みりおんの連載ネット小説

ラブコメ、奇想天外etc。一応感動作あり(かも?)

笑って泣いて驚いて。スッキリしちゃうかもしれないオリジナル小説のご案内。

私の創作書き物です。
コメディ要素を多く含んでおりますので、気軽に読んで頂けたら幸いです。
タイトルをクリックして下さいませ。
このブログでも読めますけど、順序良く最初から読めるように、
投稿している他サイトに飛んで読めるようになってます。

●ネットの恋人(全67話)

●突然の彼女(全45話)

●突然の彼女・エピソード2(全55話)

●突然の彼女3・ファイナルエピソード(全89話)

●ターニング☆ポイント(全5章)

●キスなんかしないでよ(全76話)

●時のイタズラ(全15話)

●あの日の9回ウラ(全40話)

●童貞じゃいられない(休止中)

●ネガティブな恋(全32話)

☆短編読切

●時代のローテーション

●宇宙人日記

電子書籍・電子出版エージェントのでじたる書房 にほんブログ村 小説ブログへ
※尚、作品全ての無断コピー・転載・引用は堅くお断りします。
作品の権利は全て、作者である私(million_hearts、別名ヒロヒトJJ)にあります。

今日の新製品

2006年06月30日 21時55分14秒 | ★お菓子レポートその他
これはトーハトの
『ビーノ・柚子こしょう風味』です。
ボイスでも言ってますけど、ピリッとした大人の味で
子供向けではないですね。
2度目は・・多分買いませんw
夏季限定の1発企画ものとでもいいましょうか。。
あ、最近はそんなお菓子ばかりなんですけどね。

こんな時間だからあまり食べないようにしよっとw
←1日1回ワンクリック有効です。応援(=´ー`)ノ ヨロシクです。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします。

ちこっとトラブル。。。

2006年06月29日 23時27分23秒 | ★気まぐれ書きコ
数日前、愛用のコードレス光学マウスが突然壊れたようで、
急いでヤマダ電機で買って来ました。
新しいマウスもコードレスの電波式のやつです。

で、最初の3日間は普通に使えたんだけど、
これまた急に使えなくなり、ブログの更新よりも復旧に四苦八苦してました。
不良品なのかどうかもわかりません。

今は職場のパソコンからシリアルマウスを勝手に外してきて
自宅に持ち帰り更新してるっちゅうわけです。←ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ
明日また出勤時にはマウスを持参して行かねばなりませんw

てなわけで、哀れだと思ってくれる方、下のクリックお願いします(*^.^*)エヘッ
←1日1回ワンクリック有効です。応援(=´ー`)ノ ヨロシクです。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします

ネットの恋人 第7話

2006年06月27日 23時42分29秒 | F:ネットの恋人
              ネットの恋人
第1話はこちらから←
                第7話
            
 一星から見たロビンの印象は、思ったより小柄だということだった。
それほど派手さもないが、かと言って引っ込み思案そうにも見えない。
初対面でもしっかりと目をそらさずに一星と顔を合わせている。
きっと自己主張もしっかりできる人なのだろう。
特別な美人ではないが、普通に綺麗で清楚な女性だと一星は思った。

「はい、そうです。俺がポンスケです。」
「(*^m^*)フフッ」
「(?_?)え?なんかおかしかった?」
「あ、ごめんなさい。目の前でポンスケって聞くとつい・・」
「あぁ、そっか。リアルでハンドルネームを呼ぶのって妙な感じだもんな。」
「でしょ?」
「そうだねロビン。( ̄m ̄o)プ」
「 (o^-^o) ウフッ。なんか変よね。」
「じゃあリアルでは本名で呼び合う?」

 こう聞かれて和代はハッとした。
そういえば、ロビンの本名なんて全然聞いてない。でも自分の本名を教えるわけにもいかない。
「そうねぇ・・どうしようかな。。」
和代の中で一気に緊張が高まったが、できるだけ相手に悟られないように冷静さを装った。
「それはもっとお互い慣れてからにしない?急に呼び方変えちゃうとなんかよそよそしい感じしない?」
「まぁそれもそうかもしれないな。。じゃあ、しばらくはこのまんまということで。」
「うん。」
 和代は内心胸を撫で下ろしていた。
『ε- (^、^; ふぅ。最初からこれじゃまだまだ苦難の道がありそうだわ。。ホントにこんなことしてていいのかなアタシ。』

 一方、一星にしてみれば、この少しの会話で緊張が和らいだ気がした。
『よし、とりあえず嫌な顔もされてないし、お互い少し笑えたし、あとは俺がしっかりしなくちゃ。。』
決意も新たに一星は彼女に話しを切り出す。

