『我が偽りの名の下へ集え、星々』紹介ブログ

カクヨム掲載中、ファミ通文庫より発売予定のライトノベル『我が偽り名の下へ集え、星々』の紹介ブログです。

学園自治会

2017-04-11 | 設定:社会
正式には「帝国学園全校学園自治会」。帝国学園は生徒、学生に対して「身をもって汎銀河帝国の社会制度を体験、学習させる」のが一つの目的であり、その必要性から学園一つがそのまま小国家としての体裁を求められている。その中枢である学園自治会は、その国家の言わば内閣であり、自治会長は首相、大統領に相当。それに適した強大な権限を与えられる。
授業や成績評価、教職員の待遇、また学園が宇宙船を使用している場合の運行や航行ルートの選定は学園の管轄だが、それ以外はほぼ学園自治会に一任されている。また学園側と同様に、学園に駐留している警備隊への出動要請も可能である。しかし出動の可否や出動後の行動内容については警備隊側が独自に判断する。
学園自治会会長は全校生徒、学生から選挙で選ばれる。選挙権は全生徒、全学生にあり、被選挙権は15歳以上の成績優秀者とされている。
会長以外の役員は十人程度まで会長の権限で全校生徒、学生から指名。最低でも副会長を一人指名しなければならない。
自治会の方針に従って学園を運営する執行部員は志願、もしくは会長権限による指名で、概ね100人程度まで任命できる。学園側は成績、素行不良、あるいは卒業間近を理由に会長、役員、執行部員の任命を拒否できるが、その場合は明確な資料を提示しなければならない。
帝国学園は最大で20年間在籍が認められており、学年制度を取っていないので、会長は最上級生とは限らず、また一年一期として最大六期までの再選が認められている。会長職を六期まで務める例はまれだが、平均すると2~3年の任期となる。
学園内の管理はもちろん、食堂や寮、セキュリティやメンテナンスを行う外部業者の選定や折衝にもあたるので、如何に成績優秀者であっても、経験の無い生徒、学生がこなす事は無理な話である。しかし多くの場合、会長となる生徒、学生は前任者からの指名を受けたうえで、いわゆる地盤やコネクションを受け継いでおり、また生家の支援、協力を受ける事も認められている。逆に言うと生家から充分な支援、協力が得られない生徒、学生は会長職に就く事が出来ず、自ずと有力貴族子弟による持ち回りがほとんどで、生徒、学生による選挙は形式だけの有名無実化している。
会長職を退くのは任期満了、諸般の事情による辞任、成績不良などによる学園側からの退任勧告、生徒学生総会に寄るリコール決議、また卒業などの場合である。
会長が退任すると役員、執行部員は総辞職となるが、多くの場合、副会長などの役員が会長から後継指名を受け、そのまま形式だけの選挙で次期会長となるのが一般的である。