっている。
2008年に行った時は全然厳しくなかったのに・・・ベトナムもテロの影響があるのかな?
私の時は、前の人より多く、何度も何度もパスポート写真と顔を見比べるので、我慢できなくて吹き出してしまった。
2年前の写真だけど、そんなに変わったかな~(笑)

そんな感じで、飛行機到着から空港出発まで2時間もかかってしまった。
ハノイのタクシーはぼったくりが多いと言うので、到着ロビーのツーリストカウンターで、定額のタクシーを依頼することにした。
エアコン付きのきれいなワゴン、英語ドライバーなので安心です。
高速道路の通行料込で、片道30ドル、往復で50ドルと言われたので迷わず往復で依頼する。
市内のハノイホテル Hanoi Hotel まで約40分、それほど渋滞せず、12時半頃到着した。

●ハノイホテル Hanoi Hotel


ハノイホテルの部屋。 



今日は、夜の寝台列車でハノイを出発するので、デイユースを手配していた。
ハノイホテルは少し古めだけど、広くて清潔で快適だった。
特筆すべきは、ホテル1階のチャイニーズレストランで、絶品だったので、次回は泊まらなくても、食事だけで訪問したいと思ったほど。


部屋の窓から、ザンボー湖を望む。 
窓が汚いのもあるけど、この日のハノイは霞がかっていた。
もしかしたら中国から飛んできた黄砂かも・・・。

おなかが空いたので、荷物整理は後にして、まずランチを取ることにした。
胃腸の弱い私は、寝台列車でおなかをこわしたら大変なので、初日はベトナム料理をやめて中華にした。
中国の山奥、龍脊棚田に行った時、全然おなかをこわさなかったので、強火で炒めた中華料理は安心なのである。


ホテル1階のチャイニーズレストランにて。
香ばしいガーリックのシーフードチャーハンが絶品で、残すのはもったいなかったので、夜、寝台列車で食べようとお持ち帰りした。


これは空芯菜ではないけれど、おいしかった!

ホテルのロビーでハノイの旅行社の人と待ち合わせし、寝台列車とサパのホテルヴァウチャーを受け取る。
お得なレートで日本円からベトナムドンへ両替もしてもらえた。 
昔はドルも結構使えていたけど、政府がベトナムドンを使いましょう!と決めたらしく、今はほとんどドン表示になっている。
ベトナムドンは単位が大きく計算が難しいので、私たちは「0を2つ取って半分」という計算をしていた。
例えば、20,000ドンなら、0を2つ取って、半分にするので、¥100という風に。
ちなみにベトナムでは、0を3つ省略して、20,000ドンなら、20(Twenty)と言う人が多い。

●ハノイの街へ

午後はタクシーでハノイ教会へ(約15分。64,000ドン=¥320)。
このあたりは、NaguやChie、Hanoi Momentなど、かわいい雑貨屋や刺繍屋が多く、今日は下見だけして帰る。
ガイドブックに緑のタクシーと、青と赤のラインのタクシーが安全と書かれていたので、そのタクシーを探す。
でもやはり人気があるようで、見つけても全部、乗車中なのだ。
タクシー探しに結構時間がかかってしまった。


パリデリ PARIS DELI

ホテルの横に「パリデリ PARIS DELI」を見つけてテンションが上がる。
パリデリは、前回ハノイで、CAさんお薦めのカフェと聞いて、ハノイ教会近くのお店に行った時、おいしいカプチーノに感動したのだ。
カプチーノ(55,000ドン=¥270)はやっぱりおいしくて、梨のタルトとダークチェリータルト(いずれも49,000ドン=¥240)も甘すぎずおいしかった。
Mさんは列車内で食べる夕食のバインミー(フランスパンのサンドイッチ)(85,000ドン=¥420)を購入。

⇒2008年5月 ハノイ・ハロン湾・ダナンの旅行記はこちら

最終日、また同じホテルに戻って休憩をするので、ホテルに残す荷物と、サパへ持って行く荷物に分ける。
サパでお世話になるドライバーさんやガイドさんへのお土産、少数民族の子供たちにあげるお土産、体調が悪くなった時のための非常食など入れていたらすごい荷物になってしまった(^^;)
私の場合、ペットボトルのドリンク(小さいけど)が4本入っているのでかなり重い。
でもこれから乗る豪華寝台特急「ビクトリアトレイン」は、出発まで専用ラウンジでくつろぐことができ、時間になればスタッフが列車まで案内して下さると読んだので、少々重くてもいいか~と安心していた。

●豪華寝台特急「ビクトリアトレイン」乗車


タクシーでビクトリアトレインのラウンジの入っている、TNR TOWERへ。
(タクシー代 50,000ドン=¥250)

TNR TOWERはハノイ駅から広い道路をはさんだ向かい側に立つ高層ビルで、その10階にラウンジがある。
ビルの入口でシュッとした男性が受付をしていた。
そこで荷物を預け、手荷物だけで10階のビクトリアラウンジへ。