「ロビン、もう昼だからランチしようよ。」
「うん。そうだね。実は朝食べてないのアタシ。」
 ここで一星は『何か食べたいものある?』とは聞かないと決めていた。
最初は男のリードが肝心だ。素早く主導権を握り、決断力が早い男だということを印象づけなければならない。
「今日もこんなに暑いしさ、冷たいものがいいだろ?」
「うん。そうね。あまり汗はかきたくないかも。。」
「じゃあロビンさ、ざるそばと冷やし中華、どっちが好き?」
「冷製パスタ。。」
「(ノ _ _)ノコケッ!!」
「(*^.^*)エヘッ。ごめんね。ボケちゃったw」
「いやいや、へーきへーき。でもパスタは全然思い浮かばなかったよ(^_^;)」
「おそばでいいよアタシ。ヘルシーだし。」
「ほんとに?無理に合わせなくていいんだよ?」
「ううん。ちっとも。」
「よしわかった。じゃ冷たいざるそば食べに行こう!」
「はい!」

 一星は少し不思議に思った。1年間もリアルで会うのをあれほど嫌っていたロビンが、会っていきなりこれだけ親しみやすい話し方をしてくれる。
彼女に何か吹っ切れたものがあるのだろうか?
チャットでの彼女とは伝わってくるイメージが微妙に違っている。
声もわずかにリアルの方が低いように感じる。

 まぁ・・ネットのイメージは俺の固定観念だしな。今が本当の彼女なんだし。。


 和代は一星に対して第1印象から親しみを覚えていた。
顔はジャニーズ系でもおっさんでもなく無難な感じ。でも発する言葉ひとつひとつに優しさがある。

『この人は悪い人じゃない。楽しく付き合えそう。。やっぱりアタシじゃなくロビンが会うべきだったのかも。。』
一星に対する安堵感と同時に、自分がロビンを名乗っている後ろめたさも痛烈に感じていた。
『でも・・・これがロビンの希望なんだし。。仕方ないことなのよね。。』
 こう割り切るしか今の和代にはすべがなかったのである。 
              (続く)
←1日1回ワンクリック有効です。応援(=´ー`)ノ ヨロシクです。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします。 

ネットの恋人 6話

2006年06月26日 23時44分40秒 | F:ネットの恋人
              ネットの恋人
第1話はこちらから←               
                第6話
              リアル初対面

 幸村一星は、ロビンとの待ち合わせ場所で約束の時間よりも早めに到着して待機していた。
ここは待ち合わせ場所としてはメジャーな場所で、他にも数人の男や女が待ち人来たらずで、退屈そうにたたずんでいた。
なにせ、ロビンの顔は知らない。チャットでも顔写真の1枚でさえ見せてくれなかった。
逆に一星は自分の写真をロビンに数枚転送している。
 つまり彼女の方から一星を見つけて話しかけてくれるまではどうしようもないのだ。

 近くを女の子が通るたび、この子じゃないかと食い入るように見つめてしまう一星。
チラッと目が合った子がいた。首を少しかしげている。

 あの子かな。。。?

一星はニコッと微笑んでみる。
すると、とたんにその子に『はぁ?』みたいな顔をされてプイッとよそ見をされた。

 ヤバ・・人違いか。。。;^_^A

 どうやらナンパ師だと思われたのかもしれない。
一星は少し反省してあまり辺りをジロジロ見ないことにした。

 しばらくして、同じ場所で待機していた一人の女性からいきなり話かけられた。
「あのぅ・・」
「え・・?」
もしやこの人がロビン?と一星はとっさに思う。
「失礼ですけど。。」
「はい。俺がポンスケですけど。」
「はぁ?」
「はぁってその・・俺はポンスケで。。君はロビンじゃ?」
「ち、違いますけど(?_?)ただ、あなたのTシャツに値札がついてるもんだから気になって。」
「Σ(ノ°▽°)ノハウッ!値札がっ!!」
 普段、着るものに興味のないズボラな一星は、色のすすけたような何年も着ている服しか持っていなかったので、ここに来る前にユニクロで780円のTシャツを買い、試着室でそのまま着替えて来たのだった。
「お、教えてくれてありがとうございます。(^□^;A」
「いえ別に・・あの、ポンスケって本名なんですか?」
「え?とんでもない。これはハンドルネームでして。。」
「あぁ・・そうだったんですかぁ。クスクス・・」

 この知らない女性に忍び笑いされて赤っ恥をかかされながらも、一星は再び冷静さを取り戻し、ロビンを待っていた。
だが内心は当然のごとく鼓動が高鳴り、息苦しさまで感じるほどになっていた。

 それにしても今どき携帯も持ってないなんて。。ロビンの家はよっぽど貧乏なんだろうか?

