みりおんの連載ネット小説

ラブコメ、奇想天外etc。一応感動作あり(かも?)

笑って泣いて驚いて。スッキリしちゃうかもしれないオリジナル小説のご案内。

私の創作書き物です。
コメディ要素を多く含んでおりますので、気軽に読んで頂けたら幸いです。
タイトルをクリックして下さいませ。
このブログでも読めますけど、順序良く最初から読めるように、
投稿している他サイトに飛んで読めるようになってます。

●ネットの恋人(全67話)

●突然の彼女(全45話)

●突然の彼女・エピソード2(全55話)

●突然の彼女3・ファイナルエピソード(全89話)

●ターニング☆ポイント(全5章)

●キスなんかしないでよ(全76話)

●時のイタズラ(全15話)

●あの日の9回ウラ(全40話)

●童貞じゃいられない(休止中)

●ネガティブな恋(全32話)

☆短編読切

●時代のローテーション

●宇宙人日記

電子書籍・電子出版エージェントのでじたる書房 にほんブログ村 小説ブログへ
※尚、作品全ての無断コピー・転載・引用は堅くお断りします。
作品の権利は全て、作者である私(million_hearts、別名ヒロヒトJJ)にあります。

半熟ゆでたまご

2009年05月31日 21時29分48秒 | ★気まぐれ書きコ

このブログのトップページ(メイン)←はこちらから。

なんかむしょうにゆでたまごが食いたくなってですね。
しかも絶対に半熟でw
だから帰宅してから自分で作っちゃいましたよ。

前回トライしたのは数か月前。
ネットで、絶対失敗しない半熟ゆで卵の作り方ってのを実践したのに
見事に失敗ぶっこいた私ww(;´▽`Aアセアセ

でも今日は完璧でした。見事なもんです。
なのに、またまた画像のひとつも撮れませんでした。。
即効食べちゃったからですww

こうしていつも同じパターンを繰り返して、画像が載らないブログ。
それがみりおんのブログなのです<(; ^ ー^)
まぁ卵の写真見たところで面白くもなんともないんですがねw
決定的瞬間でも撮って載せてみたいもんですわ。

さて、47話書こ。。。

46話 こんなときのお邪魔虫

2009年05月29日 23時45分46秒 | Ⅰ:キスなんかしないでよ

このブログのトップページ(メイン)←はこちらから。

              キスなんかしないでよ

プロローグから読まれる方←はこちらから

                 46話
             こんなときのお邪魔虫

 濡れた髪や洋服も乾かぬままに帰宅した。
 結局こんな騒動もあって、リュウヤと落ち着いて話すことはできなかった。
 でも収穫はある。
 帰りはリュウヤのポンコツ車で送ってもらったし、次に会う約束もした。
 なのに車の中では私のリリアに対する幻滅と怒りをリュウヤにぶちまけてばかり。
 興奮状態がおさまらないせいもあって、なかなか本題には入れなかった。
 ちょっと大人げない自分に反省したのは帰宅してからのこと。
 またしてもタイミングを逃す私。

 (;-_-) =3 フゥ

 深いため息。
 車中とはいえ、せっかく二人きりの時間があったのに、ろくな話もしていない。
 しいて言えば、なぜリュウヤは貧乏生活してるのか聞いたこと。
 結構稼いでいたはずだから、もっと良いマンションにも住めるし、こんな軽のポンコツにも乗らなくていいはず。
 だけどそんな疑問もリュウヤの一言であっさり片付けられた。
「俺、車も家にも興味ないから。てか贅沢したいとも思わんし」
 そう言われたら身もフタもない。話しもここで終了。
 ダメな私。それ以上、話を膨らますことができない。
 かつては付き合った仲だというのに。。
 反省ばかりが先に立つ。
 家に着いた時なぜ『ちょっと寄ってかない?』くらいの一言すら言えなかったんだろう。
 所詮これも結果論。あとからそう思うだけ。

 ───次に会うときこそ…
 今度こそ、私のストレートな気持ちを言おう。
 本当は今日もそう決めてたのにリリアに邪魔された。
 でも次こそは最後のチャンスだと思って。
 言葉はシンプルでいい。今までのことを素直に謝って、そして好きという気持ちを伝えよう。
 それで付き合うかどうかはリュウヤの判断。
 私は彼を傷つけた。だから私が判断することじゃない。