ビクトリアトレインの専用ラウンジ。 

期待が大きすぎて、2人であれ?ここ?って感じだった(笑)
資料によると「ラグジュアリーな専用ラウンジでおくつろぎ下さい。」と書かれていたので・・・。
ラウンジが駅の中じゃないこともちょっとびっくりでした(^^;)


窓からはハノイ駅が見おろせる。




お茶のサービス。

ビクトリアトレインの部屋は、デラックス(ベッド2台)とスーペリア(2段ベッドが2つ)があり、私たちはスーペリアを予約していた。
残念ながら、デラックスもスーペリアも同室の人は性別を選べない。
男性だったらいやだな~と思いながら、カウンターの女性に聞くとオランダからの男性2人だった。
さっきエレベーターのところですれ違った、背の高い青年と低い青年と分かる。
Mさんと「カップルっぽいからいっか~。」と笑っていたけど、ベッドにカーテンがついていないと聞いてちょっと悩む。
それはちょっと嫌だな~と困っていたら、カウンターの女性が「1室160ドルで、別の部屋を2人で利用できますがいかがでしょうか?」と提案してくれた。
160ドルなら、と変更してもらうことにした。
これで安心して眠れそうだ。
帰りも4人部屋のスーペリアだけど、相手は女性1名と分かったので変更しなかった。



ビクトリアトレインの出発は22時。 
21時30分頃、スタッフが駅へ案内してくれる。
専用車で送ってくれるのかと思ったら、信号のない広い車道を、クラクション鳴らされながらひぇ~と渡るのだ。
ハノイ駅は、インドの駅を思い出すような独特の臭いで、なつかしさを覚えながら線路を何本も渡ってやっと車両に到着。


正直、「豪華寝台特急」の表現はどうかと思ったけど(笑)、ノスタルジックでいいですね。


ビクトリアトレインの廊下。 

長年磨きこまれた、光沢のある壁やドアがしぶいです。
ドアは中から鍵ができます。

ビクトリアトレインは、サパのビクトリア・サパ・リゾート&スパ VICTORIA SAPA RESORT & SPAの宿泊客だけが乗れる専用列車である。
でも他の会社の寝台車両や座席車両と連結されていて、長~い列車になって運行されていることを知った時はびっくりした。
さすが、ベトナムだな~。 
ヨーロッパの豪華寝台特急を想像してはいけないのだ(>_<)
連結部分は鍵がかかっているそうで、その点は安心である。


廊下に表示の部屋番号。 

スタッフさんも同じ車両のスーペリアルームで寝ている。 
私たちの部屋担当スタッフは笑顔がかわいい親切な女性で、「何かありましたら〇号室に来て下さい。」とおっしゃるので、用事があって行ったら、その女性はいなく、他の女性がスマホをいじりながら、無表情で「なに?」みたいに見られてしまった(笑)


スーペリアルーム。ぼけてしまった。

2人利用の時は上のベッドをしまい込んでくれるので、開放感があっていい。
寝まき用のガウンと、かわいい袋に入ったアメニティが用意されている。


かわいいアメニティ袋には、ミネラルウオーターと歯ブラシ、ミニタオルが入っていた。
タオルは質がよくてうれしい。

トイレは車両の両端にあり、片方は狭く、片方は広い。
広い方しか行ってないけど、きれいで、一流ホテルのようにミニタオルがたくさん用意されていた。
残念ながら写真を取り忘れてしまった。
「停車中は使わないで」と書かれていないので、ちゃんとした水洗トイレなんだ!と感動。
昔、インドで鉄道を利用した時、「停車中は使わないで」と書かれていて、それは線路に直接落としているからだと知った。
今回もそうかな~とびびっていたので、ひと安心(^^)


コンセントもあるので充電できてよかった。


車窓より隣の車両。


ケイタリングメニュー

ダイニングカーでは本格的なフランス料理が楽しめるというので、ワクワクしていたのに、残念ながら今年の1月からダイニングカーがなくなってしまった(T_T)
写真で見たダイニングカーがとっても素敵で、楽しみにしていたのに、残念でならない。
その代わりに、乗車するとすぐに食事やスナック、ドリンクのメニューが運ばれ、注文することができる。
調理するスペースは残しているんですね。

私たちは持ち込みの夕食。
Mさんは、パリデリで買ったバインミーと、ハノイホテルのチャーハン。
私は、まだおなかの様子を見たいので、無理をせず日本から持ってきたレトルトパックのお惣菜を夕食にした。
ベトナムまで来て、初日から日本食とはトホホだけど、おなかをこわすよりマシ!と言い聞かせる。


私の夕食。

最近のレトルト惣菜はレベルが高くてビックリです(^^)
上のチャーハンはハノイホテルからお持ち帰りしたもの。 
冷めてもおいしかったです♪


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