 こんなちょっとした疑問を頭に浮かべているとき、後方からいきなり呼びかけられた。
「ポンスケさん・・ですか?」

 キタ━━━(((((゜(゜(゜(((゜゜∀∀゜゜)))゜)゜)゜)))))━━━!!!!!! 

 当然、一星は彼女がロビンの身代わり、水口和代であることなど知らない。。。
                       (続く)
←1日1回ワンクリック有効です。応援(=´ー`)ノ ヨロシクです。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします。  

新連載 第5話

2006年06月25日 22時58分52秒 | F:ネットの恋人
               ネットの恋人
                 第5話
               代役の学習

 水口和代は部屋で黙々と情報のおさらいをしていた。
5分程前にロビンとのチャットを終えたばかり。
そこでポンスケの特徴や性格。食わず嫌いなものや好きな歌など、いわゆる彼の情報を伝授された。
そう、つまりロビンが和代を代役にいよいよポンスケとリアルデートをする決意をしたのである。
 和代としては気乗りはしなかったが、一度承諾したからにはネットの親友として裏切るわけにはいかないと思っていた。
 さっき終わったチャットの中でもそのことは伝えた。

kazupon_v:ねぇ、やっぱりやめない?うまくいきっこないよ。
robin830:大大丈夫よ。まだ面識ないんだし。
kazupon_v:なんか心苦しいな。。彼はあたしをロビンだと信じて来るんだよ。
robin830:そうだけど・・仕方ないもん。
kazupon_v:正直に病気のことは言えないの?
robin830:それを言うくらいならもうネットもチャットもやめる。パソコンも触らない。
kazupon_v:そう。。。

 和代は府に落ちなかった。
それだけの覚悟があるくらい、自分の身の上を言いたくないものなの?
何も病気は恥じゃない。正直に言って、それで無理ならそんな男なんて最初からいらない。
 だが和代がそう思ったところでどうにもならない。ロビンが決めたことだ。
それに協力する返事もしてしまったんだし。

kazupon_v:ちょっと心配なのはね。。
robin830:うん。なあに?
kazupon_v:もしよ、もし彼がアタシにキスとか迫って来たらどうすればいいのか。。
robin830:最初のデートからそんなことしないよ。
kazupon_v:それはどうかなぁ?だってネットで1年も付き合ってるんでしょ?
robin830:そうだよ。
kazupon_v:ならお互いの気持ちはわかってるはずでしょ?リアルで会ってしまったら・・もう行動するしかないっていうか。。
robin830:ポンスケが我慢できなくなって野生化するんじゃないかってこと?
kazupon_v:うん。。
robin830:それはあり得るかもね。
kazupon_v:Σ|ll( ̄▽ ̄;)||lそ、そんな簡単に言わないでよぉ。困るでしょ。アタシもロビンも。
robin830:でもまだすぐにそこまでは。。
kazupon_v:ちょっと聴きづらいんだけどさ。。聞いていい?
robin830:遠慮しなくていいよ。何でも聞いて。
kazupon_v:あのね。。ロビンは彼と・・その。。チャットエッチはしたの?
robin830:あぁ・・う、うん。。ボイスするようになってから・・しちゃった。(*v.v)
kazupon_vガ━━ΣΣ(゜Д゜;)━━ン!!ショックぅ~!
robin830:ポンスケはやさしいリードだったよ。
kazupon_v:いえそうじゃなくて・・(^_^;)それだったら尚更リアルで会うとすぐにエッチってことにも成りかねないじゃないの!
robin830:そうよね。。その時はうまくごまかして。今生理だとか。
kazupon_v:その時はそれで良くてもその次からはどうすんのよ?
robin830:言い訳なんていくらでもあるわよ。すぐにエッチに走る人は体だけが目的みたいでヤダとか言えばいいのよ。
kazupon_v:な、なるほどね。。
robin830:体調の不調も訴えてもいいし、このあと別な約束があるって言ってもいいし。
kazupon_v:でもこれが続いて行くとなんか泥沼状態にならないかしら?怖いわアタシ(⌒-⌒;
robin830:初めてみなきゃわかんないわ。とにかくポンスケの情報はちゃんと教えるから暗記してね。
kazupon_v:ホントにいいのね?これで。
robin830:うん。。
kazupon_v:じゃあ最後に1番気になることだけどね。
robin830:うん?
kazupon_v:最近ロビンはボイス始めたでしょ。彼はもう聴いてるけどアタシは知らない。
robin830:あ!そうだったよね。ごめんねかずぽん。今すぐボイスしよっか?大丈夫?
kazupon_v:ヘッドセットがあるから聴くのは大丈夫だけど、部屋に妹がいるからアタシはしゃべれない。
robin830:じゃあ私が話すね。これで安心するでしょ?
kazupon_v:てかね、アタシが心配なのはポンスケさんはロビンの声を知ってるわけだから、アタシとデートのときに声でバレるってことよ。