 約束はあさっての夕方。
 私の人生において、ひとつのターニングポイントになるかもしれない日。
 待ち合わせ場所はリュウヤの指定で、街の真ん中にあるオアシス広場。
 そばには大河が流れていて、向こう岸に見える都会のコンクリートジャングル群が、夜になると川の地平線に沿って横一線、きらびやかな夜景に変わる。
 まさに夜は灯りが宝石の輝きにも見えるほどのパノラマ状態。カップルたちの定番。
 私も実は2年くらい前に、一度セフレと来たことがある。
 その時の第1印象は、まるで“銀河鉄道999”に乗って、空から観た機械都市の灯りを眺めているように思えた。
 でもセフレにしてみれば、当時は夜景をロマンティックに眺めるというのではなく、野外エッチに萌える場所として単に選んだだけだった。
 
 近くにはオフィス街や芸能プロダクションが多く点在し、リュウヤの事務所もそこから近い。
 彼はは自分勝手に引退宣言はしたけれど、事務所との契約期間はまだ終えていないし、仕事のスケジュールも残っていると聞いた。
 おそらくあさっても、事務所から早く到着できるようにと選んだ場所なのかもしれない。

 ───ピンポーン

 玄関からチャイムの音。
 そう言えば母は留守。リビングに婦人会の打ち合わせで帰りが遅いとの書置きがあった。
 打ちあわせだの会議だのときれいごとの言葉を並べたところで、実質的にはただの飲み会&カラオケ。
 どっちにしろ、私が玄関に出なきゃなんない。
 シャワーも入ったし、もうだるいから居留守使おうかな。。

 ───ピンポンピンポンピンポン!

 なんだろう?このしつこさ。子供?何か緊急の用件?それとも回覧板?
 仕方がないから、様子だけでも見ようと足音を立てずに玄関まで行った私。
 そして覗き穴からそっと外を伺った瞬間、私は息を呑んで思わず後ずさりした。
『なんで?なんでここにいるの?』
と、私の心の声。それが何度も自分にこだまする。
 だって…だってそこには私が子供のころから大キライな人物が立っていたんだもの。。
 しかも母も父もいないときに現れるなんて最悪も最悪!
 困った。本当に困った。どうしよう。。
 困惑する私。でも、追い返すわけにはいかない人物。居留守も使えない人物。
 例えその人が私のトラウマを作った張本人だったとしても…

 ───ギンゾー。。。何で今なのよ。。
                         (続く)
←ランキングに参加してますので、よろしければワンクリック応援(=´ー`)ノ ヨロシク。1日1回有効です。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします。
←ついでにポチッwここでの僕の名前はヒロヒトです。

タイミングわりぃ

2009年05月26日 22時55分05秒 | ★気まぐれ書きコ

このブログのトップページ(メイン)←はこちらから。


えー、車のオイル交換の時期を大幅に超えていました(⌒-⌒;
スタンドでチェックしてもらったら、オイルが真っ黒だのなんだのって。
走行距離も4千キロもオーバーしてましてね。

今日の休みにディーラーでしてもらおうと思ったんだけど、
マツダは毎週火水が休みで無理。
僕の来週の休みは水曜なのでまたまたダメε-(ーдー)ハァ
こうなってくると、ちょっとエンジンが気にかかってきますよホントに。

オイル交換はスタンドでもできるっちゃあできるんだけど、
ディーラーに行った方が顔もきくし、飲み物やおやつも出るんでね。
                (↑そんな理由かよw)
まぁ、あと2週間後の休みに期待するとしますわ。

で、今日のお出かけ先は宮崎県都城市。
最近では東国原知事の出身地で有名ですね。
うちはちょうど県境に住んでるんで、鹿児島市に行くより近いんですよ。

でもそれで今日失敗しました。
実は鹿児島銀行に用事があったんですね。
これが県内ならどこにでも支店があるのに、宮崎県には少ないもんだから、
無駄な距離を走ってしまいましたw