 和代がそうログで打つや否や、いきなりロビン側からボイス回線が開いた。
「ボイスでは初めまして。かずぽん。ロビンだよん。(*'‐'*)ウフフフ♪」

    Σ( ̄□ ̄;。。。。この声。。。アタシそっくり。。。

「どう?バレそうもないと思わない?」
「ええ・・まぁ。。(^□^;A」

 こうしてチャットを終えた今、部屋でポンスケ情報を暗記している和代がいた。
それにしてもあの声には驚いた。自分と区別のつかないような似具合。。
こんな人と偶然にもめぐり合い、親友になれる確率なんてそうあるものではない。
和代はロビンに不思議な親近感を覚えた。
 だが和代は知らなかった。
 ロビンが自分になるべく似た声質の女性をチャット内でくまなくチェックし、ついに和代を探し出して近づいたことに。。
             (続く)
←1日1回ワンクリック有効です。応援(=´ー`)ノ ヨロシクです。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします。 

新連載4話!!

2006年06月24日 22時57分58秒 | F:ネットの恋人
              ネットの恋人
                第4話
             膨れ上がる願望

 ロビンとボイスチャットをするようになってから1ヶ月が経っていた。
特に用事でもない限り、一星はまっすぐ職場から帰宅し、ロビンと毎日のように話している。
といってもそんなに話題が豊富にあるわけでもない。
パソコンに保存してある音楽や映画ファイルなんかを一緒に観たり聴いたりしていた。
 一星にとってロビンの声を聴くことは日課になり、彼の心の安らぎにもなってる。

 この日も一星は、お菓子を食べながらのボイチャだった。
一星には緊張もなく、ヘッドマイクをしながらポテチもバリバリ食べるし、時にはカップめんをすすっていることもある。
ponsuke:ロビン、今日はこの音・・・ほら、何食べてると思う?
robin830:えっとねぇ・・ひょっとして・・から揚げ?
ponsuke:Σ( ̄□ ̄;えっ?な、何でわかったの?
robin830:てことは当たったのね。やったw
ponsuke:すげぇ、直感でも働いたのかい?
robin830:そんな大げさなもんじゃないよ。ポンスケがなんとなくジューシーな感じでムシャムシャ食べてたから。
ponsuke:へー。それにしてもすごいな。
robin830:最近、音当てクイズばっかりだねw
ponsuke:もう飽きちゃった?
robin830:ううん。楽しいよ。
ponsuke:今度はPCカメラ着けてみない?
robin830・・・それはヤダ。
ponsuke:そっか。。やっぱダメか。。

 何気に軽く言ってはみたが即答で返事をされてしまった。
 一星はこう思う。
 PCカメラの公開も無理ならリアルで会うことなんて尚更不可能に近いのではないかと。
しかしながら彼の胸のうちでは徐々にもどかしさが現れ始めていた。
いくら最初にリアルでは会わないと約束したとはいえ、もう1年以上の付き合いになる。
その上、今は声も聴けるようになった。会いたい。。ロビンの顔が見たい。会って話したい。
でもこれは決して叶わない夢で終わってしまうのか?

 一星はロビンに拒否られるのを覚悟でもう一度問いかけた。
ponsuke:ねぇ、どうしても会えないのかな?
robin830:・・・・・
 マイクの向こうでロビンがため息をついているかすかな音が聞こえた。
robin830:ごめんねポンスケ。。
ponsuke:あのさ・・もしね、もしもだよ。ロビンが顔や体のどこかにコンプレックスを持ってたとしても、俺は全然気にしないから。これは絶対ウソじゃない。
robin830:どういうこと?
ponsuke:どういうことって・・だからさ。。俺だって全然男前じゃないしさ、自分のルックスに自信なんてないよ。
robin830:あぁ、私がブスでも平気だってこと言いたいのね?
ponsuke:いやその・・そんなはっきりとは。。;^_^A アセアセ・・・
robin830:ポンスケは私をブスだと思ってるんだ。。。
ponsuke:ち、違うって。1番最初に浮かんだ理由を言っただけだよ。気を悪くしたらごめん。。
robin830:いいのよ別に。仕方ないもん。でも私、自分のことブスだとは思ってないから。
ponsuke:わ・・わかった。ごめんなホントに。( ̄ー ̄; ヒヤリ
robin830:私が怖いのはね。リアルだと嫌な部分が見えてしまって幻滅したりガッカリしたりするんじゃないかってことなの。
ponsuke:うん。。
robin830:だからお互いこのままの方がポンスケと長く付き合えるような気がして。。
ponsuke:それもわかるけどさ、正直言うと俺、そろそろ限界なんだ。
robin830:え?私とやめるってこと?
ponsuke:その逆だよ。絶対会いたいって思う気持ちが日に日に強くなってもう・・・
robin830:・・・そうなんだ。。
ponsuke:こんなこと言うのも自分の恥だけど、ロビンの声を聴くようになってから特に妄想が激しくなって。。
robin830:・・ひとりで処理してるのね。。