来週の休みの予定はすでに決まっています。
午前中は9時から歯医者。
10時頃、入院中のばあちゃんを見舞って、
11時に眼科で視野検査。
そのあとどっかでランチして、午後3時過ぎには待望の映画、
スタートレックを観に行きます♪

全く、休みの日には執筆予定はありません(ダメじゃんw)

45話 怒りのコント

2009年05月25日 22時43分29秒 | Ⅰ:キスなんかしないでよ
このブログのトップページ(メイン)←はこちらから。
  
        キスなんかしないでよ

プロローグから読まれる方←はこちらから

             45話
            怒りのコント

「黙って聞いてりゃ好き勝手なことグダグダ言いやがってゴラァ!」

 男言葉だろうがなんだろうが、本当はそう言いたかった。
 めちゃくちゃそう言いたかったのに……
 でも言えなかった。。言えなくなってしまった。

 確かに勢いよく部屋には入った。でも目の前にいるのはまばゆいオーラに包まれた妖精。
 悔しいけど可愛い…可愛すぎる。こんな彼女が悪態をついてるなんて信じられない。
 クリッとしたまんまるのつぶらな瞳。髪はショートなはずだけど、ウェーブのかかったウィッグ&エクステ。
 洋服はショートワンピで、いやらしくない程度の光沢が更に彼女の清楚なイメージを引き立たせている。
 そんなリリアの強烈なインパクトにひるんだ私は言葉を失った。

 一方リリアも突然の私の出現に、丸い目を更に大きく見開いて驚きを隠せないでいた。
 不穏な空気。ピリっと引き締まったムード。言い知れぬ静寂。
 けどその静寂は、ほんの一瞬だけで破られた。
 それはリリアが放った次の一言で、私のひるんだ気持ちが一気に吹っ飛んだから。
 

「ば…化けものっ!!」

 明らかにこの女は私を見てそう言った。なぜこの私が化け物なの?
 その答えはすぐにわかった。
 私の立ち位置からすぐ横にある机の上のスタンドミラー。
 そこに映った自分の姿を確認したとき、正直私もビクッとなった。
 雨に打たれて濡れた前髪がまばらに垂れ、その合間から目を覗かせている私。
 洋服も肌にピタッとまとわりつくほどの濡れようで、まさにみすぼらしい限り。
 そんな女が急に人前に現れたら、驚くのも無理はない。
 そりゃ無理はないけど……
 だからって、化け物呼ばわりされる筋合いはない。断じてないわ!

「誰が化けものですって?あ?もういっぺん言ってみなさいよ!」
と、すごむ私。ビビらせてやろうと思ったけど、その甲斐もなくあっさりスルーされた。
「あ、お部屋の消臭剤と同じ匂い」
「Σ|ll( ̄▽ ̄;)||l」
 リリアは天然なのか頭の回転が速いのか、すでに冷静になっていて、私を頭の先から足の先まで見下ろしている。
 そしていかにも『アタシの勝ちね』と言わんばかりの勝ち誇った表情。
 これは私の被害妄想なんかじゃない。

「誰?」
 リュウヤに目配せして言い放つリリア。
「この人は…俺の…」
「あーわかった!」
 リュウヤが言い終わらないうちに言葉を遮るリリア。
「この人…もしかしてアレじゃない?ほら、あなたがテレビで言ってた人。6年か8年かずっと好きだったっていう…」
「だったら何だって言うのよ!」
 できるだけ低い声で言った私。こんな時、高音でわめくような声なんか出したら、余計リリアに見下されるだけだもの。
「ふーん。本当だったんだ。てっきり作り話かと思ってたのに」
 リリアは腕組みをしながら、ふてくされたような態度をした。
「リュウヤにはアタシより、そっちの一般人の方がお似合いね。フッといて良かったわ」
 再び沸々と湧いて来る私の怒り。
「あんた有名人だからって、ナニ様のつもり?」
「アタシはリリア様よ。くたびれた芸人に捨てられた女って世間にレッテル貼られたみじめなモデルよ」
「みじめですって?」
「みじめよ。だってそうでしょ。アタシにもプライドってもんがあるわ」
 驚いた。よくもシャアシャアと言えるものだ。
 普通、自分にそんな嫌味な部分があったとしても、自分が有名人なら人前では隠すもの。
 私の声が怒号に変わる。
「ふざけんじゃないわよ!あんたね、リュウヤがどれだけあんたを気遣ってしゃべったと思ってんの!」

 リリアはやれやれといった表情で、私から目線をそらせた。
「もういいわ。リュウヤはアタシのお下がりだけど、あなたにあげる。別に恨まないから安心して」

 私はもう我慢できなかった。この物言いはなんだ?まわりからチヤホヤされすぎるとこうなるのだろうか?
 私の煮えくり返るこの気持ちを、言葉に表すのはもう無理。限界。

 足早に4,5歩ほどリリアに歩み寄った私。
 そのときすでに私の右手はサイドハンドの投球フォーム。

 ────パシーンッ!

 無言で平手打ちをお見舞いしてやった私。
 リリアは体のバランスを崩して床にへたりこんだ。
 頬をおさえて再び彼女が私に視線を合わせたとき、その目はもう涙目だった。
「親にもぶたれたことないのにっ!」
 甲高い声で何を言うかと思ったら、こんなふざけたこと言うリリア。
「ガンダムのアムロみたいなこと言ってんじゃないわよっ!」
 私のこの言葉になぜかリュウヤが反応。
「安佳里、そんなことよく知ってるな。タイムリーだったっけ?」
「バカ!再放送に決まってるでしょ!」

 ぶたれてからのリリアは態度が急変。
 ふてぶてしさから一気にわめき散らすようになった。
「なによもうっ!ほっぺた腫れたらどうしてくれんのよ!」
「知らない」
「お仕事できなくなったら責任取ってもらうわよ!傷害罪で訴えるからっ!」
「どうぞどうぞ。そのときは私が世間に全てを公表するわ」
「うぅ……」
 今度は私が1枚上手。私の勝ち。
 ……だと思ったら、リリアの意外な反撃が待っていた。

「なにさ変態っ!」
「は?」
 怒るよりもマジでキョトンとした私。
「何言ってんの?なんで私が変態なのよ!」
 リリアが頬をおさえながら言う。
「どこから盗んで来たのよそのパンツっ!」
「パンツ?え?パンツって……あ!」

 ガ━━ΣΣ(゜Д゜;)━━ン!! 

 そう言われて自分の身なりをチェックした私。
 すると、とんでもないことに気がついた。
 私の左腕には、しっかり男性用のパンツがヒジまで通されていたのだ。
 しかも生乾きのエロいブリーフが。

「こっ、これは…」

 私は激しく動揺した。
 もちろんこれはとなりのベランダから風で流されて来たもの。
 あのとき、リリアに対するあまりの怒りに、私はこのパンツを投げるどころか、腕に引っ掛けてしまったまま部屋に突入したらしい。
 でも、こんな小ざかしい女に付け入るスキなど与えたくない。
 そんな私が何とかこの場をごまかそうと、アドリブで出たとっさの行動は、このパンツをリリアの頭からかぶせることだった。

ヘ (≧□≦ヘ)きゃーー♪

「うるさいっ!タレントならこれくらい平気でしょ!」
「アタシ、お笑いじゃない!モデルだもん!」
「お笑いをバカにすんじゃないわよっ!人前でバカを見せる人ほど、賢い人なのよっ!」
 私はパンツを彼女の顔まで引っ張り下げた。
「うっ!く…くさいっ!ゲホッ!」
 パンツにむせるリリア。
「ウソおっしゃい!ちゃんと洗濯してるはずだわ」
 私はリリアから離れ、リュウヤの脇に。
 彼女は自分で頭からパンツを脱いで、泣きながらわめいた。

「もういやっ!アタシ帰るっ!」
「あんたが勝手に来ただけでしょ!何しに来たのよ全く!」
「リュウヤに土下座してもらうためよ。でももういい。顔も見たくない!リュウヤもあなたも!」
「それは私も同じよ。サヨナラ梅子ちゃん」
「!!!」