 ロビンの言葉はいつも核心をついていた。そして物怖じせずにはっきり言うところも魅力のひとつでもある。
だが、この指摘にはさすがの一星もタジタジになった。
ponsuke:(゜゜;)/ギク!・・・ごめん。。こんな俺・・嫌いになっただろ?
robin830:ううん。ちっとも。普通そんな人に言えないことを私に正直に話してくれるんだもの。。
ponsuke:。。。。。
robin830:私にも責任があるものね。わかったわ。少し考えさせてくれる?
ponsuke:Σ('◇'*エェッ!?ホントに?期待しちゃってもいいのかい?
robin830:それは早すぎ。
ponsuke:やっぱり(⌒-⌒;
robin830:悪いけど今日はもう疲れちゃった。返事は明日まで待って。
ponsuke:も、もちろん。
robin830:じゃあおやすみなさい。\(* ゜ 3 ^)⌒★チュパァ
ponsuke:おやすみロビン(* ̄◎ ̄*)ぶっっちゅうううん♪
 最後はログでお互いキスの顔文字で締めるのが二人の習慣だった。

 一星はロビンに会える可能性が出て来たことに嬉しさを隠せなかった。
自分の部屋で体全体を使ってその嬉しさを表現していた。
枕を思い切り抱きしめたり、ベッドでゴロゴロのたうち回ってみたり、壁に頭を打ち付けてみたり。。
 そしてふとした瞬間、我に返るとドアから母の静子が覗いていた。

 Σ|ll( ̄▽ ̄;)||l・・・母さん。。( ̄ ̄ ̄∇ ̄ ̄ ̄;)

「お前・・バッカじゃないの?」
 それからとっさにストレッチをしているしぐさに切り替えたものの。余計に白々しかった。

別にいいさ。母さんになんて思われようが。。俺にはロビンがいるんだ!絶対会えるんだっ!

 だが、幸村一星は知らなかった。
ここまですべてがロビンの計画通りに事が進んでいることを。。。
               (続く)
←1日1回ワンクリック有効です。応援(=´ー`)ノ ヨロシクです。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします。

連載の今後の展開(ボイス)

2006年06月23日 23時48分18秒 | ★気まぐれ書きコ
ここまで3話を平たんに進めて来ました。
まだ大して面白くないことでしょうw
ってことで、これからの予告をボイスで少しお知らせしました♪
O(≧∇≦)O イエェェェェェイ♪♪

一星は和代をロビンと思い込みながら付き合って行きます。
当然、和代自身は徐々に良心の呵責に苛まれます。
ウソはつき通せても、チャットとリアルでの歯車の合わない会話の中で
次第にそれはほころび始めてゆきます。
それでもロビンは姿を現すことはありません。
ネット恋愛という形を見せながら、ストーリーは別な流れに入りこんで行きます。
果たして本当に恋愛に発展できるのか?
ロビンの意図するのは何なのか?利用される和代に気持ちの変化は?
そして一星の恋の行方は?彼がすべての真実を知ったとき・・・
更に何かが起ころうとしていた。。。

 どうですか?興味を持ってくれたでしょうか?
この通りに書けるか心配ですが(苦笑)地道にやって行きますので
よろしくお願いします。

あ、ついでに知ってる人も多いと思いますが、
ネットで結婚&入籍サイト←(クリック)です。
けっこういるもんですよねぇw
僕の知り合いにも数人いるんですよこれが。
何にしても幸せでいることが1番ですよね。
←1日1回ワンクリック有効です。応援(=´ー`)ノ ヨロシクです。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします。

新連載 第3話

2006年06月22日 23時51分07秒 | F:ネットの恋人
                  ネットの恋人
                   第3話
                 ボイスチャット