 リリアはワンピースを翻し、勢いよく無言で玄関へ。
 彼女がちょうどドアを開けたところに、見覚えのある男が顔を覗かせた。
「あの…すみません。僕の下着がこちらに…あっ!それ…」
 ハッとしたリリアが手に持っていたブリーフを男に押しつけた。
「男ならボクサーパンツ履きなさいよっ!もうっ!」
 そんな捨てゼリフを残して彼女は早足にこのアパートから出て行った。
 でも言ってることは適格で、私もその意見には同感。ボクサーパンツが好き。
 今そんなことを言ってる場合じゃないけれど^_^;

 玄関の前でとなりの男が放心状態になっている。
「どうかしましたか?」
とリュウヤ。
「あの…今の横瀬リリア…ですか?」
「…まぁ、そうだけど」

 ────オオーw(*゜o゜*)w

 頭モシャモシャ男のキモい雄たけび。
「横瀬リリアが僕のパンツを持っていたなんて、信じられない!」
「持ってただけじゃないわ。かぶってたのよ」
「!?工エエェ(゜〇゜ ;)ェエエ工!?そんなバカな!」
「本当よ」
「だってまだ洗濯してなかったのに!」
「(ノ__)ノコケッ!」

 男の表情が驚きから一変、至福の喜びに変わった気がした。
「もう、このパンツ絶対洗わないぞっ!」
 そこでリュウヤがボソッと一言。

「洗えよ」 
                   (続く)
←ランキングに参加してますので、よろしければワンクリック応援(=´ー`)ノ ヨロシク。1日1回有効です。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします。
←ついでにポチッwここでの僕の名前はヒロヒトです。

44話 リリア登場

2009年05月21日 23時30分16秒 | Ⅰ:キスなんかしないでよ

このブログのトップページ(メイン)←はこちらから。

           キスなんかしないでよ

プロローグから読まれる方←はこちらから

              44話
             リリア登場

「いや…俺的にはこの方が良いと思って…」
 リュウヤの明らかに困惑してるような声が聞こえて来る。
「ふざけないで!アタシ、みんなから笑い者よ。落ち目の芸人なんかに愛想尽かされて気の毒ねって」
「ええっ?そんなストレートに言われるもんなのか?」
「まわりの目をみればわかるわ。捨てられた子猫でも見るような目で私を見るもの」

 自分を子猫に例えるなんて『私って子猫のように可愛いんだから!』と言ってるようなもの。
 それに実際には言われてないことを、想像だけでリュウヤに怒りをぶつけるなんて被害妄想もいいとこ。
 徐々にムカつきレベルが増す私。

「でもさ、それってまわりが心配してくれてるからじゃないのか?」
とリュウヤ。でもリリアの語気は強くなるばかり。 
「あんたバカじゃないの?みんな心の中ではザマアミロって言ってんのよ!」

 驚いた。こんなに口が悪くて気の強い一面を持つリリアなんて、当然ながら画面で見たこともない。 
 たまに見るモデル雑誌にも、キュートで可愛い笑顔を振り撒いている彼女。
 しかも可憐という言葉がピッタリくるほど、しとやかな物静かなイメージが出来上がっていて、同姓からも憧れ的な人気がある。
 人って見かけだけではわからないものだとつくづく痛感した私。
 チラッとベランダ前の路地を見る。誰も通行人はいない。一応、今のところはは一安心。

「じゃあ、俺はどうすれば良かったんだよ?正直に『僕は横瀬リリアに捨てられました』って言えば良かったのか?」
と、リュウヤの反論。心の中でひそかに彼を応援する私。
「それも絶対ダメ!私のイメージが悪くなるでしょ!マスコミに何書かれるかわかったもんじゃないわ」
「男を手玉にとる女とか?」
「私にケンカ売ってんの?落ち目のあんたに言われたくないわ」
「梅子あのさ…」
「ちょっと本名で呼ばないでっ!」

 ───|* ̄m ̄)プッ。リリアの本名は梅子なんだ。。

 ムカつきながらもイメージに合わないその名前に、思わず忍び笑いした私。
 外は少しずつ風が強くなって来た。小雨がベランダに差し込んで、私の服も濡れ始める。
 でも私はじっと我慢した。リュウヤがこの女を一刻も早く追いだしてくれるよう願いながら。

「もうあんたに本名で呼ばれる筋合いなんか……んっ?」
 リリアの言葉が止まった。
「どうした?」
「香水のにおいがする。誰かいるの?」
 私の胸の鼓動がドクンと鳴った。ヤバい…
「誰もいねぇよ。さっき部屋に消臭剤まいたから…」

 ───私の香水は消臭剤と同じ香り?(⌒-⌒;

 5,6秒の沈黙、再び口を開いたのはリリアから。
「ねぇ、なんでカーテン閉めてるの?」

 ───(゜o゜;)/ギク!

 リリアは何かを感じ取ったらしい。
 マジやばい。私は心の中でこっちにだけは来ないでと念じていた。
 困ったときの神頼みなど、通用しないと知りながら。

「いつも西日がまぶしいんだ。それよりもさっきの話しだけどさ。俺は梅子にケンカを売ってるつもりなんて全くない」
「だから梅子って呼ばないでって言ってるでしょ!」
「ごめん。つい……でもさ、結局、君は俺にどうして欲しかったんだよ?」
「黙っていれば良かったのよ!」
「そんな無茶苦茶な…あれは生放送だったんだ。あのアナウンサーの質問を交わすことなんてできなかったし…」

 話しが本題に戻って、ベランダへの疑惑はなんとかおさまり、胸をなで下ろす私。
 そんなとき、なぜか私に次なる試練が。
 しゃがみ込んでいる私の頭の上にバサッと何かが飛んで来て覆いかぶさった。
 あまりにも突然のことで、驚きの声を出す寸前だった私。
 すぐさま、頭上のモノを手に取り確認する。

 ───Σ|ll( ̄▽ ̄;)||lパ、パンツ!!

 それは男物のブリーフで、しかもまだ半乾き。
 どうやらこの強風で隣のベランダから飛んで来たらしい。

「す、すみません…」
 背後から例のモシャモシャ頭の男の声。まだいたなんて。。
 振り向きざま、無言でギロッと睨みつけると、男がビクッとしたのがわかった。
 でも私はすぐに、部屋の中の会話に引き寄せられる。

「芸人なら、ちょっと笑わせて話しをはぐらかすくらいしてよね!」
「無理だよあのときは…」
「そんなんだからすぐ落ち目になるのよ。もっと言いようがあるでしょ!」
「どんな?」
「お互いが自然に合わないなって思うようになったとか、スケジュールのすれ違いで会えなくなったとか、ちょっと考えればいくらでも言えるじゃない!」

 なんて女だろう。リュウヤをフッておきながら、その言い方はないんじゃないの?
 ましてや、リュウヤはリリアを気遣った上でウソをついてたっていうのに。
 雨に打たれている冷たさよりも、私の怒りの感情の方が沸々と煮えたぎっていた。
 その後もリリアは一方的にリュウヤを責める。

「アタシのみじめな思い、あなたにはわかるはずもないでしょうね。もう一生の汚点よ」
「・・・・」
「アタシの傷ついたプライドをどうしてくれるの?責任とってくれるの?」
「そう言われても…」
「あなたは引退すればいいだけの話だけど、アタシはまだまだ花を咲かせるの。なのに枯れて行く芸人にコケにされることがどれだけ屈辱かわかる?」
「・・・・」
「せっかくアタシのおかげで世間から注目の的にさせてやったのに!恩をアダで返すってこのことね。この恥知らず!」

 もう限界。とても聞いてはいられない。
 私の怒りはすでにピーク。
 許さない!リリアを絶対に許さない!芸能人かモデルか知らないけど、私にとっては上司でも何でもないただのゲス女。

 ───よし決めた!

 意を決した私は毅然と立ち上がり、勢いよくベランダを開けて中に乗り込んで行った。
                       (続く)
←ランキングに参加してますので、よろしければワンクリック応援(=´ー`)ノ ヨロシク。1日1回有効です。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします。
←ついでにポチッwここでの僕の名前はヒロヒトです。

さんま御殿

2009年05月19日 21時32分12秒 | ★気まぐれ書きコ

このブログのトップページ(メイン)←はこちらから。

午後8時30分頃。

僕が帰宅してテレビを観ながら夜ごはんを食べてる平均時間です。
今日はさんま御殿の放送日でした。
別に毎週観る習慣はないんですよ。
たいてい、あちこちの番組を数分ずつかけもちで観てますから。
火曜は、たけしのブラックホスピタルも観たり。