 幸村一星(ゆきむらいっせい)は仕事が終わるといつにもまして家路へ急いでいだ。
それもそのはず、今夜はついにロビンの生声が聴けるからだ。
約束の時間は夜10時だから、まだまだ時間に余裕はあるものの、一星の逸る気持ちには余裕がなかったのである。
そんな息子の態度の変化に気づいたのか、帰宅後すぐに母親・静子が一星に問いかける。
「あんた随分慌ててるけど、これからどこか出かけるのかい?」
「ちょっと約束があるんだ。母さんメシまだ?」
「ん~、あと30分くらい待って。」
「なんだ。。まだまだか。。」
「約束した人と一緒に食事するんじゃないの?」
「いやその・・ネット友達だから。。」
「なぁんだ。またパソコンの人なの。オタだねお前はホントに。」
「母さんは何もわからないからそんなこと言うんだ。ネットの方が全世界の誰とでも話せるんだぜ。こんな小さな街の人とくだらないおしゃべりしてるよりは、よっぽど世界が広いと思うけどね。」
「よく言うわ。母さんからあんたを見ればね、パソコンの前で一人でしゃべってる不気味な男にしか見えないわよ。」
「実の息子にそこまで言うか?」
「実の息子にだから言えるのよ。」
「ふんっ。母さんはアナログ人間だからな。デジタルなことなんか理解できないのさ。」
「はいはい。そうですよ。母さんにはどうせわかりませんよ。」
「だったら俺のすることには黙っててくれよ!」
「そんなことより彼女でも早く探しなさいよ。」
「あのね!!だからそれだってネットで・・・ま、いいや。いずれわかる。」
 一星は母親の理解など求めていなかった。だがいずれロビンとリアルで会って本当の交際がスタートしたら、その時はきちんと静子に報告するつもりでいた。

 まるで飲み込むようなスピードで食事を終えた一星は、静子に早食いを厳重注意されながらも、全く聞く耳も持たずに2階の自室へと戻った。
そして即効でパソコンを立ち上げ、チャット画面を開く。まだロビンはオンラインしていないことを確認する。
「ダメだ・・なんか落ち着かないや。」
1年の時を経て、ついにロビンとボイスできる現実を目の前にすると、一星の中で妙な緊張感が高まってきた。
期待と不安が入り混じるこの瞬間。10時までの時間が明日のように遠くに感じられる。
「あまり期待しちゃいけないんだよな。。あとの反動が怖い。だいいち俺はロビンと気が合ってここまで来たんだ。彼女の性格が好きになったんだ。声なんて二の次さ。そうだよ。もっと冷静にならないと。。」
と、必死に自分に言い聞かせている一星であった。

 ●午後10時
 「キタ━━━(((((゜(゜(゜(((゜゜∀∀゜゜)))゜)゜)゜)))))━━━!!!!!! 」
ロビンがオンラインになった。すぐさまPMを送る一星。

ponsuke:こんばんは。待ってたよ。
robin830:あ、早いねポンスケ。私オンしたばっかりなのに。
ponsuke:早くロビンと話したくてさ。(*^.^*)エヘッ
robin830:なんかこれからボイスするなんて恥ずかしいな。。
ponsuke:マイクは買ってるんだよね?
robin830:うん。あるよ。あとは『話しっぱツール』を出すだけ。
ponsuke:俺はもう出してるよ。ロビンも早く出して。
robin830:うん。。。今出した。
ponsuke:じゃ話そう。

 数秒後、一星の使用しているヘッドマイクに、照れながら挨拶する女性の声が届いていた。
robin830:こんばんは。。聞こえてる・・かな?
ponsuke: (ノ゜ρ゜)ノ ォォォ・・ォ・・ォ・・・・聞こえたぁぁぁぁぁぁぁ!!
robin830:(*v.v)恥ずかしいよ。。。ボイスだと何て言えばいいのかわかんない。。
ponsuke:いやいや、充分言えてるし。
robin830:でもポンスケがリードしてくんなきゃ話せないよ。。
ponsuke:おう!わかったわかった!

 ロビンはまさに一星の理想としていた声だった。
彼女の声はやや控えめでありながら、優しくて明るい口調だ。
相当、照れながらボイスしているんだろう。画像はわからなくても、パソコンの向こう側で明らかにハニカンデいるのがわかる。

ponsuke:俺以外誰も聴いてないんだからそんなに照れることないよ。
robin830:だってボイスしたの始めてなんだもん。。
ponsuke:それが不思議だよな。ロビンすっげぇ声可愛いじゃん。何で今までしゃべらなかったのか理解できないよ。
robin830:マイク買いに行くのがめんどくさかったのよ。

 そんな曖昧な理由が信じられるわけでもなかったが、とにかく今の一星にとって、ロビンの声を生で聴けた感動の方が大きかった。
ponsuke:俺、ロビンの声も最高に好きになったよ。

 さっきまで『声は二の次』と言っていた一星のはずが、あっさり自論を撤回してしまった。
そう、彼もけっこう優柔不断な男かもしれない。
                    (続く)
←1日1回ワンクリック有効です。応援(=´ー`)ノ ヨロシクです。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします。  