今日はお笑い芸人の歌合戦もやってましたね。
長くは観てないけど、ダンサーにスクールメイツがいたので、
まだ顕在なんだなぁとなぜか懐かしく思った次第w

で、毎週ちょこちょこさんま御殿を観ていると、今日もそうなんですが、
鹿児島県霧島市からの投稿がいまだに多いこと多いこと。
まるで『さんま御殿に応募しよう会』でも発足してるようなしてないような。

霧島市って僕が在住しているとこなんですけど、僕は全く投稿してませんからねw
近所の人かもしれませんがねw
僕がかつて応募したのは、4コマ漫画用のストーリー。
昔、ネットで募集してたんですよ。小銭でも稼げるかなと思いまして。
でも、いつも書留で送られて来るのが1000円だったんでやめましたw

採用されたアイデアは漫画家さんに描いてもらって雑誌に載るわけですが、
その通知の知らせがいつも、とっくに販売期間が過ぎてから届いてたので、
自分のアイデアが漫画化された作品を読んだことがありませんw

さて、明日は朝9時半に歯医者。
その後は、回転寿司のスシローの全皿90円(税込)キャンペーン中なので
食いだめして夜は食べませんw

43話 隠れた場所から

2009年05月17日 22時32分18秒 | Ⅰ:キスなんかしないでよ
このブログのトップページ(メイン)←はこちらから。

           キスなんかしないでよ

プロローグから読まれる方←はこちらから

              43話
            隠れた場所から

「シーッ!聞こえる聞こえる!」
 リュウヤがかなり焦りながら私の腕を引いて立ち上がらせた。
「居留守つかえばいいじゃない?」
「もう無理だ。ちょっと待っててくれと言っちまった(⌒-⌒;」
「バカ…(-_-;)」
「あ!そうだ。安佳里の靴が玄関に…」
「ダメじゃん^^;」
 リュウヤはドタドタとした足音も立てずに、流れるようなスリ足で一目散に玄関へ。
 まるで祖先が忍びだったような小刻みな足の運び。
 再び戻った彼の手には私のローファーが握られていた。
「うまいだろ。俺の先祖、伊賀者だったらしいんだ」
「やっぱり…^^;」

「安佳里、ベランダに出て!狭いけどちょっとの間我慢してくれ」
「クローゼットとかないの?」
「ねぇよそんなの。さ、早く早く」
 
 背中を押されながらベランダへと追いやられる私。
「待たせた理由をどう言わけするつもり?」
「今、素っ裸だから服着るまで待ってくれと言ってある」
「急によくそんなこと思いついたわね」
「まぁな。じゃあ悪いけどこの靴持ってベランダのわきの方へ行ってくれ」
「わき?」
「カーテンはするけど、シルエットが映るかもしれんし」
「なんか怖い…」
 まさかここに来て隠れるなんて思ってみなかった。
 言い知れぬドキドキ感が私を襲う。
「ごめんな。じゃあ」
 リュウヤはそう言い残して、私が外に出るなりベランダもカーテンも素早く閉められた。

 古いアパートにしてはベランダがあるなんて珍しい。
 とは言っても、人ひとりがギリギリ立っていられる幅。
 しかも柵の高さは私の腰よりやや低く、体のバランスを崩すと外に落ちてしまいそう。
 そもそもこのベランダは、人が出て外の風景なんかを眺めるためのものじゃなく、きっと鉢植え置場が洗濯物干場なんだ。
 とにもかくにも、ここが2階じゃなくて良かったと思うばかりの私。

 リュウヤの指示通り、ベランダの外枠の端に身を置いた私。
 通行人に見られはしないかと、また別な理由でハラハラドキドキ。
 恥ずかしさも加わって、その場にしゃがみ込みながら何気に見た隣のベランダ。

 ───男っ!

 目と目が合ってしまった。
 そこには髪の毛モシャモシャ頭の男が、パンツ一丁姿でこちらを見ている。
 しかも別なパンツを両手に広げながら固まっている。なぜ?

 ───へ、変態だっ!

 私の表情を読み取ったのか、ストップモーションの魔法が解けたモシャモシャ頭が口を開いた。
「あの…俺、変態じゃないッスから。洗濯物取り込んでただけッス」
 
 なるほど。そう言われてみればそうだ。
 隣のベランダの上方には、洗濯ロープが長くかけており、衣類の数々が干されている。
 パンツを両手に持っていた理由がようやくわかった。
 とりあえず、男の言い訳は正しそうだったので、軽く苦笑いの会釈をする私。
 考えてみれば、こんな狭いベランダに突っ立ている私だって、隣からしてみれば怪しい女。人のことは言えない。
 これ以上、この男と会話する気もさらさらないし、関わりたくもないので、180度そっぽを向いた。

 そんな矢先、わずかに開いた戸の隙間から、声が漏れ聞こえてきた。
 明らかに女の声。それは紛れもなく、横瀬リリアその人の声であるのに間違いなかった。
 私はその場にしゃがみ込み、開いた戸の隙間に聴き耳を傾ける。
 盗聴は悪いことだとは知っているけど、聴かずにはいられなかった。
 リリアの第一声。それは清純派であり、おしとやかキャラとして人気の彼女とはかけ離れた言動だった。

「アタシに赤っ恥かかせて、あんたナニサマのつもり?」
                      (続く)
←ランキングに参加してますので、よろしければワンクリック応援(=´ー`)ノ ヨロシク。1日1回有効です。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします。
←ついでにポチッwここでの僕の名前はヒロヒトです。

あやしいのなんの

2009年05月16日 23時29分36秒 | ★気まぐれ書きコ

万引きはよくされます。子供に。
僕は長年、菓子バイヤーであります。
時代がいくら変わっても、子供の万引きは収まりませんね。
もちろん、怪しくてマークしてる大人もいますけどね。

今日も僕をチラ見しながら警戒しているクソガキが4人ほどいました。
行動も時間をズラしながら、その場から遠ざかり、また戻って来る。
すんごく怪しいです!

明日、同じことしたらタダじゃおかんぜよ!

メド

2009年05月14日 23時28分50秒 | ★気まぐれ書きコ
このブログのトップページ(メイン)←はこちらから。
 

 連載『キスなんかしないでよ』の完結メドがようやく固まりつつあります。
 あらかじめ考えていたラストを、途中で全て変更するのって厳しいね^_^;

 あーでもない、こーでもない、
 あーすれば面白みに欠ける、こーすれな辻褄が合わない、

 まぁ一時は何も思いつかなくて、放置しかないと思ったりしましたw
 でも結局使えるアイデアって、絞り出して考えたストーリーじゃなくて、
別なことしてるとき不意に思いついたものが、一番良かったりします。
 今回もそうでしたw 
だったら普段から別なことしてろと言われても困りますけどね( ̄ー ̄;


 こないだ眼科行ったら言われました。
パソコン用のメガネを作った方がいいって。
んなもんだから、僕の定額給付金はおそらくメガネ代に消えてしまうことでしょう。
つまらんなぁ。。。

スタートレック

2009年05月13日 22時19分29秒 | ★気まぐれ書きコ
このブログのトップページ(メイン)←はこちらから。

5月12日にスタートレックのジャパンプレミアがあったようです。
僕は、言わずと知れたトレッキー(実際は言わないと知ってもらえないw)
23世紀舞台の初代スタートレックTVシリーズから、24世紀のTVシリーズ。
その他映画10本全て観ております。

アメリカ人なら誰でも知ってる宇宙船USSエンタープライズ。
スペースシャトルや米軍空母の名前にもなるほど有名なのです。

2002年の10本目で全て完結ということで、寂しい思いをしてましたが、
続編という形ではなく、カーク船長の少年時代からの成長物語ということと、
JJエイブラムス監督作品ということで、期待大であります。

プレミアに行った感想をブログに書いてる真鍋かをりさんも、スタートレックは一度も観たことないのに絶賛しています。

日本では今月29日から公開。
全米ではすでにこの3日間で80億円の興行成績。
世界23カ国でも現在ランキング1位を記録しているお化け映画です。

人間ドラマ重視のSFですから、ジャンルに関係なく楽しめると思います。
まぁ、まだ観ていない僕が言うのもなんですがね。。(⌒-⌒;