新連載 第2話

2006年06月20日 22時53分12秒 | F:ネットの恋人
                ネットの恋人
                 第2話
               チャットフレンド
              
 水口和代(みずぐちかずよ)がロビンと知り合ったのは、音楽カテゴリのチャット部屋だった。
そこは通常カラオケルームで、参加者のほとんどはアカペラか弾き語りで歌いに来るのを楽しんでいた。
 もちろん和代もこの部屋の常連で、自分のストレス発散の手段としても利用している。
 だが、参加者が皆歌うというわけではない。
中には聴き専(歌わずに音楽を聴きに来るだけの専門)の者も数人いる。
そしてロビンもその中の一人で、最初に話しかけて来たのは彼女からだった。

 ある日、和代がいつものようにカラオケ部屋で歌い終わると、突然パソコン画面上にPM(プレイベートメッセージ)が開いた。

robin830:はじめまして。歌すごく上手ね。うらやましい。
kazupon_v:あ、はじめまして。ありがとう。あなたは歌わないの?
robin830:ええ。聴き専で心を癒してるの。かずぽんさんの歌に感動しちゃったからついPMしちゃったw
kazupon_v:(//▽//)そんなこと言われるとすごく恥ずかしいよ。でも嬉しい。ありがとう。
robin830:もし良かったらお友達になってくれない?早いかな?
kazupon_v:ううん。いいよ。あたしも家で寂しいときあるから色々話せたら楽しいし。
robin830:ほんとに?嬉しい!これからもよろしくお願いします。
kazupon_v:こちらこそよろしくね!

 これがきっかけで、和代とロビンとは急速に親しくなり、親友とも言うべき仲になった。
知り合ってまだ間もない期間にも関わらず、和代はロビンに相談も含めて何でも話せるようになっていた。まさに意気投合とはこのことだ。ロビンは親身になって受け入れてくれる。
失恋から3年、やっと立ち直りかけている和代にとって、かけがえのないネットフレンドだ。今まではこのネットの世界にいることが、現実逃避しているような後ろめたさが少しはあった。
でも今は違う。ネットって本当に素晴らしいものだと和代は実感していた。

 そんなある日のことだった。
いつものように、カラオケルームがお開きになったあと、和代はロビンとPMでおしゃべりをしていた。
だがこのあと彼女はロビンから突拍子もない提案をされることになる。

robin830:かずぽん、あのね。。言いづらいんだけど・・お願いがあるの。
kazupon_v:なあに?
robin830:あたしね、ネット彼氏にリアルで会いたいって言われたの。
kazupon_v:Σ('◇'*エェッ!?例のポンスケさんて人?
robin830:うん。でも・・会う勇気がないの。
kazupon_v:でも優しい人なんでしょ?相手はもう我慢できないでいるの?
robin830:いえ、まだそんな強引に誘われてはいないんだけど・・時間の問題だと思うの。
kazupon_v:ロビンは彼に会いたくないの?
robin830:あたし、ネットだけで充分だと思ってるから。
kazupon_v:そうなの?だってロビン独身でしょ?旦那さんがいるんだったら会えない理由もわかるけど。
robin830:実はあたし・・病気で長期入院してるの。今まで隠しててごめんね。かずぽん。
kazupon_v:Σ('◇'*エェッ!?そうだったんだぁ。。体大丈夫なの?
robin830:うん。今のところはね。これ以上は言えないの。勘弁して。
kazupon_v:そんなの気にしないで。誰にだって人に言えない事情があるものよ。
robin830:こんなあたしを見たら彼もきっと気持ちが萎えるわ。
kazupon_v:そうかなぁ・・?
robin830:だって彼にはあたしが明るくて快活なイメージがあるもの。
kazupon_v:でもさ・・このままどうするつもり?
robin830:だからどうしてもお願いがあるの。
kazupon_v:??
robin830:いずれ彼は必ずあたしに会わないと気がすまなくなるわ。だからそのときは。。
kazupon_v:それってまさか・・あたしに代役になれってこと?
robin830:ダメ?
kazupon_v:ひえー!(◎0◎)ダメよ絶対!!バレるって!!無理無理無理!
robin830:一生のお願い!
kazupon_v:こんなことしてロビンに何のメリットがあるの?益々自分が苦しくなるだけじゃない?
robin830:でも絶対会うのはイヤ!
kazupon_v:優しい人なら正直に言えばきっと事情を理解してくれるはずよ?
robin830:お願い!あたしの病気が治ったら必ず彼に正直に話すから。絶対治るように頑張るから!
kazupon_v:でも・・・声でバレない?
robin830:あたし、彼とまだボイスで話してないし、写真も送ってないの。
kazupon_v:そうなんだ。。珍しいね。付き合ってるのに。てか、あたしもまだロビンの顔も声も知らなかったわw
robin830:ごめんね。でも最近マイク買ったから次はボイスで話せるよ。
kazupon_v:入院中に抜け出して買いに行けるの?
robin830:う・・いえその・・親に買って来てもらったの。
kazupon_v:あぁ、なるほどね。
robin830:とにかくもしもそんな時が来たらお願いするわね。かずぽんはあたしのたった一人の親友だもん。
kazupon_v:・・・うん。。でもロビンの彼のこと、もっと知らないとリアルデートのとき会話が成り立たないわ。
robin830:それは・・・これから色々教えてあげる。

 ロビンとチャットを終えた水口和代は頭を抱えて悩んでしまった。
「人を騙すことになるのよね。。ホントにそんなことしていいのかな。。」
良心の呵責に苛まれる和代であった。
「でもロビンは重い病気に苦しみながら必死に闘ってるんだし・・このくらいのことはしてあげるべきなのかな。。」
 彼女はこの日、朝まで眠れない夜を過ごすことになった。
真面目で人の良い和代は、もちろん親友のロビンの言うことも信じて疑わなかった。
 ロビンが病気で入院している事実などないことも知らずに。。。
                  (続く)
←1日1回ワンクリック有効です。応援(=´ー`)ノ ヨロシクです。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします。
             

新連載6作目スタート!!

2006年06月19日 00時18分20秒 | F:ネットの恋人
               ネットの恋人

                第1話
              まだ見ぬ彼女

ponsuke:あのさ・・そろそろ俺と一度会ってみない?
robin830:リアルで・・ってこと?
ponsuke:うん
robin830:約束違反だよ 最初に絶対会わないって決めたのに。
ponsuke:そうだけどさ もう知り合って1年もなるのにさ。。
robin830:私は・・会いたくない。。このままじゃダメなの?
ponsuke:なんか不安なんだ。このまま何もリアルを知らないなんて。
robin830:最初はポンスケだってチャットだけの関係で満足だって言ってたじゃない。
ponsuke:そうだけど・・どうして会えないのか理由も教えてくれないからさ。
robin830:理由はリアル世界に関係してるから言えないの。
ponsuke:ロビンは徹底して割り切ってるんだね。ネットとリアルを。
robin830:ごめんなさい。でも私、ポンスケのこと好きだよ。絶対ウソじゃない。
ponsuke:俺だってそうだけど・・でもさ。。
robin830:このままの方が楽しい時間を共有できると思わない?
ponsuke:でもさ、今はもう音声チャットの時代なんだよ。せめて声くらい・・
robin830:マイク買ってないもん。
ponsuke:それは買う気がないからだろ。ネット友達はみんなボイスで会話してるんだぜ。
robin:・・・・・
ponsuke:1年も経つのにロビンの声さえ聞けないなんて。。
robin830:わかったわ。じゃあマイク買ってくる。なら納得してくれる?
ponsuke:ホントに?本当にやっと俺に声聞かせてくれるんだね?
robin830:うん。。でもこれだけは覚えておいて。
ponsuke:???
robin830:ネットにこうして存在してる人たちってみんな言えない事情があるものなのよ。
ponsuke:それはわかってるつもりだけど。
robin830:私はポンスケといつまでもいい関係でいたいの。それを壊したくない。
ponsuke:あまり深く追求するなってことだね?
robin830:その方がいい場合もあるのよ。特にネットではね。

 幸村一星(ゆきむらいっせい)はロビンとのチャットを終えてパソコンの電源を落とした。
確かに彼は最初の約束で、お互いのリアルなプライベートには触れないことでチャットで付き合い始めた。
だが当然のように付き合いも長くなると益々相手のことが知りたくなるのも心情だ。いらぬ想像もしてしまう。
 一体、ロビンはどんな女性なのか。ネットでの彼女は充分に理解している。
なのにリアルでは謎だらけ。独身だとは聞いている。だから不倫をしているわけではない。
 単純に一星(いっせい)はこう思った。
「よっぽどブスなのか・・それとも俺と年齢差がありすぎるのか?なら会わない理由もわかるけど。。」
 
 だが実際はそんな単純なことではなかった。
その理由を一星が知るのはまだまだ先のことになる。
 
「ま、いっか。次はボイスで話せるんだし、少しは進展したんだ。ロビンの声がやっと聞ける日が来るんだ。」
 一星は少しの満足感に納得してこの日の眠りに就いた。
                 (続く)
←1日1回ワンクリック有効です。応援(=´ー`)ノ ヨロシクです。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらもお願いします。